動画制作・映像制作を検討する際に、制作の流れやスケジュールを事前に把握しておけると、スムーズに動画制作を進めることが可能です。
本記事では、実写動画とアニメーション動画、それぞれの動画制作の流れ・スケジュールについて解説しています。
制作会社への依頼から納品まで、各工程のポイントを詳しく紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
また記事の後半では、動画制作・映像制作を成功させるための5つのポイントについても解説しているので、あわせてご覧ください。
動画制作の基本的な流れと制作スケジュール
まず最初に動画制作の基本的な流れと制作スケジュールについて見ていきましょう。
動画制作・映像制作の基本的な流れ
動画制作・映像制作の基本的な流れは、「初回の打ち合わせ」→「企画」→「シナリオ・絵コンテ作成」→「撮影」または「素材制作」→「編集」→「音入れ・ナレーション(MA)」→「修正」→「納品」です。
各工程で動画制作会社とすり合わせを行いながら、フィードバックを繰り返して、動画を完成させます。
初めての依頼では工程が複雑に感じるかもしれませんが、動画制作会社がリードしてくれますので、安心して任せましょう。
動画制作・映像制作の制作スケジュール
動画制作・映像制作の一般的な制作スケジュールは、発注から納品まで「1〜2ヶ月程度」です。
企画・コンテ作成に約1〜2週間、撮影に1〜3日、編集や修正に2〜3週間程度かかるケースが多いです。
撮影を伴う案件では撮影班の日程調整が必要なため、発注確定から少なくとも1ヶ月以上の余裕を持って連絡することが望ましいです。
また社内確認などで時間がかかってしまう場合には、さらに納品までの時間がかかることになります。
予期しないトラブルが発生してしまうこともあるため、可能な限り余裕を持ったスケジュールで動画制作会社に依頼するのがおすすめです。
動画制作会社・映像制作会社に依頼する前の準備
動画制作会社・映像制作会社に依頼する前の準備は以下です。
- 動画制作の目的・ターゲット・伝えたい内容の大枠を決める
- 動画1本あたりの予算を決める
- 納期を決める
- 使用して欲しい素材が決まっている場合には素材を整理する
それぞれの項目について解説します。
動画制作の目的・ターゲット・伝えたい内容の大枠を決める
動画制作会社・映像制作会社に依頼する際には、動画の目的・ターゲット・伝えたい内容の大枠を事前に決めておきましょう。
この中でも動画の目的とターゲットは非常に重要であり、これらの内容が曖昧なまま動画を制作し始めてしまうと、最終的なアウトプットが的外れな内容になってしまうリスクがあります。
動画制作会社に相談し始める前に、まずは社内で情報を整理し、適切に依頼できる準備をしておきましょう。
弊社がこの段階で確認をおすすめしているのは、その動画を最終的に承認するのが誰かという点です。
目的やターゲットを整理した担当者と、完成後に判断する立場の方が異なると、後の工程で方向性が覆ることがあります。すでに撮影や素材制作に進んでいる場合、この変更には大きな費用と期間がかかります。
相談を始める前に、決裁者にも目的とターゲットの認識を共有しておく。この一手間が、後工程での手戻りを最も確実に防ぎます。
動画1本あたりの予算を決める
動画制作会社・映像制作会社への依頼前に動画1本あたりの予算を決めておきましょう。
動画の企画内容や表現方法によって金額は異なりますが、一般的には動画1本あたり「10万円〜300万円程度」の予算が必要です。
予算が多ければ、その分編集クオリティを高めたり、キャストを増やしたりすることが可能です。
予算が限られている場合には、大掛かりな撮影や高度な技術を要する編集はできないため、注意しましょう。
なお、弊社が実施した調査(n=110)では、動画外注の1本あたり平均単価は「10〜30万円未満」が16.4%で最多、「30〜50万円未満」と「50〜100万円未満」がともに15.5%と続いており、BtoBの動画外注では幅広い価格帯に分散していることがわかります。

納期を決める
納期を事前に決めておくことで、動画制作会社と適切なスケジュールを組むことができます。
動画制作の納品までには発注から通常「1〜2ヶ月程度」の時間がかかります。
納品までの期間が短い場合には、急ぎの案件であることを初回のミーティングで伝えることで、提案までの時間を短くしてもらえたり、修正期間を短く調整してもらえます。
スケジュールに無理があると、動画のクオリティに影響が出たり、納期に間に合わなかったりするリスクもあるため、動画を制作することが決まったら余裕を持って動画制作会社に相談するようにしましょう。
使用して欲しい素材が決まっている場合には素材を整理する
