YouTubeの「視聴者維持率」は、アップロードしたYouTube動画がユーザーに好まれているかどうかを判断する上で非常に重要な指標です。
しかし、そもそもの目安がわからなかったり、どのようにYouTubeの視聴者維持率を改善していけば良いかわからない方も多いのではないでしょうか？
そこで本記事では、YouTubeの視聴者維持率の目安・目標、視聴者維持率の見方、視聴者維持率が低い原因と対策方法などについて解説します。
本記事を参考にしていただくことで、YouTube動画の視聴者維持率を改善し、よりチャンネルを成長させていくことができますので、ぜひ最後までご覧ください。
目次
YouTubeの視聴者維持率とは？
YouTubeの視聴者維持率とは、視聴者が動画を平均してどのくらいの時間視聴したかを示す割合のことです。
「平均再生時間 ÷ 動画の総再生時間 × 100 (%)」で算出することができます。
たとえば、動画の総再生時間が10分間で、平均して視聴者が5分間視聴した場合、視聴者維持率は50%です。
YouTubeの視聴者維持率が高いことは、それだけユーザーに評価されている動画であることを意味するため、視聴者維持率の高い動画はYouTube内での露出が高まる可能性があります。
また視聴者維持率が高いと、その分総再生時間も増加するため、広告収益の増加につながるなどのメリットもあります。
視聴者維持率の高いハイクオリティな動画を制作したい場合には、外部のプロに依頼することもおすすめです。
以下の記事ではYouTube動画の制作が得意なおすすめの動画制作会社を紹介していますので、ぜひ本記事もご覧ください。
YouTubeの視聴者維持率の目安・目標はどのくらい？
YouTubeの視聴者維持率の目安・目標は「40%」です。
たとえば10分の動画の場合、平均して4分以上視聴されていれば、比較的質の高いコンテンツであると言えます。
ただし、YouTubeの視聴者維持率は、動画の長さやジャンル、ターゲット層によって大きく異なります。
それぞれ以下のような傾向があります。
| 視聴者維持率が高い傾向 | 視聴者維持率が低い傾向 | |
| 動画の長さ | 1〜3分程度の短い動画 | 10分以上の長い動画 |
| ジャンル | ビジネス系、教育系 | エンタメ系 |
| ターゲット | 30代以上 | 若年層 |
そのため、あくまでも最初の目安・目標としてYouTubeの視聴者維持率を「40%」にしておき、実際に動画をアップロードしてから、自チャンネルに合わせた目標を設定することが重要です。
YouTubeチャンネルにおけるKPI設定にお悩みの場合には、ぜひ弊社にご相談ください。
YouTubeの視聴者維持率の見方
YouTubeの視聴者維持率は以下のステップで確認することができます。
- 右上のアイコンをクリックし、「YouTube Studio」をクリック
- 左サイドバーの「コンテンツ」をクリック
- データを確認したいコンテンツの「アナリティクス」をクリック
- 「エンゲージメント」をクリック
- 視聴者維持率の「詳細」をクリック
- 視聴者維持率を確認
右上のアイコンをクリックし、「YouTube Studio」をクリック
右上のアイコンをクリックし、「YouTube Studio」をクリックします。
左サイドバーの「コンテンツ」をクリック
左サイドバーの「コンテンツ」をクリックします。
データを確認したいコンテンツの「アナリティクス」をクリック
データを確認したいコンテンツの「アナリティクス」をクリックします。
「エンゲージメント」をクリック
「エンゲージメント」をクリックします。
視聴者維持率の「詳細」をクリック
視聴者維持率の「詳細」をクリックします。
視聴者維持率を確認
視聴者維持率を確認できます。
またカーソルを合わせると動画途中の視聴者維持率も確認できます。
また「YouTubeヘルプ」では、視聴者維持率を4つのタイプに分けて解説しています。
