動画をより多くの人に見てもらうために「バズる」動画を作りたいと思う方も少なくないでしょう。
実際に動画がバズることで動画の視聴回数が増加し、短期間で一気に認知を拡大できます。
バズる動画を作れるかは運次第だと考える人も多いかもしれませんが、バズる動画には共通点が見られます。
つまり、バズる動画の共通点を押さえて動画を作ることで、バズる動画を作れる可能性が高まるのです。
本記事ではバズる動画の特徴や共通点、バズ動画の作り方、バズった動画の事例などについて解説します。
拡散性の高いバズる動画を作りたいと考えられている場合には、ぜひ最後までご覧ください。
目次
バズる動画とは?「バズ」の定義も解説
バズる動画とは「ネット上で爆発的に拡散される動画」です。
そもそも「バズる」とはネット上で特定の情報が爆発的に拡散されることを意味する言葉です。
「Buzz」は元々ハチなどがブンブン飛ぶ様子を表した英語で「ガヤガヤ騒がしい」という意味も持ちます。
そのような背景から、「ネット上で騒がしくなっている」様子を「Buzz(バズ)」と表現するようになりました。
バズる動画の共通点
動画がバズるかどうかは運の要素が大きいと考えるかもしれません。
しかし、バズる動画にはいくつかの共通点があります。
バズる動画の共通点は以下の6点です。
- トレンドに乗った話題性がある
- ギャップ・意外性がある
- 視聴者の共感を生む
- インパクトのあるサムネイル・タイトルがつけられている
- 視聴者がコメントするなど参加しやすい
- 広告感がない
それぞれの共通点について詳しく解説します。
トレンドに乗った話題性がある
バズる動画の多くはトレンドに乗った話題性があります。
トレンドになっている情報は新しさがあり、世間の注目を集めているので、自然と拡散する人も増えます。
日頃からニュースや新聞を読むことで、どのようなテーマが話題になっているのかを知っておくことが重要です。
ギャップ・意外性がある
バズる動画には、ギャップ・意外性がある場合も多いです。
ギャップ・意外性のある動画は、大きく以下の2つに分けられます。
- 会社やブランドと動画のイメージが違う
- 世間の常識を覆すような動画
例:真面目なイメージの会社が作るポップでコミカルな動画、にぎやかで楽しいイメージのブランドが公開するシリアスな動画など
例:これまで正しいとされていた研究を否定する、これまでよりも優れた方法を発表するなど
ギャップ・意外性がある動画はインパクトが大きく話題性もあるため、バズる可能性が高いです。
視聴者の共感を生む
視聴者の共感を生む動画もバズりやすいです。
共感を生む動画は、視聴者が「分かるなぁ」と感じることができ、感情を揺さぶる動画です。
人は動画を見て感動すると、より多くの人と感動した気持ちを共有したいという思いから、動画を拡散します。
結果として、動画がバズります。
視聴者の共感を得られるテーマや視聴者が興味を持つ内容などを事前にリサーチしましょう。
インパクトのあるサムネイル・タイトルがつけられている
バズる動画はインパクトのあるサムネイル・タイトルがつけられているものも多いです。
たとえ動画の内容が良いものであっても、そもそも視聴してもらえなければ成果につながりません。
視聴してもらえるかどうかを決める最も重要な要素はサムネイルとタイトルです。
視聴者の興味を引くインパクトのあるサムネイル・タイトルがついていることで、多くの人にクリックされ、動画を視聴してもらえます。
視聴者がコメントするなど参加しやすい
視聴者からのコメントを得やすい動画もバズりやすいです。
多くの視聴者がコメントすることで、動画の制作者と視聴者の間でコミュニケーションが生まれたり、視聴者同士でコミュニケーションが生まれたりします。
結果的にユーザーが単なる一視聴者ではなく、参加者・発信者にもなるため、拡散される可能性が高まります。
動画のバズを狙う際は、ユーザーを巻き込むような仕組みも入れるのが望ましいです。
広告感がない
バズる動画は広告感がない、広告らしさを感じにくいです。
ネット広告はネガティブな印象を持たれやすく、広告感があるだけで避ける視聴者も珍しくありません。
わざわざ広告を周りの人に拡散したいと考える人は少ないです。
企業活動として動画を制作しているので、広告の要素をゼロにすることはできませんが、動画の広告感を極力なくすのが重要です。
バズる動画の作り方
ここからはバズる動画の作り方を解説します。
バズる動画を作るために押さえたいポイントは以下の5点です。
- 世の中のトレンドを調査する
- 好奇心を刺激するサムネイル・タイトルをつける
- 冒頭5秒以内に興味を引く
- 各SNSで見られやすい時間帯に動画を投稿する
- 分析・改善を続ける
それぞれのポイントを詳しく解説します。
世の中のトレンドを調査する
多くのバズっている動画はトレンドに乗った話題性のある動画です。
トレンドを押さえた動画を作るためには、世の中のトレンド調査が必要不可欠です。
ニュース、新聞、書籍、SNSなどから、「どのようなテーマが世間の注目を集めているのか」を調査しましょう。
ただし、単に流行っているものなら何でも良いわけではありません。
動画のターゲットとなる人たちが注目しているテーマに合わせる必要があります。
