視認性が高く、複雑な情報を簡単に理解できるインフォグラフィック動画は現在非常に注目されている動画コンテンツの一種です。
インフォグラフィック動画は、数値やデータなどの情報を図表やイラストを使って可視化するので、視聴者の印象にも残りやすく、非常に効果的なコンテンツとなっています。
本記事では、インフォグラフィック動画の概要、種類、メリット、企業事例、制作のポイントなどについて解説しています。
インフォグラフィック動画の制作をご検討されている場合には、ぜひ本記事を最後までご覧ください。
目次
インフォグラフィック動画とは?
インフォグラフィック動画とは、複雑で理解が難しい情報をグラフやイラストなどでビジュアル化し、わかりやすく伝える動画コンテンツです。
インフォグラフィックは「Information(情報)」と「Graphics(画像)」を組み合わせた造語で、「インフォグラフィック」と呼ばれる場合には、一般的に画像を指します。
インフォグラフィック動画は、このインフォグラフィックを映像化したものです。
文字・テキストのみの情報と比較すると、短時間で多くの情報を理解してもらいやすいメリットがあります。
またアニメーションなどの演出も取り入れることで、より興味を引きやすい動画に仕上げることが可能です。
インフォグラフィック動画の活用シーン
インフォグラフィック動画には、主に以下の4つの活用シーンがあります。
- 動画広告
- 営業
- 採用
- IR・株主総会
それぞれの活用シーンについて詳しく解説します。
動画広告
インフォグラフィック動画は、動画広告において効果的です。
一般的に動画広告は数十秒程度の尺で、長くても数分尺の動画がほとんどです。
そのため短時間で、商品やサービスの魅力を伝える必要があります。
インフォグラフィック動画であれば、短時間で情報を効果的に伝えることができるので、動画広告での活用に適しています。
営業
インフォグラフィック動画は、営業の現場でも活用できます。
商談時のプレゼンテーションや、商談前後にインフォグラフィック動画を視聴してもらうことで、商品やサービスの理解を促してくれます。
営業の準備にかかる工数も減らせるので、担当者がより営業活動に集中しやすくなります。
また動画であれば、社内共有もしやすいため、見込み顧客が社内で上司に説明が必要な場合にも役立ちます。
採用
インフォグラフィック動画は、採用の場面で活用されることも多いです。
企業の成長状況や、社員の声、働く環境など、インフォグラフィック動画を活用することで、求職者が自社のことを理解しやすくなります。
採用活動において動画を活用することは、志望度を高めることにもつながるので、積極的に動画を活用したいシーンの一つです。
IR・株主総会
IR活動や株主総会の場面でも、インフォグラフィック動画は効果的です。
とくにIR活動や株主総会では、企業の業績や、今後の戦略をデータを用いて論理的に説明することが求められます。
インフォグラフィック動画は、データをわかりやすく図式化することができるので、IR・株主総会のシーンと非常に相性が良いです。
インフォグラフィック動画の活用事例
ここでは、企業のインフォグラフィック動画の活用事例について紹介します。
インフォグラフィック動画の参考イメージを把握して、自社での動画制作に活かしましょう。
外環レポーターズ首都国道事務所
外環(東京外かく環状道路)についてのインフォグラフィック動画です。
外環の距離や、幅などの数値がわかりやすく表現され、外環のメリットが伝わる動画になっています。
東京都 Tokyo Metropolitan Government
東京都が公開しているこちらの動画では、下水道の仕組みや役割について、インフォグラフィック動画を用いてわかりやすく表現しています。
視聴を楽しめるようにポップなデザインとBGMを使用しているのがポイントです。
エックスモバイル株式会社
もしもシークスのケータイサービスについての、インフォグラフィック動画です。
アイコンや相関図、地図、円グラフなど、あらゆるインフォグラフィックが使われており、サービスの仕組みがスムーズに伝わりやすい動画になっています。
大和工業株式会社
大和工業株式会社の会社紹介用インフォグラフィック動画です。
インフォグラフィックを用いることで、会社の経営理念や特徴、将来のビジョンなどをわかりやすく伝えています。
東日本電気エンジニアリング株式会社
採用活動で利用する業務紹介用のインフォグラフィック動画です。
