「タイムラプス」という名前は聞いたことがあるものの、どのような撮影手法なのか具体的には知らないという方も多いのではないでしょうか?
タイムラプスを活用することで、印象的なコマ送り動画を作成することができます。
本記事では、タイムラプスの仕組みや、メリット、おすすめの撮影シーン、スマホでの撮影方法、撮影のコツなどについて解説します。
ぜひ本記事を参考にして、タイムラプス動画を撮影していただければ幸いです。
目次
タイムラプスとは?意味や仕組みについて解説
タイムラプスとは、一定の間隔で撮影した複数の静止画を連続して表示して、コマ送り動画を作る撮影手法です。
タイムラプスは別名、「低速度撮影」や「微速度撮影」と呼ばれることもあります。
タイムラプスは英語の「時間(time)」と「経過(lapse)」が由来となっており、時間の経過を表現することに適した撮影方法です。
自然の景色や街の風景、料理の工程、イラスト制作過程など、時間の経過とともに変化していく様子を撮影することが一般的です。
タイムラプスで撮影するメリット
タイムラプスで撮影するメリットは主に下記の3点です。
- 動画を飽きずに見てもらいやすい
- 独特な世界観を演出できる
- 動画よりもデータ量が軽い
それぞれのメリットについて解説します。
動画を飽きずに見てもらいやすい
タイムラプス動画は、通常時間がかかる内容を非常に短い時間で視聴してもらうことが可能です。
そのため、視聴者を飽きさせず、最後まで見てもらいやすいというメリットがあります。
「動画にすると長尺になりすぎて、視聴者に動画を見てもらえない。」という場合には、タイムラプスを検討してみるのが良いでしょう。
独特な世界観を演出できる
タイムラプスは、通常の動画とは異なる、独特な世界観を表現できます。
星空が動く様子や、街の景色が変わっていく様子など、タイムラプスならではの印象的な映像を見せることができます。
テレビCMや企業のブランディングムービーにも活用されており、印象的な演出をしたい場合に最適です。
動画よりもデータ量が軽い
タイムラプスは通常の動画と比較すると、データ量が軽いため、データのやり取りがしやすかったり、デバイスのストレージを圧迫しなかったりするメリットがあります。
またデータ量が軽いことから、一つ一つの画像の解像度を高く設定できるのも特徴です。
タイムラプスの撮影におすすめのシーン
ここからはタイムラプスの撮影におすすめのシーンについて解説します。
タイムラプスにおすすめの撮影シーンは主に下記です。
- 星空
- 街並み
- メイキング動画
- 花が咲く様子
それぞれ解説します。
星空
タイムラプスの撮影の代表的シーンと言えば「星空」です。
星はゆっくりと動くので、普段目にしている星空が動いている感覚は持ちにくいと思います。
タイムラプスで星空を撮影すると、星が動いている様子をはっきりと捉えることができます。
街並み
街並みなどの人の往来が多い場所にもタイムラプスは適しています。
車が移動する様子や、人が行き交いする様子などをタイムラプスで撮影すると、街が動いているような変化を楽しむことができます。
メイキング動画
料理の工程や、イラストなどの作品の制作過程などの「メイキング動画」を撮影する際にも、タイムラプスでの撮影は適しています。
本来は多くの時間がかかる作業であっても、タイムラプスにすることで各工程を確認しながら、短時間で作業の様子を映し出すことができます。
またタイムラプスでのメイキング動画は、どれだけ多くの工程を経ているのかということも伝わるため、SNSなどでシェアされやすい傾向があります。
花が咲く様子
花が咲く様子をタイムラプスで撮影すると、非常に感動的な映像を作ることができます。
通常、花は数日以上の時間をかけて咲くので、花が咲く瞬間を見ることは困難です。
タイムラプスであれば、つぼみの状態から徐々に花が咲いていく様子をはっきりと確認することができます。
スマホ(iPhone・Android)でタイムラプスを撮影する方法
ここからは、iPhoneとAndroidスマホのそれぞれでタイムラプスを撮影する方法について解説します。
