多くの企業にとって、DX(デジタルトランスフォーメーション)は、大きな経営課題になっています。
DXを推進するにあたっては、「動画」の活用が非常に効果的です。
本記事では、動画をDX推進に活用するメリット、DXにおける動画の活用シーン、成功させるポイント、企業事例などについて解説します。
動画を活用したDX推進にご興味がある場合には、ぜひ最後までご覧ください。
目次
DX(デジタルトランスフォーメーション)とは?
DXとは、「デジタルトランスフォーメーション(Digital Transformation)」の略語で、企業がデジタル技術を用いて業務プロセスや企業風土の変革を実現させることを意味します。
従来、紙を使用していたものをデジタル化するなどの単純なIT化ではなく、デジタルによってビジネスに大きな変革をもたらすのがDXです。
日本でDXが注目されている背景
日本でDXが注目されている背景に、経済産業省が2018年に発表した「2025年の壁」が挙げられます。
「2025年の壁」では、以下3つの問題が取り上げられています。
- 既存基幹システムの老朽化に対して、デジタル市場の拡大とともに増大するデータ
- メインフレームの担い手の高齢化による世代交代の必要性
- テクノロジーの進化に伴う先端IT人材の不足
出典:DXレポート ~ITシステム「2025年の崖」克服とDXの本格的な展開~
この「2025年の壁」の発表から、日本ではDXの重要性が何度も呼びかけられ、多くの企業がDXに取り組むようになりました。
動画をDX推進に活用するメリット
動画をDX推進に活用するメリットは以下の3点です。
- テキストや静止画よりも短時間で多くの情報を伝えられる
- 多くの人々にコンテンツを見てもらえる可能性がある
- 動画制作費用が下がっているので動画を活用しやすい
それぞれのメリットについて解説していきます。
テキストや静止画よりも短時間で多くの情報を伝えられる
動画はテキストや静止画よりも短時間で多くの情報を伝えることができます。
アメリカの調査会社Forrester Researchの研究結果では、1分間の動画は英単語180万語、Webページ3,600ページ分と同じ情報量を持つと示されています。
短時間でより効率的に情報を伝達できる動画は、DXにおいて効果的なコンテンツだといえるでしょう。
多くの人々にコンテンツを見てもらえる可能性がある
動画をDX推進に活用することで、多くの人々にコンテンツを見てもらえる可能性があります。
なぜなら、人々の動画試聴時間が年々増加しているためです。
ニールセンデジタル株式会社が行った研究結果では、スマートフォンからの月間動画視聴時間は2015年からの5年間で約4倍になっていることがわかっています。
参考:https://www.netratings.co.jp/news_release/2019/11/Newsrelease20191121.html
多くの人々が「動画」というコンテンツの形を好んでいるため、DXの際に動画を活用することは効果的といえるでしょう。
動画制作費用が下がっているので動画を活用しやすい
技術の進歩により、以前と比較して動画制作にかかる費用は下がってきています。
特に簡易的な動画であれば、動画制作ツールを用いて、自社内で動画を制作することも可能です。
また外注で動画を制作する場合にも、動画内容によっては、1本あたり数万円程度で動画を制作してもらえるので、多くの予算がなくとも動画を制作できる環境が整っています。
DXにおける動画の活用シーン
DXにおいて動画を活用するのは、主に以下の5つのシーンです。
- マーケティング
- 営業
- カスタマーサクセス・カスタマーサポート
- 採用
- 社内研修
それぞれの活用シーンについて見ていきましょう。
マーケティング
企業のDXにおいて、マーケティングで動画が活用されることもよくあります。
Webの動画広告や、Webサイトに掲載する動画、SNSでの動画活用など、マーケティングにおけるあらゆるシーンで動画を活用できます。
動画であれば、無形商材などの説明しにくいサービスであっても、視覚化してわかりやすく情報を伝えることができます。
見込み顧客の理解を促進できるので、これまで以上に購買率を高めることが期待できます。
営業
営業の現場でも、動画は活用することができます。
商談前に商品・サービスの紹介動画を視聴してもらうことで、商談当日はより密度の濃い話をできるでしょう。
また商談時には説明しきれなかった内容の補足として、商談語にフォロー動画を送付することもできます。
カスタマーサクセス・カスタマーサポート
カスタマーサクセス・カスタマーサポートは、動画を効果的に活用できるシーンの一つです。
顧客からのよくある質問の回答を動画で用意しておくことで、顧客はすぐに問題を解決できるので、顧客満足度を高められます。
また動画を活用することで、顧客対応に必要な工数を削減できるメリットもあります。
採用
近年では、採用活動におけるDXに取り組む企業も増えています。
会社の事業紹介動画を制作したり、社長・従業員の人柄がわかるインタビュー動画を制作したりすることで、求職者に会社の魅力をより伝えることができます。
企業理念やカルチャーなど、会社として大事にしている価値観を動画内に盛り込むことで、会社の価値観に共感できる人物を中心に応募を集めることも可能です。
社内研修
社内研修の際に、動画は非常に効果的です。
