「アニメーション動画」を活用して、サービス紹介動画や会社紹介動画を制作する企業が増えています。
アニメーション動画は、複雑な無形サービスであってもわかりやすく表現することができ、実写動画と比較するとコストを大きく抑えることができる優れた表現手法です。
本ページでは、アニメーション動画の種類やメリット、費用相場について解説します。
またアニメーション動画を自社で内製する場合のメリットとデメリットについても紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
目次
アニメーション動画とは?
アニメーション動画とはイラストや静止画に動きをつけた動画のことを指します。
一般的な「実写動画」とは異なり、撮影を必要とせず、複雑な情報でもわかりやすく整理して伝えることができるのが特徴です。
言葉で聞いた説明だけではわかりにくい情報も、図やグラフがあるだけで理解しやすくなったという経験は誰しもあるかと思います。
また、最近では撮影がしにくい状況もあり、撮影を必要としないアニメーション動画の需要が高まっています。
アニメーション動画の種類
アニメーション動画と一口に言ってもその種類は多岐に渡ります。
代表的なアニメーション動画の種類は以下です。
- イラストアニメーション
- 線画アニメーション
- モーショングラフィックス
- インフォグラフィックスアニメーション
- ホワイトボードアニメーション
- タイポグラフィアニメーション
- キャラクターアニメーション
- ピクトグラムアニメーション
- 3Dアニメーション
- フルアニメーション
- アイソメトリックアニメーション
それぞれのアニメーション動画の特徴について解説します。
イラストアニメーション
2Dイラストを使ってアニメーション動画を制作する手法です。
一般的に「アニメーション動画」はイラストアニメーションを指すことが多いです。
カスタマイズ性が高く、複雑な情報でもわかりやすく表現できます。
また、アニメーション動画の中ではコストを抑えやすく、制作期間も比較的短いことから人気のフォーマットです。
メリット
- 親しみやすい人気のフォーマット
- 比較的コストを抑えやすい
おすすめの用途
- サービス紹介動画
線画アニメーション
イラストアニメーションと同じように2Dイラストを動画化する手法ですが、イラストの種類が線画で表現されています。
線で演出することにより、一般的なアニメーション動画よりも個性的な演出が可能です。
メリット
- 線でのシンプルな表現なので個性的な演出が可能
- 動画内で目立たせたい箇所を目立たせやすい
おすすめの用途
- サービス紹介動画
- コンセプトムービー
モーショングラフィックス
アニメーションモーショングラフィックス動画とは、静止画や図形に動きをつけて動画にするアニメーション手法です。
静止画や図形等が中心なのでシンプルな演出がしやすく、スタイリッシュに見せることが可能です。
メリット
- スタイリッシュな印象を与えられる
- シンプルな作りでも、視聴者の興味を引きやすい
おすすめの用途
- 会社紹介動画
- コンセプトムービー
インフォグラフィックスアニメーション
インフォグラフィックスアニメーションとは、定量情報をグラフや数字などを用いながら視覚化し、演出するアニメーション動画制作手法です。
数字を用いて客観的な事実をベースに訴求を行うことができるので、信頼性の高さをアピールできるアニメーション動画です。
メリット
- 数値などのデータ情報をわかりやすく伝えられる
- 信頼性の高さをアピールできる
- 視認性が高いため、SNSなどで拡散されやすい
おすすめの用途
- IR動画(株主・投資家向け)
- 会社紹介動画
- 採用動画
ホワイトボードアニメーション
ホワイトボードアニメーションとは、白い背景に文字やイラストを書き込んでいく動画制作手法です。
最近では、Vyondなどのアニメーション動画制作ツールを使えば、動画制作初心者の方でも手軽に制作できるようになりました。
使用する動画編集ソフトによってはコストを抑えることができる点や、動画制作にかかる期間が比較的短いことが挙げられます。
メリット
- 講義形式なので、理解しやすい
- 興味を引くので、最後まで視聴してもらいやすい
- 動画制作のコストを抑えやすい
おすすめの用途
- 研修動画
- YouTubeチャンネル用動画
タイポグラフィアニメーション
タイポグラフィアニメーションとは、文字に動きをつける特徴的なアニメーション動画制作手法です。
テキストに動きを加えて表現する動画制作手法なので、届けたいメッセージが直感的に伝わりやすいです。
メリット
- 独自性の高い表現手法なので、注目を集めやすい
- 伝えたいメッセージを直感的に伝えられる
- BGMを効果的に使うことで、情緒的な表現が可能