iPhoneでタイムラプスを撮影する方法
iOS8以降・iPhone4S以降のiPhoneでは、カメラ機能に標準でタイムラプス機能が搭載されています。
カメラアプリを起動し、画面を左から右に4回スワイプすると、画面下に「タイムラプス」が表示されます。
この状態で、画面下の赤い丸を押すと、タイムラプス撮影が開始します。
もう一度押すとタイムラプス撮影が終了し、撮影した動画が端末に保存されます。
iPhoneのタイムラプスの撮影時間と、実際の動画の長さの関係は以下の表をご覧ください。
撮影時間 | 動画の長さ |
---|---|
1分 | 約4秒 |
3分 | 約12秒 |
5分〜10分 | 約20秒 |
30分以上 | 約30秒 |
Androidスマホでタイムラプスを撮影する方法
Androidスマホの場合には、スマホの機種によってタイムラプスが標準搭載されている場合とそうでない場合があります。
タイムラプスが搭載されている代表的な機種は以下です。
- OPPO Reno5
- AQUOS sense4
- Xperia 10
- Galaxy S10
タイムラプスが標準搭載されていない場合でも、タイムラプス撮影が可能なアプリをダウンロードすれば問題ありません。
タイムラプス撮影が可能な代表的なAndroidアプリは以下です。
- Lapse It
- Framelapse
- ProShot
今のAndroidスマホにタイムラプス機能が標準搭載されていない場合には、これらのアプリから気に入ったものを使ってみましょう。
タイムラプス撮影のコツ
タイムラプス撮影には、下記のコツがあります。
- 事前に撮影時間を計算する
- ぶれないように撮影する
- バッテリーとスマホの空き容量に注意する
それぞれのコツについて解説します。
事前に撮影時間を計算する
一般的なタイムラプス動画では、1秒間に30枚の写真が使われます。
そのため、想像している以上に撮影の時間を長くしないと、思ったほどの尺にならない可能性があります。
タイムラプス撮影の設定は、使用しているスマホやアプリによって異なるので、必ず事前にどの程度の撮影をしたら何秒程度の尺になるのか確認しておきましょう。
ぶれないように撮影する
タイムラプス動画は、一定の感覚で撮影した静止画を繋ぎ合わせた動画なので、途中でブレが発生してしまうと大きな違和感につながってしまいます。
三脚を使うなどして、撮影中に必ずブレが起きないように注意する必要があります。
外で撮影する場合には、振動や風などによっても映像がブレてしまう可能性があるので注意しましょう。
バッテリーとスマホの空き容量に注意する
タイムラプス動画は、撮影時間が長くなりやすい撮影手法です。
そのため、撮影時間分のバッテリー量が残っているかを撮影前に確認しておきましょう。
充電しながら撮影できればより安心して撮影できます。
またスマホの空き容量にも注意が必要です。
せっかく撮影したものの、空き容量が十分にないと保存ができません。
十分な空き容量を確保した上で、撮影に臨みましょう。
タイムラプスを上手に活用して印象的な動画を作ろう
本記事では、タイムラプスの仕組みやメリット、おすすめの撮影シーン、スマホでの撮影方法、撮影のコツなどについて解説しました。
タイムラプスでは、通常の動画とは一味違った、印象的な映像を作り出すことができます。
ぜひ本記事を参考にしてタイムラプス動画を撮影していただければ幸いです。
タイムラプスに関するよくあるご質問
ここでは、タイムラプスに関するよくあるご質問に回答します。
タイムラプスで1分撮影すると何秒の動画になる?
タイムラプスで1分撮影すると、約4秒程度の動画になります。
タイムラプスはどのくらい短くなる?
iPhoneの場合、タイムラプスの撮影時間と動画の長さは以下の表をご覧ください。
撮影時間 | 動画の長さ |
---|---|
1分 | 約4秒 |
3分 | 約12秒 |
5分〜10分 | 約20秒 |
30分以上 | 約30秒 |
Androidスマホの場合には、機種や使用しているアプリによって仕様が異なります。