グラフの状態と照らし合わせながら、YouTubeヘルプのページも確認してみましょう。
引用元：https://support.google.com/youtube/answer/9314415
YouTubeの動画冒頭で視聴者維持率が低い原因と対策方法
ここでは、YouTubeの動画冒頭で視聴者維持率が低い原因と対策方法について解説します。
YouTubeの動画冒頭で視聴者維持率が低い原因は、主に以下の4点です。
- サムネイルと動画冒頭の内容が一致していない
- 動画冒頭30秒で興味を持たせられていない
- オープニングが長い
- 動画のオチがわかってしまう
それぞれ詳しく解説します。
サムネイルと動画冒頭の内容が一致していない
YouTubeの動画冒頭で視聴者維持率が低い1つ目の原因は「サムネイルと動画冒頭の内容が一致していない」ことです。
「釣りサムネ」と呼ばれるように、サムネイルの内容を過激にしてユーザーのクリックを促すものの、動画内容が期待していたものと異なるとユーザーはすぐに離脱します。
クリック率を高くするために、サムネイルではインパクトのある文言を入れたり、目立つ配色にしたりすることは重要ですが、あくまでも動画の内容と一致している必要があります。
またYouTubeの「サムネイルに関するポリシー」でも、「視聴者を誤解させ、動画に含まれていないものを視聴できると思わせるサムネイル」はガイドライン違反とされているため、過度な表現には注意しましょう。
動画冒頭30秒で興味を持たせられていない
YouTube動画の視聴者維持率を高めるためには、動画冒頭の30秒間が非常に重要です。
この30秒間でユーザーに興味を持ってもらえない場合、動画を見続けるモチベーションを与えることができず、ユーザーは離脱してしまいます。
ビジネス系の動画や、ハウツー系の動画の場合には、「この動画を見ることでどのようなことがわかるのか」「動画を見るとどのようなメリットがあるのか」といった内容を冒頭で伝えるようにしましょう。
エンタメ系の動画の場合には、動画全体のハイライトを入れたり、冒頭で衝撃的な映像を出したりすることで、興味を持ってもらいやすくなります。
オープニングが長い
長々とした自己紹介や、本編に入るまでの前置きが長すぎるような、オープニングの長い動画も離脱の原因になります。
特に短尺のショート動画が人気の現代において、ユーザーはよりせっかちになっており、本編に入るまでが長いと待ちきれずに離脱してしまいます。
オープニングは、ユーザーに興味を持たせつつも、短い尺でスムーズに本編に入るように意識しましょう。
動画のオチがわかってしまう
タイトルやサムネイル、動画の冒頭だけで動画のオチがわかってしまう動画も、視聴者維持率を低下させる原因になります。
特にエンタメ系の動画ではこの傾向が顕著で、「この先はどうなるんだろう？」「どんな結論が待っているんだろう？」という気持ちをユーザーに持ってもらわないと、ユーザーは途中で離脱してしまいます。
ユーザーに興味を持ってもらうところまでは小出しに情報を開示しつつも、肝心なオチは最後まで伝えない構成にし、最後まで動画を視聴してもらうメリットを作るようにしましょう。
YouTubeの動画の中盤以降で視聴者維持率が下がっている原因と対策方法
続いて、YouTubeの動画の中盤以降で視聴者維持率が下がっている原因と対策方法について解説します。
YouTubeの動画の中盤以降で視聴者維持率が下がっている主な原因は以下です。
- 画質が粗い
- BGMや効果音が大きすぎる
- 知りたい情報がいつ出てくるのかわからない
- 動画のテンポが悪く飽きてしまう
それぞれの原因について詳しく解説します。
画質が粗い
YouTube動画の画質が粗い、撮影場所が暗くて視聴しにくい、手ブレがひどいなど、映像そのものが見づらいと視聴者維持率が低下しやすくなります。
