現在は多くの企業のマーケティング戦略で動画コンテンツが利用されるようになりました。
動画コンテンツを最大限活用するためにはSNSとの連携が欠かせません。
本記事では、動画配信に適したSNSや、各SNSで最適な動画の長さ・フォーマット、SNS用の動画を制作するポイントについて解説します。
SNS上で動画活用をお考えの場合には、ぜひ本記事を最後までご覧ください。
目次
動画配信に最適なSNSの特徴
動画配信に適したSNSは数多くありますが、本記事では国内で人気のある以下の6つのSNSの特徴について紹介します。
- YouTube
- TikTok
- LINE
YouTube
動画活用を考えるのであれば、最もおすすめなのはYouTubeです。
国内の月間YouTubeユーザー数は6,500万人を超えており(2020年9月)、世界でGoogleに次ぐ巨大なプラットフォームとなっています。
今では非常に多くの企業がYouTubeチャンネルを立ち上げています。
- 国内の月間利用者数:6,500万人(2020人9月時点)
- 主な利用者層:全世代、男女問わず幅広く利用
- 相性の良い動画の種類:利用者層が幅広いため、ジャンル問わず相性が良い
TikTok
短尺動画のブームを作ったきっかけとも言われているのが、中国のテクノロジー企業が開発したSNS「TikTok」です。
若年層を中心に利用者数が増加しています。
急成長中のTikTokは動画コンテンツを活用するためのSNSとして、非常に注目されています。
- 国内の月間利用者数:1,690万人(2021年10月時点)
- 主な利用者層:10〜20代の若年層
- 相性の良い動画の種類:流行りの歌やダンスを取り入れた短尺動画、おもしろ動画
Facebookは実名で登録するSNSであるという特徴から、ビジネスの場面でも利用されることが多いSNSです。
30代の利用者層が多く、他のSNSよりも年齢層が高いのが特徴です。
Facebookのタイムラインは独自のアルゴリズムにより、ユーザーが興味を持ちやすい投稿から優先的に表示されます。
- 国内の月間利用者数:2,600万人(2019年7月時点)
- 主な利用者層:30〜40代
- 相性の良い動画の種類:中高年向けの動画、ビジネス関連の動画
Instagramは女性の利用率が高く、おしゃれな画像や動画が好まれるSNSです。
多くの著名人も利用しており、利用者層の幅も広いです。
Instagram内の検索機能で情報を探すユーザーが多いのも特徴です。
- 国内の月間利用者数:3,300万人(2019年6月時点)
- 主な利用者層:20〜30代の女性
- 相性の良い動画の種類:美容・健康関連などの女性向けの動画
Twitterは国内での人気が高いSNSで、テキストが中心ではありますが、動画や画像も投稿できます。
リツイート機能が特徴的で、ボタン一つで気軽に投稿を拡散できます。
このリツイート機能によって、短時間で爆発的に情報が拡散される現象が発生します。
- 国内の月間利用者数:4,500万人(2017年10月時点)
- 主な利用者層:10〜20代の男女
- 相性の良い動画の種類:「バズ動画」などの拡散を狙った動画、トレンド要素を含む動画
LINE
LINEはチャットアプリとして利用しているユーザーが多いですが、「VOOM」と呼ばれる動画コンテンツ中心のタイムライン機能もあります。
主には短尺の縦型動画がアップされており、TikTokのように、スワイプすることで次の動画コンテンツを視聴できるように設計されています。
- 国内の月間利用者数:9,400万人(2022年12月時点)
- 主な利用者層:幅広い年代の男女
- 相性の良い動画の種類:音楽に合わせたダンス動画、おもしろ動画など
SNS用の動画の長さはどの程度が最適?
