実社会で使えるビジネススキルが身につく実践型ビジネススクール「コミュトレ」

ソフトウェアエンジニアリングと教育サービスの2軸を中心にサービスを展開する株式会社アイソルート

同社の運営する実践型ビジネススクール「コミュトレ」は10万人のビジネスパーソンのデータ分析を行い、実践的なビジネストレーニング環境を提供しています。

今回のインタビューでは、同社のコミュトレ事業部課長である髙橋史慶様にコミュトレの魅力や同社の展望についてお話しを伺いました。

インタビュイー
髙橋 史慶
株式会社アイソルート
コミュトレ推進部 課長

早稲田大学卒業後、株式会社アイソルートに入社。「コミュトレ」教育プログラムの開発責任者として、コミュトレ独自の教育理論の確立に貢献。新規開拓営業からキャリアをスタートさせたのち、2008年から14年間コミュトレ・インストラクターとして活躍。「部下マネジメント」「営業・交渉術」「悩みの解決法」などの分野で延べ1万人の受講生の成長をサポート。現在はマネージャーとして強い組織作りに注力しながら、「コミュトレ」を日本一のビジネススキルスクールにしていくためインストラクターとしても活躍中。

目次

「ITと教育」の2軸でサービスを展開する株式会社アイソルート

Lumii

本日はよろしくお願いします。まずは御社の事業内容について教えていただけますか?

髙橋様

弊社はビジネスコミュニケーションに焦点を当てている会社で、「ソフトウェアエンジニアリング」と「教育サービス」の2軸でサービスを展開しています。

「ITと教育」という非常にユニークな二足のわらじを履いているような会社ですね

Lumii

髙橋さんはどのようなことをご担当されているのでしょうか?

髙橋様

私は教育部門に所属していまして、ビジネス上で必要なコミュニケーション能力をトレーニングを通じて身につける「コミュトレ」というサービスを提供しています。

部門内では、教育プログラムの開発責任者を担当しており、インストラクターとして実際にプログラムを教えることもあります。

受講者の「行動変容」を目指すコミュトレとは?

Lumii

「コミュトレ」のサービス内容について教えてください。

髙橋様

「コミュトレ」は社会人のコミュニケーションに関しての課題を解決するサービスです。

人間関係構築、ディスカッション、スピーチ・プレゼン、営業、マネジメントなど、17種類のコースを用意しており、若手社員から管理職まで、様々なビジネスパーソンがご自身のニーズに合ったコースを選択できる学習プランを提案しています。

特徴は受講者の「行動変容」を目指したサービスであるという点です。

従来の教育サービスでは「知識の習得」がゴールになっていることがほとんどでしたが、コミュトレでは知識を習得した上で、実践を想定したトレーニングを行い、最終的には実社会で活かしていくことを重視しています。

Lumii

たしかに一般的な学習だと、「知って終わり」になってしまうことが多いですよね。具体的にはどのように受講生の行動を促していくのでしょうか?

髙橋様

コミュトレでは最先端の教育理論を応用して、プログラムを設計しています。

能力は分解すると、「知識」・「技能」・「態度」の3つの要素で成り立っていると言われています。

例えば、「安全運転」という行動を起こすためには、交通ルールなどの「知識」、車を運転する「技術」、そして安全に運転しようとする「態度」が必要になります。

従来の学習プログラムでは、知識のみに焦点を当てていることが多いので、実践の場で活かしにくいという課題がありました。

コミュトレでは「技能」の習得は前述したとおりですが、「態度」も含めた3つの要素を網羅的に習得できるため、現場で行動できるようになり、結果につながっていくのです。

コース終了後も数ヶ月毎にどのような変化があったのかを測定することで、コミュトレで学んだことを活用し続けられているかを確認できます。

1万名以上のアンケート調査からコミュニケーション能力の向上に取り組み始めた

Lumii

どのようなきっかけからサービス提供を始められたのでしょうか?

髙橋様

もともと弊社では、起業家育成を目的にパッケージの提供を行っていまして、そこから徐々に今のコミュトレの形に変化していきました。

当時、サービスの改善を目的に1万名を超える方のアンケート調査を行ったのですが、最もニーズとして大きかったのが「ビジネスコミュニケーション能力」の分野だったのです。

多くの方がコミュニケーションに対する苦手意識を持っている一方で、コミュニケーション能力を体系的に学べる環境がほとんどありませんでした。

そこで、2009年にビジネスコミュニケーションに特化したサービスを提供し始めました。

当時はいわゆる「集合型研修」と呼ばれる形式で、受講生にセミナールームにお越しいただき講義を開催していました。

プログラムの内容自体は受講生の方にも満足していただいていたのですが、
弊社では改善の必要性を感じていました。

例えば、受講生にとっては、毎回講義を受けるために決まった日時にセミナー会場まで行く必要があったり、
講義を聞き逃してしまうと、もう一度聞き直すことができなかったりと、学習のしづらさや不便さがあったかと思います。

また、弊社としてもセミナールームの収容人数に限界があるので、多くの方々に受講していただくためには何度も同じ講義を行う必要があり、
非効率さを感じていました。その他にも、個別のニーズに対応した学習プログラムではなかったため、一人ひとりに合ったサービスを提供できているわけではありませんでした。

そこで、カリキュラムの一新とアナログからデジタルへの変革を行うことで、今のコミュトレの形へと変化しました。

Lumii

そのような経緯があったのですね。具体的にはどのような変化があったのでしょうか?