多岐にわたる対応業務をインフォグラフィックを使って表現することで、伝わりやすい映像に仕上げているのが特徴です。
インフォグラフィックの種類
インフォグラフィックにはいくつかの種類があります。
ここでは代表的な以下の5つのインフォグラフィックについて解説します。
- ピクトグラム
- 表・グラフ
- フローチャート
- 相関図
- 地図
ピクトグラム
ピクトグラムとは、単純な視覚記号で情報を表現したものです。
上の画像のように、瞬間的にトイレであることを認識させたり、自転車に乗っていることを認識させたりできるのが特徴です。
わざわざテキストやナレーションでの説明を必要としないのが、ピクトグラムのメリットです。
表・グラフ
縦軸と横軸のデータをもとにしたインフォグラフィックが、表・グラフです。
シンプルなインフォグラフィックだからこそ、視聴者にとっても非常にわかりやすいです。
何についての表・グラフなのかが直感的にわかるように背景を工夫したり、強調したい数字を大きくしたりするのが重要です。
フローチャート
フローチャートは時系列で説明したい場合に効果的です。
事業の戦略や、採用プロセス、サービスの流れなど、あらゆる場面でフローチャートは応用できます。
動画であれば順々に要素を表示させられるので、動画との相性が良いインフォグラフィックの一種です。
地図
地図も企業がよく活用するインフォグラフィックです。
観光地の案内や、新店舗・新事業所のオープン案内などで利用されます。
細かい住所ではなく、大まかに場所を把握してもらいたい場合に、地図のインフォグラフィックは最適です。
相関図
組織の構造などを伝えたい場合には、相関図が適しています。
会社組織が大きくなればなるほど、組織図が複雑になるので、インフォグラフィックを用いると効果的です。
IRや株主総会、採用活動などのタイミングで活用されるケースが多いです。
インフォグラフィック動画のメリット・効果
インフォグラフィック動画には主に以下の3つのメリットがあります。
- パッと見ただけで瞬時に情報が理解できる
- 印象に残りやすい
- SNSなどで拡散されやすい
それぞれのメリットについて見ていきましょう。
パッと見ただけで瞬時に情報が理解できる
インフォグラフィック動画の最大のメリットは、パッと見ただけで瞬時に情報が理解できることです。
もともと「動画」は時間あたりの情報量が多く、アメリカの調査会社Forrester Researchの研究結果では、1分間の動画から伝わる情報量は、英単語180万語、Webページに換算すると約3,600ページ分であることがわかっています。
さらにインフォグラフィック動画では、あらゆるデータを図解するため、より一層情報を処理しやすく仕上げることが可能です。
たとえば事業が成長していることを表現するために、単純に売上のグラフが表示されるよりも、実際にグラフが伸びている様子を動画で表現した方が視聴者は直感的に理解できるでしょう。
短時間で複雑な情報をパッと理解してもらえることは、インフォグラフィック動画の大きなメリットといえます。
印象に残りやすい
インフォグラフィック動画は、図表やイラストを使うことで、印象に残りやすいという効果もあります。
効果的にBGMを使うことで、視覚だけでなく、聴覚も刺激できるので、より記憶に残りやすくなります。
また単調ではない動きや音をつけることで、視聴者は飽きずに最後まで動画を見てくれます。
可能な限り長く印象に残したい場合に、インフォグラフィック動画は効果的です。
SNSなどで拡散されやすく、多くのターゲットにリーチできる
インフォグラフィック動画は、SNSで拡散されやすいというメリットもあります。
もともと、理解のしやすさから、インフォグラフィック画像はSNSで拡散されやすい特徴があります。
TwitterやInstagramなどで、データを図式化したような画像が拡散されやすいのは、そのためです。
同様の理由で、インフォグラフィック動画はSNSで拡散されやすく、多くの人にリーチできる可能性があります。
広告費を抑えながらも、多くの人の注目を集めやすい点は、インフォグラフィック動画ならではのメリットといえます。
インフォグラフィック動画の制作ポイント・注意点
インフォグラフィック動画を制作する際には、以下の3つのポイントがあります。
- 動画を通して何を伝えたいのかを明確にしておく
- インフォグラフィックを作成する上で必要になるデータを集めておく
