本記事では、展示会動画の種類や展示会動画のメリット・効果、制作のポイント、展示会動画の費用相場、制作事例などについて解説しています。
展示会動画は、展示会のパフォーマンスを大幅に高めることができる非常に効果的な動画コンテンツです。
展示会での動画活用をご検討されている場合には、ぜひ本記事の内容をお役立ていただければ幸いです。
目次
展示会動画の種類
展示会動画には主に以下の4種類の動画があります。
- サービス・商品紹介動画
- 会社紹介動画
- ブランディング動画
- ティザー動画
それぞれの展示会動画について解説します。
サービス・商品紹介動画
展示会で使われることが最も多いのは、サービスや商品の紹介動画です。
サービス・商品紹介動画とは、サービス・商品の特徴、解決できる課題、メリット、利用者の声などを映像化したものです。
一般的に展示会では、何らかのサービスや商品を出展するので、そのサービス・商品の紹介動画を制作して、来場者の理解を促進します。
会社紹介動画
展示会では、会社紹介動画を使うこともあります。
会社紹介動画とは、会社の事業内容、会社のビジョン、社長・従業員の紹介などがメインの動画です。
特定の商品・サービスではなく、会社全体の魅力を展示会の来場者にアピールしたい場合に、会社紹介動画を活用します。
ブランディング動画
ブランディング動画とは、企業や商品・サービスのブランドイメージを向上させる目的で制作される動画です。
ブランディング動画は、一般的な紹介動画のように会社やサービスの詳細について解説するのではなく、企業理念やブランドの持つイメージなど、より抽象的な概念を伝える内容となっています。
展示会の会場では、細かい情報収集よりも、どのような新しいサービスがあるのかを知りたいという目的で来場する人も多くいます。
そのような人にブランディング動画を視聴してもらうことで、企業や商品・サービスを記憶してもらいやすくなり、認知想起の強化につながります。
ティザー動画
展示会では、ティザー動画を使うのも効果的です。
ディザー動画とは、商品・サービスに関する情報を断片的に見せることで、視聴者の興味関心を引く動画です。
英語の「teaser(ティザー)」には、「じらす」という意味があり、全ての情報を開示せずに、視聴者をじらすことから、ティザー動画と呼ばれています。
展示会では、自社ブースの入り口などでティザー動画を流すことで、動画の内容が気になった来場者をブースに誘導することができます。
ティザー動画は通常短時間の動画なので、展示会のブースを通りがかった来場者にもアプローチできるのがメリットです。
展示会で動画を活用するメリットと効果
展示会で動画を活用するメリットと効果は以下です。
- 来場者の足を止められる
- 短時間で多くの情報を与えられる
- 商談ブースでの営業効率が上がる
- 会場に持ち込めない製品も紹介できる
- 説明工数を省くことで人件費を削減できる
- オンライン展示会でも活用できる
展示会動画のそれぞれのメリットと効果について解説します。
来場者の足を止められる
展示会の会場では、いかに来場者の足を止められるかが重要なポイントになります。
展示会動画を制作するメリットは、来場者の足を止め、ブースへの集客を強化できることです。
展示会の会場では、来場者は各社のブースをざっと見ながら歩いていることがほとんどです。
少しでも興味が引かれるポイントがなければ、自社のブース内に入ってもらえることはありません。
そこで、ブースの入り口付近で来場者向けに動画を流すことで、足を止めてもらうきっかけを作ります。
動画は動きがあったり、BGMがあったりするので、文章や画像と比較して、興味関心を引きやすいというメリットがあります。
その後、動画内容をじっくりと視聴してもらうことで、自社ブース内に呼び込みやすくなります。
短時間で多くの情報を与えられる
展示会動画は、視覚と聴覚の両方にアプローチすることで、短時間で効率的に情報を伝えられる効果があります。
アメリカの調査会社Forrester Researchの研究結果では、1分間の動画コンテンツは、英単語180万語の情報量に匹敵することがわかっています。
参考:https://idearocketanimation.com/4293-video-worth-1-million-words/
多くの来場者は一つのブースで長い時間過ごそうとは思っておらず、まずはざっと情報収集することを目的にしていることがほとんどです。
そのため、短い時間で情報を理解しやすい動画コンテンツは、展示会来場者にとってもメリットが大きいといえます。
商談ブースでの営業効率が上がる
展示会動画を制作することで、より効果的な営業を実現できます。
たとえば、展示会用に1分程度のサービス・商品紹介動画を制作しておき、商談前にその動画を視聴してもらいます。
このように動画を視聴してもらうことで、来場者はサービス・商品に対する基本的な理解ができている状態で営業担当者と商談が可能です。
基本的な理解をしてもらえていることで、営業担当者は来場者に合わせたより具体的な説明をできるようになり、効果的な営業行うことができます。
会場に持ち込めない製品も紹介できる
大型の機械を扱うような場合、展示会の会場に製品を持ち込めないこともあります。