動画制作を依頼する際に、動画内で使用したい素材がすでに決まっている場合もあります。
そのような場合には、各素材を1つのフォルダに整理しておくなどして、動画制作会社にスムーズに渡せるようにしておくことが重要です。
動画制作が始まってから各素材を探そうと思うと、思ったよりも社内調整に時間がかかってしまい、スケジュールが遅延してしまう可能性もあります。
また素材によっては、使用許可を得ないといけなかったり、有料で購入が必要な場合もあったりします。
動画制作会社への依頼を決めたら、可能な限り早い段階から必要な素材を整理して、動画制作会社に共有するようにしましょう。
あわせて弊社では、素材の使用範囲も確認しておくことをおすすめしています。
過去に他社へ依頼して制作した映像や写真は、Web広告での利用が契約に含まれていなかったり、出演者との契約期間が終了していたりする場合があるためです。
使えると思っていた素材が使用できないと判明すると、その分だけ制作開始が遅れてしまいます。
素材の有無だけでなく、権利の状況もあわせて整理しておくと安心です。
動画制作・映像制作の流れとスケジュールを工程別に解説(実写の場合)
実写動画を制作する場合の基本的な流れ・スケジュールは以下です。
- 打ち合わせ・ヒアリング
- 企画
- シナリオ・コンテ作成
- 撮影
- 編集
- 音入れ・ナレーション(MA)
- 試写
- 納品
それぞれの工程について詳しく解説していきます。
打ち合わせ・ヒアリング
実写動画の最初の工程は、「打ち合わせ・ヒアリング」です。
実写動画を制作する目的や、ターゲット、イメージしている動画、予算、納期などを制作会社に伝えます。
打ち合わせの段階で、自社が何を期待しているかを動画制作会社に細かく伝えることで、期待以上の動画を制作してもらえる可能性が高まります。
高品質な動画に仕上げるためにも、打ち合わせまでに可能な限り社内で情報を整理しておきましょう。
企画
ヒアリングを終えたら、動画制作会社が「企画」を作成します。
企画では、動画全体のコンセプトや、構成、キャスティング、費用、スケジュールなど、動画制作必要な項目を具体的に整理してまとめます。
動画制作会社にもよりますが、企画段階までは無料で行うケースも多いです。
各社の企画内容を確認して、自社の希望に近い動画制作パートナーを選ぶようにしましょう。
ん
シナリオ・絵コンテ作成
続いて、動画のシナリオ(台本)や絵コンテの作成を行います。
シナリオ・絵コンテを作成することで、具体的に撮影するシーンが明確化されます。
動画制作会社からもらった絵コンテを確認し、撮影したいカットは全て網羅されているかをチェックしましょう。
撮影
シナリオ・絵コンテの内容が決まったら、実際に撮影を行います。
当日は「香盤表」と呼ばれる撮影スケジュールをもとに、スタッフや演者とともに撮影を進めていきます。
一般的には、カメラや照明などの機材は動画制作会社に用意をしてもらいます。
「動画にしたい素材が撮れているか?」を確認しながら、必要なカットを撮ります。
必ずしも参加する必要はありませんが、納得いく動画を制作するためにも、企業のご担当者様にも撮影現場にお越しいただくことをおすすめしています。
編集
撮影を終えて素材を集めたら、動画の編集作業に移ります。
編集では、不要なシーンをカットしたり、テロップ・字幕の追加をしたりします。
一般的には、仮編集と本編集の2回に分けて、編集作業を仕上げていきます。
音入れ・ナレーション(MA)
動画編集を終えたら、BGMやナレーションを動画に挿入します。
この工程を「MA(Multi Audio)」と呼びます。
BGMやナレーションによって、動画の印象は大きく変わるので、重要な工程です。
試写
ここまでの工程で動画が一旦完成しますので、「試写」を行い、出来上がった動画を確認します。
修正をしたい箇所が見つかった場合には、その旨を制作会社に伝えましょう。
各制作会社によってルールは異なりますが、1〜2回程度の修正は無料で対応してもらえることが多いです。
納品
修正が発生した場合には、該当箇所を修正して「納品」となります。
納品された動画をウェブサイトに掲載したり、広告配信したりするなど、動画の活用を開始しましょう。
動画制作・映像制作の流れとスケジュールを工程別に解説(アニメーションの場合)
アニメーション動画を制作する場合の基本的な流れ・スケジュールは以下です。
- 打ち合わせ・ヒアリング
- 企画
- シナリオ・コンテ作成
- 素材制作
- 編集
- 音入れ・ナレーション(MA)
- 試写
- 納品
それぞれの工程について詳しく解説していきます。
打ち合わせ・ヒアリング
アニメーション動画の制作をする場合も最初の工程は、制作会社との「打ち合わせ・ヒアリング」です。