- 色の配色を意識して印象に残るデザインを採用する
それぞれのポイントについて詳しく解説します。
動画を通して何を伝えたいのかを明確にしておく
インフォグラフィック動画を制作する際には、動画を通して何を伝えたいのかを明確にしましょう。
よくあるケースは、一つの動画でさまざまな情報を伝えようとしてしまい、結局何も印象に残らない動画になってしまうことです。
インフォグラフック動画では、伝えたいメッセージを一つに絞り、そのメッセージを際立たせるために各要素を調整することが重要です。
インフォグラフィック動画を制作する際には、目的を整理して、伝えたいメッセージを明確にすることを意識しましょう。
インフォグラフィックを作成する上で必要になるデータを集めておく
インフォグラフィック動画を制作するためには、あらゆるデータが必要になります。
たとえば、インフォグラフィック動画で企業の業績を伝える場合には、売上・利益、市場シェア率、店舗などの拡大数、従業員数など、幅広い種類のデータを整理する必要があります。
場合によっては、データの収集に非常に時間がかかることもあるでしょう。
インフォグラフィック動画の制作スケジュールが後ろ倒しになってしまわないように、必要なデータは余裕を持って集めておきましょう。
色の配色を意識して印象に残るデザインを採用する
インフォグラフィック動画を制作する際には、色の配色を意識して印象に残るデザインを採用しましょう。
インフォグラフィック動画は、パッと見で情報を理解してもらえることが大きなメリットです。
しかし、あまりにも多くの色が使われてしまっていたり、どこを強調したいのかわからないデザインになってしまったりすると、パッと見で理解できない動画になってしまいます。
デザインのノウハウや、わかりやすい動画を制作するノウハウがないと、視聴者に理解されにくい動画になってしまう可能性があります。
クオリティの高い、わかりやすいインフォグラフィック動画を制作したい場合には、専門の動画制作会社に相談してみることをおすすめします。
インフォグラフィック動画を活用して効果的に企業やサービス内容を伝えよう
本記事では、インフォグラフィック動画の概要、種類、メリット、事例、制作ポイントなどについて解説しました。
インフォグラフィック動画は、視認性に優れた効果的な動画コンテンツです。
ぜひ本記事を参考にして、インフォグラフィック動画の制作にお役立ていただければ幸いです。
弊社では、インフォグラフィック動画を通常相場の1/3以下の費用で制作する「Lumii Video Hub」を提供しています。
高品質なインフォグラフィック動画をコストを抑えて制作したいという場合には、ぜひサービスの詳細をご覧ください。
インフォグラフィック動画に関するよくあるご質問
ここではインフォグラフィック動画に関するよくあるご質問に回答します。
インフォグラフィック動画とは何ですか?
インフォグラフィック動画とは、複雑な情報をビジュアル化し、わかりやすく伝える動画コンテンツです。
詳しくは「インフォグラフィック動画とは?」をご覧ください。
インフォグラフィック動画にはどのような活用シーンがありますか?
インフォグラフィック動画には、主に以下の4つの活用シーンがあります。
- 動画広告
- 営業
- 採用
- IR・株主総会
詳しくは「インフォグラフィック動画の活用シーン」をご覧ください。
インフォグラフィック動画にはどのような種類がありますか?
インフォグラフィック動画の代表的な種類は以下です。
- ピクトグラム
- 表・グラフ
- フローチャート
- 相関図
- 地図
詳しくは「インフォグラフィックの種類」をご覧ください。
インフォグラフィック動画にはどのようなメリットがありますか?
インフォグラフィック動画の主なメリットは以下です。
- パッと見ただけで瞬時に情報が理解できる
- 印象に残りやすい
- SNSなどで拡散されやすく、多くのターゲットにリーチできる
詳しくは「インフォグラフィック動画のメリット・効果」をご覧ください。
インフォグラフィック動画の制作ポイントや注意点はありますか?
インフォグラフィック動画の制作ポイントや注意点は以下です。
- 動画を通して何を伝えたいのかを明確にしておく
- インフォグラフィックを作成する上で必要になるデータを集めておく
- 色の配色を意識して印象に残るデザインを採用する
詳しくは「インフォグラフィック動画の制作ポイント・注意点」をご覧ください。