おすすめの用途
- 会社紹介動画
- サービス紹介動画/li>
キャラクターアニメーション
キャラクターアニメーションは、キャラクターを活用したアニメーション動画です。
キャラクターを活用することで、親近感を与えることができ、共感してもらいやすいアニメーション動画を制作できます。
メリット
- 親近感を与えやすい
- キャラクターによって動画が印象に残りやすい
- 視聴者の共感を生み、企業・サービスに対して好印象を持ってもらいやすい
おすすめの用途
- サービス紹介動画/li>
ピクトグラムアニメーション
ピクトグラムアニメーションとは、非常口のマークのようなシンプルなイラストを活用したアニメーション動画です。
非常にシンプルなデザインなので、余計な情報を省き、要点だけ伝えることに向いています。
メリット
- 伝えたい情報がシンプルに伝わる
- 短時間で直感的に内容を理解してもらえる
- 比較的安価にアニメーション動画を制作できる
おすすめの用途
- サービス紹介動画/li>
- 事業紹介動画
3Dアニメーション
3Dアニメーションとは、3D空間を活用しながら動画を制作することで立体的な演出ができる動画制作手法です。
立体的に表現できるため、一般的な2Dアニメーションよりもリッチに表現することができます。
メリット
- 立体的な表現により、視聴者の注意を引きやすい
- 撮影ができない場合にも、映像化できる
- 視聴者の期待感を醸成しやすい
おすすめの用途
- 商品紹介動画
- サービス紹介動画
- プロモーション動画
フルアニメーション
イラストを全て書き起こし、映画さながらのクオリティで制作するアニメーションです。
柔軟にストーリー展開を広げられるので、ストーリー性のある動画制作をご検討の際には効果的です。
メリット
- 視聴者に記憶に定着しやすい
- 会社や商品のブランドイメージを伝えやすい
- 共感を生みやすく、SNSでシェアされやすい
おすすめの用途
- 採用動画
- 会社紹介動画
アイソメトリックアニメーション
アイソメトリックアニメーションとは、2Dイラストに傾斜をつけて3Dさながらの立体感を演出する最近注目の動画制作手法です。
3Dアニメーションよりも価格と動画制作期間を抑えて制作することができることに加えて、2Dアニメーションよりもリッチな演出が可能です。
メリット
- 2Dアニメーション動画をより注目度の高い動画にできる
- 無形サービスなどを可視化できるので、理解しやすい
- リッチな表現により、興味を引きやすい
おすすめの用途
- サービス紹介動画
- 会社紹介動画
いかがでしたか?
このように一口にアニメーション動画と言っても多くの動画制作手法が存在します。
自社の目的に合わせて適切な動画制作手法を選定しましょう。
アニメーション動画のメリット
ここからはアニメーション動画のメリットについて解説します。
アニメーション動画は、以下のメリットがあります。
- 視聴者に伝わりやすい
- 幅広い表現ができる
- 修正や再利用がしやすい
- 自社キャラクターを使用できる
- コストが抑えやすい
視聴者に伝わりやすい
アニメーション動画のメリットの1つは、「視聴者に伝わりやすい」ことです。
抽象的な情報などであっても、視覚化して表現できるので、テキストと比較して、より直感的に伝えることができます。
またアニメーション動画であれば、実写で撮影できないものであっても、映像として見てもらうことが可能です。
幅広い表現ができる
「アニメーション動画の種類」でも解説したように、アニメーション動画には、さまざまな種類や技法があります。
そのため、「幅広い表現ができる」というメリットがあります。
実写の場合には、どうしても撮影したものをベースに映像化する必要がありますが、アニメーション動画はイラストから描き起こすことができます。
細かい表現にこだわりたい場合には、アニメーション動画が向いています。
修正や再利用がしやすい
アニメーション動画は、修正や再利用がしやすいというメリットもあります。
実写動画の場合、基本的に撮影終了後にやり直しをすることはできません。
後から欲しいと思うカットが出てきても、その場で素材を作ることはできず、再度撮影をしなければなくなります。
一方、アニメーション動画の場合には、必要なカットをその場で作ることもできますし、現在の素材を修正することも可能です。
また一度制作したアニメーション動画を再利用して、少しアレンジを加えた動画などを制作することもできます。
自社キャラクターを使用できる
アニメーション動画では、自社キャラクターを使用することもできます。
キャラクターを使用することで、視聴者の記憶に残りやすい動画に仕上げることが可能です。
また好感度の高いキャラクターであれば、自社のイメージアップにもつながります。
コストが抑えやすい