最近ではスマホのカメラ性能も高まっており、スマホでも十分な画質の映像を撮ることができますが、三脚を利用するなどしないと、どうしても質の低い動画になってしまいます。
特にビジネス系の動画などの場合には、企業の信頼性も重要な要素となるため、プロの動画制作会社に依頼するのがおすすめです。
BGMや効果音が大きすぎる
視聴者に飽きずに見てもらうためにBGMや効果音は非常に重要ですが、使い方を誤るとユーザーの視聴体験を損ねてしまいます。
よくあるのは、BGMや効果音が大きすぎてしまい、肝心の話している内容が聞こえないというケースです。
またBGMや効果音が動画の内容にそぐわず、視聴者が集中して動画を見ることができない場合もあります。
BGMや効果音は動画の邪魔にならないように意識し、可能であれば公開前に第三者からフィードバックをもらうのが望ましいです。
知りたい情報がいつ出てくるのかわからない
動画全体の構成がわからず、知りたいと思っている情報がなかなか出てこない場合も、視聴者維持率を低下させてしまいます。
YouTubeでは「タイムスタンプ」という機能があり、この機能を活用することで、動画の目次を作ることができます。
そうすることで、視聴者は自分が知りたい情報をすぐに得ることが可能です。
また動画の冒頭で「本日の動画内容はこちらです。」と、動画全体の内容をあらかじめ伝えるのも効果的です。
動画のテンポが悪く飽きてしまう
話の間が長すぎたり、「えー」「あー」などのつなぎ言葉が多すぎたりするテンポの悪い動画も視聴者維持率を低下させます。
また映像に何も変化がなく、単調な画面が続く場合も、ユーザーが飽きてしまう要因となります。
動画のテンポが悪い場合には、カット編集をうまく活用することで、不要な間を埋めてテンポの良い動画へと改善することが可能です。
また必要に応じて、カメラのアングルを変えたり、画像やグラフなどの資料を挿入したりすることで、画面に変化をもたらすのも効果的です。
動画公開後にYouTubeの視聴者維持率を改善する方法
「一度動画を公開すると、後から視聴者維持率の改善はできない。」と思われている方も多いですが、実は動画公開後でもYouTubeの視聴者維持率を改善する方法があります。
具体的には以下のステップで、動画公開後にYouTubeの視聴者維持率を改善できます。
- 視聴者維持率が低下している箇所を確認
- 編集したいコンテンツの「詳細」をクリック
- 左サイドバーから「エディタ」をクリック
- 「トリミングとカット」をクリックして、「新しい切り抜き」をクリック
- 該当範囲を決めて「切り抜き」をクリック
視聴者維持率が低下している箇所を確認
視聴者維持率が低下している箇所を確認します。
編集したいコンテンツの「詳細」をクリック
編集したいコンテンツの「詳細」をクリックします。
左サイドバーから「エディタ」をクリック
>左サイドバーから「エディタ」をクリックします。
「トリミングとカット」をクリックして、「新しい切り抜き」をクリック
「トリミングとカット」をクリックして、「新しい切り抜き」をクリックします。
該当範囲を決めて「切り抜き」をクリック
該当範囲を決めて「切り抜き」をクリックします。
これで視聴者維持率が低下している箇所をカットできます。
カットする際には、カットの前後の流れが不自然にならないように注意しましょう。
YouTubeの視聴者維持率を高めて動画の視聴回数を増やそう
本記事では、YouTubeの視聴者維持率の定義、目安・目標、視聴者維持率の見方、視聴者維持率が下がっている原因と対策方法について解説しました。
本記事を参考にして動画を改善することで、YouTubeの視聴者維持率を高めていくことが可能ですので、ぜひお役立ていただければ幸いです。
また弊社ではYouTubeのコンサルティングサービスを提供しており、視聴者維持率の改善に関するアドバイスもしています。
現在、YouTubeチャンネルに関する無料相談を受け付けておりますので、ぜひお気軽にご相談ください。