そのような場合に展示会動画を制作しておくことで、会場に持ち込めなかった製品をわかりやすく紹介することが可能です。
また無形サービスのように商品そのものを直接見ることができない場合にも、展示会動画を用意することで視覚的にサービスをアピールすることができます。
説明工数を省くことで人件費を削減できる
展示会動画を使用することで、本来人が説明しなければならなかった工数を省くことができます。
そのため、展示会へ参加するスタッフの人数を減らすことができ、人件費の削減につながります。
展示会にかかるコストを抑えることができ、展示会におけるコストパフォーマンスを高めることが可能です。
オンライン展示会でも活用できる
展示会動画は、一度制作すれば、オンライン展示会や、その他の場面でも動画を活用できます。
たとえばサービス紹介動画であれば、LP(ランディングページ)に掲載したり、Web広告動画として配信したりできます。
また会社紹介動画であれば、採用サイトや、会社のSNSアカウント、会社説明会でも活用できます。
展示会のみの使用だと、数日間のみしか動画を活用できませんが、実際には幅広い場面で動画を活用できます。
展示会動画の制作ポイント
展示会動画の制作ポイントは以下です。
- 目を引く演出を入れる
- 印象的なBGMを使用する
- 字幕・テロップを挿入する
- 展示ブースのモニターに合わせたフォーマットで動画を制作する
- 動画の尺をコンパクトにする
- 企業のブランドイメージを向上できる動画に仕上げる
- 展示会終了後の活用も考慮する
展示会動画のそれぞれの制作ポイントについて解説します。
目を引く演出を入れる
会場では多くのブースが展示されており、大勢の人が来場されているため、展示会動画はとにかく「インパクト」が重要です。
派手な演出や目を引くカラーをとり入れるなどして、来場者の注意を引ける動画を制作しましょう。
印象的なBGMを使用する
展示会動画では、映像だけでなく、印象的なBGMを制作することも非常に重要です。
印象的なBGMを挿入することで、映像を見ていなかった来場者の注意も引くことができるようになります。
また展示会場では、音量ボリュームの制限が定められていることも多いため、音量以外の観点から印象的なBGMを選定するようにしましょう。
字幕・テロップを挿入する
展示会で使用する動画には、必ずテロップをつけるようにしましょう。
展示会場では、周りのブースの音や、人々が話している声で、動画のナレーションが聞こえにくい場合があります。
そのため、テロップが入っていないと、視聴者が内容を理解できない可能性があります。
展示会動画では、必ずテロップを入れて、ナレーションが聞こえなくても動画内容が理解でいるようにしておきましょう。
また会場の遠くからでも動画内容がわかるように、テロップの文字サイズは大きめにして、読みやすいフォントにすることが大切です。
展示ブースのモニターに合わせたフォーマットで動画を制作する
効果的な展示会動画を制作するためには、配信するモニターのサイズや形を事前に確認しておきましょう。
展示会で動画を使用する場合には、自社ブースの入り口付近に大きなディスプレイを設置する方法や、手元のPCで動画を見せる方法が考えられます。
またモニターは横長のタイプや縦長のタイプなどがあります。
事前にモニターサイズ・形を確認しておくことで、適切な設定で動画を制作できるように準備をしておきましょう。
動画の尺をコンパクトにする
展示会動画を制作する場合には、動画の尺(長さ)をコンパクトに抑えるようにしましょう。
目安としては1分以内にするのがおすすめです。
展示会の来場者のほとんどは、短時間で可能な限り多くの情報収集をしたいと考えています。
そのため一つ一つのブースで長く話を聞きたいとは思っていません。
そのような来場者のニーズに合わせるためにも、展示会動画は可能な限りコンパクトにしましょう。
企業のブランドイメージを向上できる動画に仕上げる
展示会動画を制作する際には、企業のブランドイメージを向上できる動画に仕上げることも大切です。
たとえば、会社紹介用の動画であれば、CSR活動やSDGs活動など、会社の社会貢献活動をアピールできる内容にします。
またサービス・商品紹介動画の場合であれば、サービス・商品のイメージに適切なタレントに出演してもらうことでイメージアップを図れます。
このように、ブランドイメージを向上させられる動画に仕上げることで、展示会で初めて会社のことを知ってもらった方にも、ポジティブな印象を持ってもらうことができます。
展示会終了後の活用も考慮する
展示会動画は、展示会だけでなく、WebCM、企業サイト、YouTube、SNSなど、あらゆるシーンで活用することができます。
そのため、展示会終了後の活用も考慮して動画を制作することで、動画制作における費用対効果を高めることが可能です。
動画の制作段階でどのような活用が考えられそうかイメージがない場合には、動画制作会社に相談してみると良いでしょう。
展示会動画の費用相場
展示会動画の費用相場に関して、アニメーション動画と実写動画に分けて解説します。
アニメーション動画の制作費用相場
アニメーション動画の費用相場は、10万円〜100万円程度です。
アニメーションのクオリティや、必要な編集技術、イラスト作成の有無などにより、費用は変動します。