アニメーション動画は、コストを抑えやすいことも大きなメリットです。
実写では撮影が必要となるため、どうしても人件費や機材費、キャスト費、スタジオ費などがかさんでしまう傾向があります。
アニメーション動画の場合には、このような費用はかからないので、コストを抑えやすいです。
ただし、簡易的な撮影のみの実写動画の場合には、アニメーション動画よりも実写動画の方が安いこともあります。
ケースバイケースなので、なるべくコストを抑えたい場合には、どちらの動画の方が安くできそうかを制作会社などに確認しておきましょう。
アニメーション動画の活用事例と料金目安(株式会社Lumii制作動画実績)
ここでは、弊社が制作したアニメーション動画の活用事例と料金目安を紹介します。
BtoB向けの動画も、BtoC向けの動画も紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
Fintertech株式会社様
動画の種類 | アニメーション動画 |
---|---|
料金目安 | 40万円〜60万円程度 |
ポイント | このアニメーション動画では、モーショングラフックスを細かく動かし、効果的なBGMを用いることで、最後まで視聴されやすい工夫を施しています。 |
株式会社iiba様
動画の種類 | アニメーション動画 |
---|---|
料金目安 | 30万円〜50万円程度 |
ポイント | このアニメーション動画では、短時間でサービス内容を深く理解できるように、サービスによって実現したい世界観とサービスのメリットをバランスよく訴求しています。 |
株式会社バニッシュ・スタンダード様
動画の種類 | アニメーション動画 |
---|---|
料金目安 | 40万円〜60万円程度 |
ポイント | このアニメーション動画では、実際のあらゆる利用シーンを網羅的に紹介することで、サービスの利用イメージを持ってもらい構成にしています。 |
Chatwork株式会社様
動画の種類 | アニメーション動画 |
---|---|
料金目安 | 40万円〜60万円程度 |
ポイント | このアニメーション動画では、アニメーション特有の演出やSEを効果的に使用して、最後まで飽きずに視聴してもらいやすい動画に仕上げています。 |
ファストドクター株式会社様
動画の種類 | アニメーション動画 |
---|---|
料金目安 | 40万円〜60万円程度 |
ポイント | このアニメーション動画では、サービスの訴求ポイントを明確にした上で、随所に細かなアニメーションを加えて印象に残りやすくしています。 |
日本GLP株式会社様
動画の種類 | アニメーション動画 |
---|---|
料金目安 | 40万円〜60万円程度 |
ポイント | このアニメーション動画では、あえてポップなトンマナにすることで、企業に対して親しみを持ってもらいやすい演出にしています。 |
アニメーション動画の費用相場
アニメーション動画の費用料金相場は、1本あたり30万円〜100万円程度です。
ただし、アニメーション動画の内容によって、より安い価格で制作できたり、より価格が高くなったりもします。
費用の内訳
続いて、アニメーション動画の制作費用内訳について見ていきましょう。
企画費 | 5万円〜20万円程度 |
---|---|
プロデューサー費 | 10万円〜30万円程度 |
ディレクター費 | 10万円〜30万円程度 |
イラスト作成費 | 5万円〜30万円程度 |
編集費 | 10万円〜30万円程度 |
ナレーション費 | 5万円程度 |
BGM・SE費 | 5万円〜15万円程度 |
既存の素材を購入することで費用を抑えられる
アニメーション動画の費用相場を見て、「思っていたよりも高かった」と感じられた方もいらっしゃるかもしれません。
より費用を抑えたい場合には、既存の素材を購入することで、費用を抑えることができます。
動画の内容にもよりますが、新規で素材を制作する場合と比較して、既存の素材を購入することで、アニメーション動画の制作にかかる費用を30万円程度抑えることが可能です。
アニメーション動画の制作スケジュール期間
アニメーション動画の制作は、一般的に1ヶ月〜2ヶ月程度かかります。
工程ごとのスケジュールイメージは以下です。
お打ち合わせ・ヒアリング | 1日 |
---|---|
企画提案・お見積りの提出 | 1週間程度 |
初稿動画の提出 | 2週間〜4週間程度 |
修正・最終納品 | 1週間〜3週間程度 |
一口にアニメーション動画と言っても、動画内容によって、完成までにかかる期間は異なります。
またフィードバックのための社内調整スケジュールなども考慮する必要があるため、可能な限り早いタイミングで動画制作会社に相談することをおすすめします。
アニメーション動画は自社で内製できる?