動画を届けたいターゲット層を明確にした上で、トレンドの調査をしましょう。
好奇心を刺激するサムネイル・タイトルをつける
好奇心を刺激するサムネイル・タイトルをつけることも重要です。
どれだけ良い動画を作っても、クリックされなければ視聴してもらえません。
好奇心を刺激されるサムネイルやタイトルは、思わずクリックして内容を確認したくなります。
クリックされやすいサムネイル・タイトルをつける際は以下のポイントを意識しましょう。
- 動画のテーマが一目でわかるようにキーワードを強調する
- 色を使いすぎない
- 数字や「!」「?」などの記号を含める
冒頭5秒以内に興味を引く
バズる動画に限らないですが、動画は冒頭5秒が非常に重要です。
現代はインターネット上に多くのコンテンツが存在し、ユーザーに「つまらない」と思われてしまうと、すぐに他のコンテンツに移ってしまいます。
バズを狙うためには、動画の冒頭でしっかり興味を引く必要があります。
冒頭5秒で興味を引けるような動画にし、最後まで見てもらえるような工夫をしましょう。
各SNSで見られやすい時間帯に動画を投稿する
動画のバズを狙うためには、各SNSで見られやすい時間帯に動画を投稿することも大切です。
多くのユーザーがSNSを利用する時間帯に合わせて投稿すれば、拡散の連鎖が起きやすいです。
各SNSの投稿されやすい時間帯は以下を参考にしましょう。
おすすめの時間帯 | タイミング | |
YouTube | 19時~24時 | 学校や仕事が終わって帰宅したあと、就寝前など |
TikTok | 6時~10時、19時~22時 | 通勤・通学中や帰宅後など |
6時~10時、12時~13時、20時~22時 | 通勤・通学中や帰宅後のほか、昼休みなど |
ただし上記はあくまで目安であり、すべてのケースで効果的とは限りません。
たとえば主婦の場合、家事がひと段落する昼過ぎや午後の早い時間帯にSNSを見るケースが多いと考えられます。
そのため午前中や夜よりも、昼過ぎに投稿した方が見てもらえる可能性が高くなります。
ターゲット層の行動パターンに合わせたタイミングで投稿することが重要です。
分析・改善を続ける
動画を公開しただけで終わりにせず、分析・改善を続ける必要もあります。
ここまで、バズる動画を作るポイントを解説しましたが、必ずバズる動画が作れるわけではありません。
自社の商材や参入している市場、ターゲット、動画内容などにより状況は細かく異なるためです。
本当にバズる動画を作るためには、実際のデータを分析し、その上で自社に合った改善を続けていく必要があります。
動画がバズるメリット
動画がバズることによるメリットは以下の2点です。
- 再生回数が一気に伸びて認知度アップにつながる
- 広告予算をかけずに多くのユーザーにリーチできる
それぞれ詳しく解説していきます。
再生回数が一気に伸びて認知度アップにつながる
バズる動画による大きなメリットのひとつが、再生回数が一気に伸びて認知度アップにつながる点です。
動画がバズり爆発的に拡散されれば、短時間で多くのユーザーに視聴してもらえます。
動画を通じて自社やブランドの認知度が高まるため、その後のマーケティング施策に良い影響を与えられます。
商品やサービスを購入してもらうためには、認知の獲得が必要不可欠です。
動画のバズによる急激な認知度アップによって、顧客獲得の面で大きな成果が期待できます。
広告予算をかけずに多くのユーザーにリーチできる
広告予算をかけずに多くのユーザーにリーチできる点も、動画のバズによって得られる大きなメリットです。
認知を獲得するために広告を活用するのは有効な手段ですが、多くのユーザーにリーチしようと思えば、その分費用がかかります。
一方、動画がバズった場合には、広告費をかけずに多くのユーザーにリーチできます。
バズ動画は費用対効果が高く、広告費をかけずとも広告宣伝の効果を得られます。
動画がバズるデメリット
動画がバズることによるデメリットは以下の2点です。
- 想定していないネガティブな印象を持たれる可能性がある
- 炎上の対応に追われる可能性がある
それぞれのデメリットが生じる理由や具体的な注意点について解説します。
想定していないネガティブな印象を持たれる可能性がある
動画がバズることによって、想定していないネガティブな印象を持たれる可能性があります。
当初は想定していなかった認識を視聴者に与えてしまい、ネガティブな噂とともに動画が拡散されてしまうことがあります。
可能な限り、誤った認識を視聴者に与えない工夫が必要ですが、事前には想定できないケースも多いので注意が必要です。
炎上の対応に追われる可能性がある
ネガティブな形で動画がバズると、炎上してしまうリスクがあります。
一度炎上してしまうと、その対応に大きな工数が発生することが予想されます。
炎上の対処にはスピード感が求められるため、本業に支障をきたす可能性があります。
バズる動画を作る際は、炎上リスクを避ける対策をしつつ、万が一炎上が起きた際に迅速な対処ができる体制も整えておきましょう。
企業のバズった動画事例
ここでは実際に過去バズった企業の動画事例について紹介します。
- 【資生堂】High School Girl? メーク女子高生のヒミツ
- 【別府市】100万再生で本当にやります!別府市・湯~園地計画!