アニメーション動画は、実写動画と比較すると、撮影工数がかからないことから、費用を抑えられる傾向があります。
予算の都合上、高い見積もりになってしまうと困るという場合には、アニメーション動画を検討してみることをおすすめします。
実写動画の制作費用相場
実写動画の費用相場は、30万円〜200万円程度です。
実写動画の場合には、撮影にかかる日数や、撮影班の規模、撮影機材、キャスティングなどによって、費用が変動します。
3DCGのような技術を使用したり、撮影規模が大きかったりすると費用は高くなります。
具体的な動画内容によって、実写動画の制作費用は異なるので、貴社に合わせたお見積もりが必要な場合には、お気軽にお問い合わせください。
展示会動画の制作を依頼する方法
展示会動画の制作を依頼する方法は以下です。
- 展示会動画の目的・予算・動画イメージを決める
- 展示会動画の制作経験が豊富な制作会社に問い合わせる
- 複数の企画案・見積りから最適な制作会社を選定する
- 展示会動画の制作・編集
- 納品
それぞれの工程について詳しく解説します。
展示会動画の目的・予算・動画イメージを決める
展示会動画の制作を依頼する際には、まず展示会動画の目的・予算・動画イメージを決めましょう。
一口に展示会動画と言っても、「ブランドイメージの向上」を目的とした動画と「サービス内容の理解促進」を目的にした動画では、制作する内容が変わります。
また予算や作りたい動画のイメージを明確にしておくことで、動画制作会社とのコミュニケーションも取りやすくなるため、なるべく社内で情報を整理しておくようにしましょう。
展示会動画の制作経験が豊富な制作会社に問い合わせる
展示会動画の目的・予算・動画イメージが決まったら、展示会動画の制作経験が豊富な制作会社に問い合わせましょう。
動画制作会社のWebサイトや、サービス資料などをダウンロードすることで、展示会動画の制作実績を見ることができます。
複数の企画案・見積りから最適な制作会社を選定する
次に複数の会社から企画案・見積りをもらい、最適な動画制作会社を選定しましょう。
このとき3〜4社程度から提案をもらうようにすると、しっかりと比較検討した上で、適切な動画制作会社を選ぶことができます。
展示会動画の制作・編集
動画制作会社に発注した後は、実際の動画制作・編集作業が進んでいきます。
必要に応じてフィードバックをしながら、展示会動画の制作を進めていきましょう。
納品
最終確認の完了後、展示会動画を納品してもらいプロジェクト完了となります。
展示会当日に問題なく使用できるかを、モニターなどに映しながら確認しましょう。
展示会動画の制作事例(株式会社Lumii制作動画実績)
ここでは、弊社が制作した展示会動画の活用事例について紹介します。
株式会社Asobica様
動画の種類 | アニメーション動画 |
---|---|
予算 | 40万円〜60万円程度 |
ポイント | 実写では表現しにくいクラウドサービスをアニメーション動画で表現しています。展示会の短い時間でもサービス内容が伝わるようにシンプルな構成で動画を仕上げました。 |
株式会社DATAFLUCT様
動画の種類 | アニメーション動画 |
---|---|
予算 | 40万円〜60万円程度 |
ポイント | アニメーション用の素材を活用して、サービス紹介用の動画を制作しました。サービスの革新性を表現するために、主に寒色系の色を使っています。 |
株式会社マイホム様
動画の種類 | 実写動画 |
---|---|
予算 | 150万円〜200万円程度 |
ポイント | サービスの利用前と利用後の違いを明確に表現することで、サービスのメリットを表現しています。またグラフィックを使用することで、サービス内で使用可能な機能をビジュアル化しています。 |
株式会社イリモトメディカル様
動画の種類 | アニメーション動画 |
---|---|
予算 | 40万円〜60万円程度 |
ポイント | 展示会やスピーチの幕間で活用するためのサービス紹介動画です。AIの「先進性」と医療サービスとして重要な「信頼性」を印象づけるデザイントンマナで動画を制作しています。 |
日本ビジネスシステムズ株式会社様
動画の種類 | アニメーション動画 |
---|---|
予算 | 40万円〜60万円程度 |
ポイント | 展示会での使用が主な目的であるため、動画内で紹介する機能を絞り、適切な尺に調整しました。ツールの製品デザインとトンマナを合わせるために、派手なデザインは避けつつも、アニメーションを豊富に使用して、視聴者の目を引く動画に仕上げました。 |
展示会動画を制作して展示会のパフォーマンスを大幅に高めよう
本記事では、展示会動画の種類から、展示会動画のメリット・効果、制作のポイント、展示会動画の費用相場、制作事例などについて解説しました。
展示会は、多くの見込み顧客との接点を持てる重要な施策の一つです。
展示会動画を活用することで、展示会のパフォーマンスをより高めることができるので、ぜひ本記事を参考に展示会動画の制作をご検討ください。
また弊社では、高品質な展示会動画を従来の1/3以下の価格で制作する動画制作サービスを提供しています。
コストを抑えてハイクオリティな動画制作を実現したい場合には、ぜひ本サービスもあわせてご覧いただければ幸いです。