ここまでアニメーション動画に関する情報を読んで、「アニメーション動画は自社でも内製できるのでは?」と考えられた方もいらっしゃるかと思います。
アニメーション動画を自社で内製する場合には、メリットとデメリットがありますので、それぞれ解説していきます。
アニメーション動画を自社で内製するメリット
アニメーション動画を自社で内製することの最も大きなメリットは、コストを抑えられることです。
基本的には、アニメーション動画を制作するためのソフトやツールの使用料のみで動画を制作できます。
また修正対応を比較的柔軟に行えることもメリットです。
アニメーション動画の制作を外注している場合、修正回数に制限があることが一般的ですが、内製であればそのような制限もありません。
コストを抑えながら、柔軟に修正できるのが、自社で内製することのメリットだと言えます。
アニメーション動画を自社で内製するデメリット
アニメーション動画を自社で内製する場合のデメリットは、動画の品質が下がってしまいやすいことと、動画の完成まで時間がかかりやすいことです。
自社にアニメーション動画の制作経験が豊富な社員が在籍している場合は別ですが、一般的には高い技術力を持った方は動画制作会社に在籍していたり、フリーランスで活動していたりします。
そのため、アニメーション動画を外注した場合と比較すると、内製の場合には動画の品質が下がってしまう場合があります。
また、自社の動画制作チームのリソースが十分でない場合には、動画の完成まで時間がかかってしまうことも懸念されるでしょう。
クラウドソーシングのメリット・デメリット
クラウドソーシングを利用してアニメーション動画の制作を検討している方もいらっしゃるかと思います。
クラウドソーシングは、外部の動画クリエイターに比較的安価で動画を制作してもらえるメリットがあります。
一方、クラウドソーシングに登録している動画クリエイターは非常に数が多く、動画の品質にもばらつきがあります。
クラウドソーシングを利用したからといって、必ずしも自社が求めているクオリティの動画を納品してもらえるかはわからないので、注意が必要です。
クオリティを優先するならアニメーション動画は制作会社に依頼しよう
本記事では、アニメーション動画の種類やメリット、費用相場について解説しました。
またアニメーション動画を自社で内製する場合のメリットとデメリットについても紹介しました。
ぜひ、今回の内容を参考にして、アニメーション動画を制作する際に、お役立ていただければと思います。
また、弊社の提供する動画制作プラットフォーム「Lumii Video Hub」では、アニメーション動画を得意とするクリエイターに直接依頼することが可能です。
一般的なアニメーション動画の3分の1以下の費用で、高クオリティな動画を制作することができるので、ぜひ一度サービスの詳細をご覧いただけますと幸いです。
アニメーション動画に関するよくあるご質問
ここでは、アニメーション動画に関するよくあるご質問に回答します。
アニメーション動画とは何ですか?
アニメーション動画とは、イラストや静止画に動きをつけた動画のことを指します。
撮影などを必要とせず、実体がないものも映像として表現できることが特徴です。
アニメーション動画にはどのような種類がありますか?
代表的なアニメーション動画の種類は以下です。
- イラストアニメーション
- 線画アニメーション
- モーショングラフィックス
- インフォグラフィックスアニメーション
- ホワイトボードアニメーション
- タイポグラフィアニメーション
- キャラクターアニメーション
- ピクトグラムアニメーション
- 3Dアニメーション
- フルアニメーション
- アイソメトリックアニメーション
詳しくは「アニメーション動画の種類」をご覧ください。
アニメーション動画のメリットは何ですか?
アニメーション動画のメリットは以下の5点です。
- 視聴者に伝わりやすい
- 幅広い表現ができる
- 修正や再利用がしやすい
- 自社キャラクターを使用できる
- コストが抑えやすい
詳しくは「アニメーション動画のメリット」をご覧ください。
アニメーション動画の制作にはいくらかかりますか?
アニメーション動画の費用相場は、30万円〜100万円程度です。
詳しくは「アニメーション動画の費用相場」をご覧ください。
アニメーション動画の制作にかかる期間はどの程度ですか?
アニメーション動画の制作にかかる期間は、一般的に1ヶ月〜2ヶ月程度です。
詳しくは「アニメーション動画の制作スケジュール期間」をご覧ください。
アニメーション動画は内製できますか?
アニメーション動画は内製も可能です。
ただし、アニメーション動画を内製することによるデメリットもあるため、注意が必要です。
詳しくは「アニメーション動画は自社で内製できる?」をご覧ください。