オンデマンド配信とは、すでに完成している動画をサーバーにアップロードすることで、視聴者の好きなタイミングで動画を視聴できるようにした動画の配信方法です。
オンデマンド配信は、映画、ドラマ、PR動画、学習教材など幅広い動画で活用されています。
本記事では、オンデマンド配信の概要、メリット、活用シーン、配信方法などについて解説しています。
オンデマンド配信の活用を検討されている場合には、ぜひ参考にしてください。
目次
オンデマンド配信とは?
オンデマンド配信とは、すでに完成している動画をサーバーにアップロードすることで、視聴者の好きなタイミングで動画を視聴できるようにした動画の配信方法です。
YouTubeやeラーニングの動画教材など、インターネット上でいつでも視聴できる動画はすべてオンデマンド配信に分類されます。
「動画配信ビジネス調査報告書2021」では、有料動画配信サービスの利用率は年々増加していることが発表されており、「3ヶ月以内に、有料の動画配信サービスを利用したことがある」と答えた割合は25%を超える結果となりました。
参考:https://research.impress.co.jp/topics/list/video/625
このようにオンデマンド配信は需要が増加している動画配信手法です。
また利便性の高さからも、多くの企業がオンデマンド配信を取り入れています。
ライブ配信との違い
オンデマンド配信とよく比較される配信方法には「ライブ配信」があります。
ライブ配信とは、リアルタイムで動画を配信する方法です。
オンデマンド配信と異なり、ライブ配信には以下の特徴があります。
- リアルタイムならではの臨場感を伝えられる
- ライブ配信時の最新の情報を届けられる
- 視聴者の反応を見ながら内容を変更できる
このようにライブ配信ならではのメリットもありますが、ライブ配信は撮り直しができないため、動画の撮影・配信に慣れていないとリスクがあることは知っておく必要があります。
オンデマンド配信のメリット4つ
オンデマンド配信には、以下のメリットがあります。
- 24時間いつでも動画を視聴してもらえる
- 撮り直し・編集をして高品質な動画にできる
- YouTubeや各種SNSにも投稿できる
- 会社の資産になり、幅広いシーンで活用できる
それぞれ詳しく解説していきます。
24時間いつでも動画を視聴してもらえる
オンデマンド配信の最大のメリットは、24時間いつでも動画を試聴してもらえることです。
インターネットに接続していれば、PC・スマホから好きなときに動画を視聴できるので、非常にユーザーの利便性が高いです。
動画1本あたりの尺を短くしたり、配信プラットフォーム上でカテゴリごとに動画を分けるなど工夫することで、さらに快適に視聴してもらうことができます。
撮り直し・編集をして高品質な動画にできる
オンデマンド配信は、アップロードするまで撮り直し・編集が何度でもできるので、高品質な動画を視聴してもらえます。
修正の自由が効くので、小さなミスが問題になってしまうような動画に向いています。
ライブ配信の場合には、修正ができず、誤解を生む発言をしてしまい炎上につながってしまうリスクがあります。
YouTubeや各種SNSにも投稿できる
オンデマンド配信用の動画を制作することで、YouTubeや各種SNSにも投稿できます。
たとえばYouTubeの国内月間アクティブユーザー数は6,500万人を超えており、動画をアップロードすることで、多くの人に視聴してもらえる可能性があります。
YouTubeや各種SNSに動画を配信するのは、基本的に無料です。
動画制作にコストはかかりますが、配信するために手数料やランニングコストが発生することはありません。
1つの動画を制作することで、複数のプラットフォームに投稿できるのは、オンデマンド配信ならではのメリットといえるでしょう。
会社の資産になり、幅広いシーンで活用できる
オンデマンド配信で投稿した動画は会社の資産となり、幅広いシーンで活用できます。
営業先にタブレットを持ち込んで視聴してもらったり、メールに動画のリンクを貼り付けて視聴してもらったりするなど、さまざまな活用方法が考えられます。
オンデマンド配信したPR動画は半永久的にインターネット上に残り続けるため、24時間365日休まずに働いてくれる宣伝用のコンテンツとなります。
SNS上で話題になれば情報が爆発的に拡散されるため、想定以上の効果を発揮してくれる場合もあります。
オンデマンド配信を活用するべき5つのシーン
オンデマンド配信を活用するべき5つのシーンは以下です。
- 教育・研修
- サービス・商品PR
- マニュアル動画などによる顧客満足度の向上
- 会社紹介
- イベントのアーカイブ配信
活用シーン別にそれぞれの特徴を詳しく解説していきます。
教育・研修
最近では、教育・研修の教材としてオンデマンド配信が活用されています。
動画はアニメーションや効果音を導入できるため、テキストコンテンツよりも視聴者が飽きづらく、理解度も高まります。
また動画であれば再生速度の変更や一時停止、巻き戻しができるため、理解度に合わせて学習が可能です。