- 【KIRIN】「半袖短パン」「デュクシ」など、懐かしの小学生あるあるネタ プラズマ乳酸菌『SPECIAL STUDENT』動画
それぞれの動画がバズった理由や参考にしたいポイントを詳しく解説します。
【資生堂】High School Girl? メーク女子高生のヒミツ
資生堂が公開したこちらの動画は、普通の女子高生の日常を描いただけの動画に見えます。
しかし動画の中盤まで視聴すると、動画に登場していた女子高生たちは全員メイクをした男子高校生であることがわかります。
最後にはメイク道具と「だれでもカワイクしちゃいます。」というメッセージが映し出され、動画が終わる構成です。
2015年10月に公開されたこちらの動画は、2023年4月時点で1,182万回以上もの再生数を誇ります。
一見よくある風景で自分ごと化しやすい上に、「何が起こるんだろう?」と興味を引く構成です。
動画の中盤にはインパクトのある展開を入れ、ブランドイメージに合った締めで印象付けも行なっています。
まさにバズる動画の要素を多く取り入れており、実際に多くの再生数を獲得した事例です。
【別府市】100万再生で本当にやります!別府市・湯~園地計画!
こちらの動画は、温泉都市である別府市の魅力をアピールする目的で制作されました。
動画内では温泉と遊園地を融合させた施設「湯~園地」を描いています。
特徴的であるのが、YouTubeでの視聴回数が100万回を達成したら実際に湯~園地を公開することを宣言している点です。
「楽しそう」「本当に実現してほしい」「何か面白そうなことをしている」といった、ユーザーの共感や興味を集めました。
また行政機関である自治体による企画であり、ギャップが大きかったのもバズった要因と考えられます。
2016年11月に公開されたこちらの動画は、2023年4月時点で592万回以上再生されています。
共感を得やすい・ギャップが大きい動画としてバズった事例です。
【KIRIN】「半袖短パン」「デュクシ」など、懐かしの小学生あるあるネタ プラズマ乳酸菌『SPECIAL STUDENT』動画
飲料メーカーであるKIRINが制作・公開したこちらの動画は、2016年12月に公開され、2023年4月時点で1,299万回以上再生されています。
こちらの動画はプラズマ乳酸菌を含む製品のPR動画です。
動画内では「半袖短パン」「デュクシ」など、「小学生あるある」をメインに扱っています。
いずれのネタも、決して人数は多くない珍しい存在でありながらも、クラスや学年に一人はいるため「あー、そんな人いたなぁ!」と共感を生む内容になっています。
小学生のあるあるネタをユーモアたっぷりに取り入れることで、ユーザーに懐かしさを感じさせ、共感を獲得しました。
そしてプラズマ乳酸菌は、乳酸菌の中でもレアで特別な存在です。
小学生のあるあるネタとプラズマ乳酸菌は、どちらもレアな存在という共通点があります。
共感しやすい・ユーモアがある・広告感が薄いなどが、バズに至った要因といえるでしょう。
バズる動画を制作して効率的に認知を拡大しよう
ここまでバズる動画の特徴・共通点から、作り方のポイント、メリット・デメリット、事例などについて解説をしてきました。
バズる動画のポイントを押さえることで、大きな拡散を期待できる動画が制作できます。
バズる動画を制作したい場合には、ぜひ本記事の内容を参考にしていただければ幸いです。
株式会社Lumiiでは、動画制作・動画マーケティング支援を行っています。
より効果的な動画を予算内で作りたい場合にはぜひお気軽にご相談ください。
バズる動画に関するよくある質問
ここでは、バズる動画に関するよくある質問に回答します。
バズる動画の特徴は?
バズる動画の特徴は以下の6点です。
- トレンドに乗った話題性がある
- ギャップ・意外性がある
- 視聴者の共感を生む
- インパクトのあるサムネイル・タイトルがつけられている
- 視聴者がコメントするなど参加しやすい
- 広告感がない
詳細は「バズる動画の共通点」をご覧ください。
バズ動画とは何ですか?
バズ動画とは「ネット上で爆発的に拡散される動画」です。