アニメーション動画を作る目的や、参考としている動画イメージ、動画の尺、予算、納期などを伝えます。
初回の打ち合わせでは、可能な限り自社が希望している内容を細かく伝え、制作会社側に要件を理解してもらいましょう。
企画
アニメーション動画の企画も、実写動画と同様に、動画の企画を作成します。
動画の構成や、ストーリー、スケジュールなどを決めていきます。
アニメーション動画の場合、企画段階でイラストカットを一部作成し、デザインやトンマナを調整することもあります。
シナリオ・絵コンテ作成
企画が決まったら、アニメーション動画のシナリオ・絵コンテを作成します。
アニメーション動画では、絵コンテをもとにして、イラストカットの作成を行なっていくので、必要な要素が漏れなく含まれているか確認しましょう。
アニメーション動画では、絵コンテ段階でデザインまで落とし込まないと、編集に入ってから「イメージが全然違うので、デザインからやり直し」という大幅な手戻りが発生しやすくなります。
コンテ段階での丁寧なすり合わせが、初稿以降の修正コストを抑えるポイントです。
素材制作
シナリオ・絵コンテをもとに、素材を制作します。
アニメーション動画では、撮影を行わない変わりに、イラストを書き起こし素材を制作していきます。
イラストのデザイン・トンマナは後から変更するのが難しいため、可能な限り細かくチェックしながら工程を進めていくことが重要です。
編集
素材を一通り制作したら、編集作業に移ります。
アニメーション動画では、複数のイラストをつなぎ合わせていくことで、イラストの動きを表現します。
またテロップや字幕の追加もこのタイミングで行います。
音入れ・ナレーション(MA)
アニメーション動画のBGM・ナレーションを挿入します。
アニメーション動画においても、BGM・ナレーションは映像の印象を決める重要な要素となるので、丁寧にチェックしましょう。
またアニメーション動画の場合には、BGMやナレーションを編集作業よりも先に準備する場合もあります。
試写
試写のタイミングでは、出来上がった動画を関係者で確認しましょう。
修正が必要な場合には、制作会社にその旨を伝えて、修正してもらいましょう。
アニメーション動画の場合、実写動画と違い撮影が不要なので、比較的修正がしやすい傾向があります。
納品
修正が発生する場合には、修正をして、納品となります。
納品されたアニメーション動画を早速活用していきましょう。
動画制作・映像制作を成功させるための5つのポイント
動画制作・映像制作には多くの意識すべきポイントがあります。
ここからは動画制作・映像制作を成功させるための5つのポイントについて解説します。
- 動画制作の目的を明確にする
- ターゲットを明確にする
- 動画制作会社の過去実績を確認する
- プロジェクト開始前に無理のないスケジュールになっているかを確認する
- 制作会社と積極的にコミュニケーションをとりながらプロジェクトを進める
それぞれポイントを押さえることで、イメージ通りの動画を作りやすくなるので、一つずつ確認していきましょう。
動画制作の目的を明確にする
動画制作・映像制作を成功させるためには、制作の「目的」を明確にすることが欠かせません。
一見すると当たり前のことにように感じますが、実は目的が曖昧なまま動画制作の依頼を検討しているケースがよくあります。
目的が明確になっていない場合、動画の企画や構成、表現方法などがバラバラになってしまいます。
最初に明確な目的をしっかりと設定してこそ、効果的な動画を制作することができます。
弊社が実施したBtoBマーケティング担当者110名への調査では、動画外注の失敗理由として「完成した動画が想定と違っていた」が48.1%を占めており、目的の曖昧さが制作後のズレに直結している実態が示されています。

まずは社内で動画制作の目的を明確にしてから、動画制作会社に依頼するようにしましょう。
ターゲットを明確にする
動画制作・映像制作を成功させるためには、ターゲットを明確にすることも重要です。
同じ商品であっても、20代の女性に向けての動画と、50代以上の男性に向けての動画は内容が全く異なります。
動画制作の依頼をする前に、あらかじめターゲット層を明確にして、動画制作パートナーに共有をしましょう。
「どのターゲットに向けて動画を作ればよいかわからない…」という場合には、動画制作会社に相談しながらターゲットを決定するのもおすすめです。
動画制作会社の過去実績を確認する
動画制作会社に依頼する際には、過去実績を見せてもらい、「イメージしている動画に近い実績があるか?」をしっかり確認しましょう。
一言で動画制作会社と言っても、各社にはそれぞれ異なる特徴があり、得意としている動画の種類もバラバラです。
作りたいと思っている動画のイメージに近い事例があるかを確認して、動画制作パートナーを決めましょう。