社内ルールの説明や、社会人のマナー講座、営業ノウハウなど、あらゆる社内研修で動画を活用することができます。
動画は一度制作しておけば、新入社員が入社する度に、何度も動画を活用できます。
研修を受ける人も、わからない部分だけ後から復習できるので、効率的に学ぶことが可能です。
動画を活用してDXを成功させるためのポイント
動画を活用してDXを成功させるためのポイントは以下の3点です。
- あらゆる活用シーンから優先順位を決める
- 動画活用の推進チームを立ち上げる
- 柔軟に動画制作できる環境を整えてPDCAを回す
それぞれのポイントについて解説していきます。
あらゆる活用シーンから優先順位を決める
先ほど説明したように、DXにおける動画活用には、さまざまなシーンがあります。
そのため、単純に動画の活用を目的としてしまうと、企業にとって効果が小さい領域から動画活用を検討してしまう可能性があります。
動画活用には、費用・工数がかかるので、「どの領域で動画を活用することが最も効果が高いのか?」を慎重に検討する必要があります。
効果が高い領域から順に動画活用に取り組むことで、動画活用の効果を大きく実感できるでしょう。
動画活用の推進チームを立ち上げる
動画を活用してDXを成功させるためには、動画活用の推進チームを立ち上げることが望ましいです。
特にこれまで動画をあまり活用してこなかった場合には、専任のチームがないと、想定していたように動画活用が進まないケースもあります。
まずは専任のチームを設けて、社内で動画を活用していく文化を浸透させていくことが重要です。
柔軟に動画制作できる環境を整えてPDCAを回す
動画を活用したDXでは、あらゆる動画を制作していく必要があります。
また修正が発生することも多々あります。
そのような状況では、柔軟に動画を制作・修正できる環境を整えることが重要です。
社内で動画を制作できる体制を構築する方法もありますし、柔軟に対応できる外部パートナーと提携することもできます。
いずれにしても、DXにおける動画活用は、「動画を1本制作して終わり」というようなものではありません。
動画を制作したら、その効果を検証しながら、次の動画改善に活かしていくことが求められます。
動画活用のPDCAをスムーズに回していけるように、柔軟な動画制作環境を整えましょう。
DX推進に動画を活用した事例(株式会社Lumii制作動画実績)
ここでは、DX推進に動画を活用した事例を紹介します。
いずれも弊社で制作した動画ですので、ぜひ動画制作の際に参考にしてください。
メディカル・データ・ビジョン株式会社
動画の種類 | 実写動画 |
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予算 | 150〜200万円程度 |
ポイント | 投資家向けの動画として、企業のビジョンを示す動画を制作しました。効果的にCDを使うことで、医療によるデータ活用を演出しています。また期待感を醸成させるBGMを採用しています。 |
株式会社DATAFLUCT
動画の種類 | アニメーション動画 |
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予算 | 40〜60万円程度 |
ポイント | サービスを紹介するための動画を制作しました。アニメーションフォーマットを採用し、高度な仕組みをわかりやすく解説しています。サービスのトンマナに合わせた革新性のあるデザインを採用している点もポイントです。 |
Veeva Japan株式会社
動画の種類 | アニメーション動画 |
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予算 | 50〜70万円程度 |
ポイント | イベントで活用できる動画の制作に取り組みました。イベントの期待感を醸成するためにテンポの早いカット割りと、動きの大きなアニメーションを使用しています。 |
動画を積極的に活用して自社のDXを推進していこう!
本記事では、動画を活用したDX推進について解説しました。
DXの推進において、動画は非常に効果的なコンテンツです。
ぜひ、本記事を参考にして、あらゆる場面での動画活用をご検討ください。
動画を活用したDX推進に関するよくあるご質問
ここでは、動画を活用したDX推進に関するよくあるご質問に回答します。
DXとは何ですか?
DXとは、「デジタルトランスフォーメーション(Digital Transformation)」の略語で、企業がデジタル技術を用いて業務プロセスや企業風土の変革を実現させることを意味します。
動画をDX推進に活用するメリットは何ですか?
動画をDX推進に活用するメリットは以下の3点です。
- テキストや静止画よりも短時間で多くの情報を伝えられる
- 多くの人々にコンテンツを見てもらえる可能性がある
- 動画制作費用が下がっているので動画を活用しやすい
詳しくは「動画をDX推進に活用するメリット」をご覧ください。
動画を活用してDXを成功させるポイントはありますか?
動画を活用してDXを成功させるためのポイントは以下の3点です。
- あらゆる活用シーンから優先順位を決める
- 動画活用の推進チームを立ち上げる
- 柔軟に動画制作できる環境を整えてPDCAを回す
詳しくは「動画を活用してDXを成功させるためのポイント」をご覧ください。