YouTubeなどの配信プラットフォームでは、視聴できるユーザーを制限できる機能が搭載されているため、会員限定のコンテンツとしても利用できます。
サービス・商品PR
サービス・商品PRにもオンデマンド配信は活用できます。
文字だけでは伝わりにくい使用感やサイズ、雰囲気などを動画なら簡単に伝えられます。
サービス・商品のPR動画は、営業・展示会・説明会・研修など、幅広い場面で活躍してくれます。
一度動画を制作すれば、使いたい場面に合わせて再編集もしやすいのがオンデマンド配信のメリットです。
マニュアル動画などによる顧客満足度の向上
オンデマンド配信は、マニュアル動画としても広く利用されています。
手順や使い方の説明はテキストよりも動画の方がわかりやすいことが多いため、マニュアル動画を好む視聴者は非常に多いです。
マニュアル動画を制作することで、顧客満足度の向上につながり、リピート購入をしてもらえる可能性も高まります。
会社紹介
企業説明会や株主総会などのタイミングで、会社紹介動画を配信する企業も多いです。
動画を活用して会社を紹介することで、会社の情報をわかりやすく届けることができます。
またテキストでは伝えにくいオフィスや社員の雰囲気も理解してもらえます。
イベントのアーカイブ配信
アーカイブ配信とは、リアルタイムで配信したライブ動画を保存して、イベントが終わった後に配信する方法です。
つまり、アーカイブ配信はオンデマンド配信の一種で、イベントに参加できなかった人にも情報を共有できます。
ウェビナーや研修の場面では、当日参加した人も内容を復習できるため、さらに理解を深めてもらえます。
企業の公式サイトやSNSでアーカイブ動画を配信することで、次回のイベントの集客数を増加させることも期待できます。
継続的にイベントを開催しているのであれば、積極的に活用しましょう。
オンデマンド配信の方法
オンデマンド配信をするには、大きく分けて2通りの方法があります。
- YouTube・Vimeoなどの動画プラットフォームを利用する
- 自社サーバーを用意する
それぞれ見ていきましょう。
YouTube・Vimeoなどの動画プラットフォームを利用する
最も手軽でおすすめなのは、YouTubeやVimeoなどの動画プラットフォームを活用する方法です。
特にYouTubeの場合には、完全に無料で利用できるので、コストも気にする必要がありません。
最近は企業でもYouTubeアカウントを開設するのが当たり前になっているので、まずはYouTubeから始めてみることをおすすめします。
YouTubeとVimeoのどちらを使うか迷われている場合には、以下の記事も参考にしてみてください。
参考記事:Vimeoとは?YouTubeとの違いやメリット・事例について解説
自社サーバーを用意する
オンデマンド配信をするもう一つの方法は、自社サーバーを用意する方法です。
自社サーバーであれば、動画配信プラットフォームのように広告が表示されたり、プラットフォーム側の基準で動画が非公開にされたりすることはありません。
自社サーバーでオンデマンド配信する場合には、「ストリーミングサーバ」と呼ばれる動画配信専用のサーバーがおすすめです。
ただし、社内に専門知識を持ったエンジニアがいないと、サーバーの環境構築が思うように進まない可能性もあります。
社内で自社サーバーを構築する体制がない場合には、外注する必要があるので、一定以上コストがかかることを想定しておくのが望ましいです。
オンデマンド配信・ライブ配信を使い分けて効果的な動画配信を
本記事ではオンデマンド配信の概要や、メリット、活用シーン、配信方法について解説しました。
オンデマンド配信は視聴者の利便性が高く、動画活用において非常におすすめできる配信方法です。
オンデマンド配信とライブ配信のメリット・デメリットを理解して、動画の活用シーンに合わせて効果的な配信方法を選択しましょう。
弊社では、通常相場の1/3の価格で動画を制作する「Lumii Video Hub」を提供しています。
動画の活用をご検討されている場合には、ぜひ詳細をご覧ください。
オンデマンド配信に関するよくあるご質問
ここでは、オンデマンド配信に関するよくあるご質問に回答します。
オンデマンド配信とは何ですか?
オンデマンド配信とは、すでに完成している動画をサーバーにアップロードすることで、視聴者の好きなタイミングで動画を視聴できるようにした動画の配信方法です。
アーカイブ配信とオンデマンド配信の違いは何ですか?
アーカイブ配信とオンデマンド配信の違いは、主に撮影後の編集の有無です。
アーカイブ配信は、ライブ配信の録画映像をそのまま配信することを指し、オンデマンド配信は撮影・編集がされた映像を配信することを指します。
オンデマンドの欠点は何ですか?
オンデマンドの欠点は、ライブ配信のような臨場感がないことや、視聴者の反応を見ながら動画内容を変更できない点です。
また後からいつでも動画を視聴できるため、動画を視聴することを後回しにされてしまう可能性もあります。
オンデマンド配信のやり方は?
オンデマンド配信は、大きく分けて2通りの方法があります。
- YouTube・Vimeoなどの動画プラットフォームを利用する
- 自社サーバーを用意する
詳しくは「オンデマンド配信の方法」をご覧ください。