プロジェクトが始まると多くのことを動画制作会社に依頼することになるので、パートナー選びは慎重に行いましょう。
弊社が実施した調査(n=110)では、動画制作会社を決定する際に重視したものとして「過去制作した動画のクオリティ」が61.8%で最多、「提案力・企画力」が47.3%と続いています。

実績と提案内容の両面を確認することが、パートナー選びの基本となります。
プロジェクト開始前に無理のないスケジュールになっているかを確認する
動画制作・映像制作を成功させるためには、プロジェクト開始前に無理のないスケジュールになっているかを確認することも重要です。
動画制作会社が作成するスケジュールは、あくまでも平均的なスケジュール感となっていることがほとんどです。
そのため社内調整に時間がかかりやすい会社の場合だと、動画制作会社が提示したスケジュール通りの進行が難しいこともあります。
スケジュールに無理があると、確認作業が十分にできず、修正コストが膨らんでしまう可能性もあります。
問題のないスケジュール感になっていることを必ず確認してから、プロジェクトを開始しましょう。
弊社ではスムーズなスケジュール進行に強みを持っており、クライアントであるjinjer株式会社様からは「初稿が予定より前日・前々日に納品されたことで、担当者が社内で丁寧にフィードバックする時間を確保でき、プロジェクトをスムーズに進められた」と評価をいただいています。
スケジュールに余裕があると、社内確認の質も高めることができます。
動画制作会社と積極的にコミュニケーションをとりながらプロジェクトを進める
動画制作会社と積極的にコミュニケーションをとることも、動画制作を成功させる上では大切です。
動画制作会社は、動画を作ることのプロではありますが、動画を作る業界について必ずしも詳しいわけではありません。
発注者が担当する部分と動画制作会社に依頼する部分を明確にし、積極的にコミュニケーションを取りながらプロジェクトを進めましょう。
綿密なコミュニケーションを取れるかどうかも、動画のクオリティを大きく左右します。
動画制作の流れとスケジュールを把握して、スムーズに動画を制作しよう!
本記事では、動画制作の流れ・スケジュールについて、実写動画とアニメーション動画に分けて各工程ごとのポイントを解説しました。
また動画制作・映像制作を成功させるための5つのポイントについても説明しました。
動画制作会社任せにしてしまうとイメージしている動画が出来上がらない可能性もあるので、注意しましょう。
ぜひ本記事を参考にして、クオリティの高い動画をスムーズに制作してください。
弊社の提供する動画制作サービス「Lumii Video Hub」では、従来の1/3以下の価格で企業向けの高品質動画を制作することが可能です。
動画制作をご検討中の場合には、ぜひ本サービスの詳細もご覧ください。
動画制作・映像制作の流れやスケジュールに関するよくあるご質問
ここでは、動画制作・映像制作の流れやスケジュールに関するよくあるご質問に回答します。
動画制作会社に依頼する前には何を準備したらいいですか?
動画制作会社・映像制作会社に依頼する前の準備は以下です。
- 動画制作の目的・ターゲット・伝えたい内容の大枠を決める
- 動画1本あたりの予算を決める
- 納期を決める
- 使用して欲しい素材が決まっている場合には素材を整理する
詳しくは「動画制作会社・映像制作会社に依頼する前の準備」をご覧ください。
実写動画の制作の流れは?
実写動画の制作の流れは以下です。
- 打ち合わせ・ヒアリング
- 企画
- シナリオ・コンテ作成
- 撮影
- 編集
- 音入れ・ナレーション(MA)
- 試写
- 納品
詳しくは「動画制作・映像制作の流れとスケジュールを工程別に解説(実写の場合)」をご覧ください。
アニメーション動画の制作の流れは?
アニメーション動画の制作の流れは以下です。
- 打ち合わせ・ヒアリング
- 企画
- シナリオ・コンテ作成
- 素材制作
- 編集
- 音入れ・ナレーション(MA)
- 試写
- 納品
詳しくは「動画制作・映像制作の流れとスケジュールを工程別に解説(アニメーションの場合)」をご覧ください。
動画制作にかかる期間は?
動画制作にかかる期間は、通常1ヶ月〜2ヶ月程度です。
動画作成を成功させるには?
動画制作を成功させるポイントは以下です。
- 動画制作の目的を明確にする
- ターゲットを明確にする
- 動画制作会社の過去実績を確認する
- プロジェクト開始前に無理のないスケジュールになっているかを確認する
- 制作会社と積極的にコミュニケーションをとりながらプロジェクトを進める
詳しくは「動画制作・映像制作を成功させるための5つのポイント」をご覧ください。