ここでは各SNSで、どの程度の長さの動画をアップロードすべきかについて解説します。
SNSの特徴に合わせた長さの動画を制作することで、効果を最大化しましょう。
各SNSで推奨されている動画の長さ
各SNSで推奨されている動画の長さは以下です。
SNS | 推奨されている動画の長さ |
Youtube | コンテンツの内容による |
TikTok | 15秒以内 |
15秒以内 | |
15秒以内 | |
60秒以内 | |
LINE | 15秒以内 |
YouTubeではアップロードする動画のジャンルが幅広いこともあり、推奨されている動画の長さはありません。
一方、他のSNSでは短尺の動画が推奨されています。
トレンドは短尺動画
TikTokが急激に成長していたり、YouTubeにショート機能が搭載されたりするなど、現在は短尺動画がトレンドになっています。
SNSにアップロードする場合には、基本的には時間が短い動画を制作するようにしましょう。
「面白くない」と判断されてしまうと、すぐに次の動画に移ってしまうため、冒頭5秒間でインパクトを残せるように工夫することが重要です。
動画の目的によっても最適な長さは変わる
基本的にSNSでは短尺の動画が主流ですが、動画の目的によっても最適な動画の長さは変わります。
以下の目的に分けて、最適な長さについて解説します。
- 広告用のプロモーション
- 商品・サービスや会社の紹介
広告用のプロモーション
広告用のプロモーション動画など、初めて視聴することを前提とした動画の場合には、15秒以内程度の短い動画がおすすめです。
一般的にユーザーは広告を見たいとは思っていないので、広告用のプロモーション動画の時間を長くしても見てもらうことは困難です。
SNS側でも広告用の動画には明確に時間が定められていることが多いので、その時間内で商品・サービスの価値が伝えられる動画を作りましょう。
商品・サービスや会社の紹介
商品・サービスや会社の紹介を目的としている動画を制作する場合には、60〜90秒以内程度の動画がおすすめです。
広告用のプロモーション動画と比較すると、視聴者は「具体的に商品・サービスや、会社のことを知りたい。」と思って、動画を見ています。
そのため、動画内でより詳細な情報について視聴者に伝えることが重要です。
SNS別の投稿サイズとファイル形式
ここでは、SNS別の投稿サイズとファイル形式について紹介します。
アップロード予定のSNSについて事前に確認しておきましょう。
投稿可能サイズ(最大値) | ファイル形式(推奨) | 投稿形式 | |
Youtube | 256GB、または12時間以内 | MOV、MPEG、MP4、MPG、AVI WMV、MPEGPS、FLV、3GPP、WebM DNxHR、ProRes、CineForm、HEVC(h265) | 動画 |
TikTok | 287MB(iOS)、72MB(Android) | MP4、MOV | 動画 |
4GB | MP4、MOV | テキスト+動画・画像 | |
フィード:60秒、ストーリーズ:60秒、リール:90秒 | MP4、MOV | 動画・画像+テキスト | |
512MB | MP4、MOV | テキスト+動画・画像 | |
LINE | 1GB、または5分以内 | MP4、MOV | テキスト+動画・画像 |
SNS動画を制作するポイント
SNS動画を制作する際のポイントは以下の4つです。
- ターゲットを明確にする
- インパクトのあるサムネイルを作成する
- 各SNSで投稿されている動画の特徴に合わせる
- ユーザーの興味を引くストーリーを展開する
それぞれ詳しく解説します。
ターゲットを明確にする
SNS用の動画を制作する上でターゲットを明確にすることは非常に重要です。
ターゲットによって動画で伝えるべき内容が変わるのはもちろんのこと、その後動画を配信する最適な媒体も異なります。
動画の制作前にはターゲットについて慎重に議論し、明確なターゲットを定めてから動画の制作に取り組みましょう。
インパクトのあるサムネイルを作成する
SNS上には、非常に多くのコンテンツが投稿されているため、サムネイルをパッと見たときの印象で動画を視聴してもらえるか、飛ばされてしまうかが決まります。
そのため、いかにインパクトのあるサムネイルを作れるかが、SNS動画では重要なポイントとなります。
強調したいキーワードを大きく目立たせたり、メリハリのある色使いをしたりすることで、目を引くサムネイルを作成しましょう。
各SNSで投稿されている動画の特徴に合わせる
それぞれのSNSでは利用している主な年代も異なりますし、好まれる動画の内容にも違いがあります。
たとえばTikTokであれば、若年層向けのダンス動画や面白い動画が好まれますが、Facebookでは30〜40代向けのビジネス関連動画の方が好まれる傾向があります。
各SNSで人気のある動画を事前に調査し、特徴に合わせた動画を制作しましょう。
ユーザーの興味を引くストーリーを展開する
ストーリー性のある動画はユーザーの興味を引きやすく、共感を得るのに非常に効果的です。
特にSNSでは共感を生むコンテンツは拡散されやすく、動画そのものが大きな話題になる可能性もあります。
サービスの特徴を伝える動画だけでなく、ドラマ仕立ての動画を制作するなど、ストーリー性のある動画を投稿することも効果的です。
SNSで拡散される動画を作るには?
SNSで拡散される動画には以下の共通点があります。
- トレンドに乗った話題性がある
- ギャップ・意外性がある
- 視聴者の共感を生む
- インパクトのあるサムネイル・タイトルがつけられている
- 視聴者がコメントするなど参加しやすい
- 広告感がない
詳しくは「バズる動画の特徴は?SNSと相性が良いバズ動画の作り方」で解説しているので、ぜひあわせてご覧ください。
各SNSの特徴を理解して効果的な動画を制作しよう
本記事では、動画配信におすすめのSNSについて紹介し、それぞれのSNSの特徴や、動画の最適な長さ、制作ポイントについて解説しました。
動画コンテンツを効果的に活用していく上で、SNSは非常に有効なツールです。
ぜひ本記事を参考にしていただければ幸いです。
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SNS用の動画制作にご興味がある場合には、ぜひ詳細をご覧ください。
動画とSNSに関するよくあるご質問
ここでは動画とSNSに関するよくあるご質問回答します。
動画投稿できるSNSは?
動画投稿できる国内の主要SNSは以下です。
- YouTube
- TikTok
- LINE
動画SNSとは何ですか?
動画SNSとは、動画コンテンツを中心としたSNSです。
YouTubeやTikTokが代表的な動画SNSです。
YouTubeはSNSですか?
YouTubeは動画投稿型のSNSです。
動画投稿するならどこがいい?
おすすめの動画投稿先はターゲットによって異なります。
それぞれのSNSの特徴は「動画配信に最適なSNSの特徴」をご覧ください。