髙橋様

カリキュラム内容はより細かくニーズに合わせたコースを用意することで、これまで以上に個々人に寄り添った学習プログラムを受講いただけるようになりました。

以前は異なる役職クラスの方が同じプログラムを受けていることもあったのですが、ポジションが異なれば、やはりゴールも異なるので、それぞれに最適化されたコースを用意する必要があるのです。
また新たに学習進捗を受講生とコミュトレ双方で把握できるようなシステムを導入することで、より効果的なフィードバックも可能になりました。

さらにデジタル化が進んだことで、「反転学習」と呼ばれる最新の学習法も採り入れられるようになりました。

Lumii

反転学習とはどのような学習方法なのでしょうか?

髙橋様

従来の学習方法は、基本的に教室で授業を受けて知識をインプットし、自宅に帰ってから宿題などのアウトプットをしますよね。

これを反転させて、インプットは自宅で行い、アウトプットは講義の時間で行うという方法が反転学習と呼ばれるものです。

Web上でインプットを行えるので、1回で理解できなければ何度でも見返すことができますし、場所を選ばず隙間時間で学習もできます。

そしてインプットしていただいた後に、コミュトレではトレーニングの機会を用意しているので、そこで実践していただきます。

このように反転学習を採り入れることで、知識偏重型の学習環境から、スキル習得に焦点を当てた学習環境へと変化させることができました。

コミュトレの受講によって昇進・昇格する方も多数

Lumii

コミュトレを受講するとどのような効果が期待できるのでしょうか?

髙橋様

受講生の状況によってさまざまなケースがありますが、会議でほとんど発言できなかった方が自分の意見をしっかりとまとめて、自信を持って発言できるようになったというお声は非常に多くいただきます。

その他には、職場の人間関係が改善されたというお声もよくいただきますね。

たとえば、上司の方とうまくいっていないという問題はどこの会社にもあるかと思いますが、これは上司の考えが理解できるようになると解決できます。

実際にコミュトレを通じて上司の考えを学ぶことで、より適切なコミュニケーションを取れるようになり、上司との人間関係が改善されたという方も多くいます。

Lumii

そのような社内のコミュニケーションが改善されると昇進や昇給という結果にもつながりそうですね。

髙橋様

はい、そのようなお声をいただくことも非常に多いです。

特に大企業の場合だと昇格試験が用意されているケースも多く、コミュトレでコミュニケーション能力が高まり、昇格試験に合格されたという方もいます。

サポート体制も万全なので、挫折せずに続けられる

Lumii

過去何らかのスクールを受講して、続かずに諦めてしまったという経験をお持ちの方もいると思うのですが、コミュトレではどのようなサポートがあるのでしょうか?

髙橋様

コミュトレではラーニングアドバイザーと呼ばれる受講生のサポートを行う担当者がいます。

コミュトレをスタートするタイミングでは、今後どのように学習を進めていくのかというオリエンテーションを行い、目標設定や今後のスケジュールをきっちりと決めていきます。

その後は学習進捗を見ながら、うまく進んでいないケースにはお声がけさせていただき、フォローに入るようにしていますね。

また気軽に質問や相談ができる環境も用意しているので、わからないことがあってもすぐに解決できるようにサポートしています。

Lumii

髙橋さんのおすすめするコースはありますか?

髙橋様

個人的に受講しているということもあり、マネジメントコースはおすすめですね。

コミュトレでもさまざまコースを用意していますが、最終的にはマネジメントのコースに行き着きます。

さまざまな社会人経験をしてきたとしても、マネージャーとしての仕事はまた1からスタートすることになるので、多くの方が壁にぶつかるのです。

本などで学ぼうとする方もいらっしゃると思うのですが、体系的にマネジメント理論を学ぶのは非常に難しい。

社内でも、マネジメントについて教えてもらえる環境はあまりないと思うので、ぜひコミュトレのマネジメントコースを受講していただきたいです。

プレーヤーとして仕事をしていた充実感の何倍もの充実感を味わうことができるので、一人でも多くの方にマネージャーとしてのスキル習得をしていただきたいなと考えています。

今後はBtoBの分野や学生向けサービスも展開していきたい

Lumii

今後のコミュトレの展望についてお伺いできますでしょうか?

髙橋様

現在はオンライン化も進み、日本全国どこからでも受講できるので、社会人なら誰もが知っているサービスにしていきたいなと思っています。

また今後はBtoBの分野や学生向けのサービスも展開していきたいですね。

とくに学生が社会人になる前の登竜門として、コミュトレがあれば、もっとスムーズに社会人になれる方が増えると思っているんです。

またビジネスコミュニケーション能力は習慣化されて日々スキルが高まっていくものなので、習得するのが早ければ早いだけ、効果が高いものでもあります。

小学生や中学生などの若年層向けサービスも作っていけるといいなと思っています。

Lumii

最後になりますが、読者の方に一言メッセージがあればお願いいたします。

髙橋様

ビジネスコミュニケーション能力はこれからの時代を生き抜く最強のビジネススキルです。

専門知識や資格などの武器も大事ですが、これはあくまでも武器。

「鬼に金棒」で言うところの金棒なんです。金棒は鬼になって初めて使いこなせるのです。

だからこそ、まずは根本となる自分自身の能力をしっかりと上げていくことが重要。

コミュニケーション能力が高まれば、どのような環境に行っても、活躍できる人材になれるかと思います。

昨今AIの進化が話題になることが多いですが、そのような時代において、ロボットに代替されにくいコミュニケーション能力が高い人材の需要はますます高まっていくはずです。

我々はコミュトレを通じて、日本のビジネスパーソンがワクワクしながら会社で活躍できる支援をしています。

「もっと自分は活躍できるはずだ」と思われている方は、ぜひコミュトレの門を叩いてみてください

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この記事を書いた人

Lumii Discoverの運営チームです。企業・サービスの魅力をインタビューを通じて発見し、多くの人々が新たな可能性に気づくきっかけ作りを支援します。

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