採用動画は、効果的に企業の魅力をアピールできる動画コンテンツです。
「新卒採用向けの動画を検討しており、まず予算感を知りたい。」
「会社の雰囲気や、働く社員の人柄が伝わる動画にしたい。」
採用動画においては、特にこのようなご相談をよくいただきます。
また弊社が就職活動経験者317名に行った独自調査でも、採用動画の視聴によって6割以上の志望度が上昇し、8割以上が「採用動画はあった方がいい」と回答していることからも採用動画の重要性がわかります。
本記事では、採用動画に関する以下のことについて解説をします。
- 採用動画の制作事例
- 採用動画の必要性
- 採用動画のメリット・効果
- 採用動画の作り方のコツ
- 採用動画の制作費用相場
- 動画制作の予算を抑える方法
累計1,000本以上の動画制作を行い、採用動画も数多く手がけてきたLumiiが、独自調査のデータ・制作現場の知見をもとに解説します。
ぜひ本記事を採用強化のためにお役立ていただければ幸いです。
魅力的でかっこいい採用動画の企業事例22選
採用動画は大きく分けると以下の5種類の動画があります。
- 社員インタビュー動画
- 事業紹介動画
- オフィス・会社(企業)紹介動画
- コンセプトムービー
- 会社(企業)説明会動画
それぞれの種類における、魅力的でかっこいい採用動画を紹介してきます。
社員インタビュー動画の参考事例
株式会社タカラトミー(社員インタビュー動画)
新卒採用向けのかっこいいインタビュー動画です。
複数の職種の方が、それぞれの仕事内容や仕事の魅力について語っています。
1つの動画で会社のあらゆる仕事について知ることができるので、会社の理解を深めてもらいやすい動画です。
株式会社電通デジタル(社員インタビュー動画)
社員一人一人の「パーパス」に焦点を当てたインタビュー動画です。
クールなBGMとともに期待感が醸成される動画です。
一人一人の写真撮影シーンも映像化されており、社員の素顔が見れることで親近感も感じやすいです。
豊友工業株式会社(社員インタビュー動画)
豊友工業株式会社の女性社員に焦点を当てた社員インタビュー動画です。
女性社員から見た会社のやりがいや、会社の雰囲気などについてインタビューを行っており、女性の求職者が知りたい情報を網羅しています。
インタビュー動画中のインサートカットでは、施行中の様子なども映し出されており、仕事内容のイメージもしやすい採用動画になっています。
全日本空輸株式会社(社員インタビュー動画)
ANA客室乗務員の社員インタビュー動画です。
どのような背景で今の仕事をしているのか、どのようなやりがいがあるのか、などについてインタビューをしています。
インタビューの内容に合わせて、実際に客室乗務員として働いている様子も映像になっており、インタビュー内容を理解しやすい動画になっています。
株式会社ハウスクリニック(社員インタビュー動画)
株式会社ハウスクリニックの3人の社員にインタビューを行なっている、採用動画です。
それぞれの社員の入社の決め手、入社後に感じたギャップ、やりがいを感じる瞬間、仕事内容などについてインタビューをしています。
さまざまな立場の社員の声を聞くことができるため、どのような社員が在籍しているかをよりリアリティを持って感じることができます。
事業紹介動画の参考事例
株式会社ワールドコーポレーション(事業紹介動画)
インフォグラフィックスを活用した、理解しやすくかっこいい事業紹介動画です。
自社の事業が業界の課題をどのように解決するのかが語られているため、会社のミッションが非常にわかりやすいです。
求職者が入社にあたって不安に思うことに対して、動画内で網羅的に答えることで、求職者の不安感も払拭しています。
ベルフェイス株式会社(事業紹介動画)
プレゼン形式で会社の事業内容を紹介するかっこいい採用動画です。
スライドを利用するシンプルなプレゼンテーション動画ではなく、重要なキーワードをCGで編集することで、メッセージを印象的に演出しています。
またプレゼンテーションの内容に合わせたインサートカットを多用することで、内容を直感的に理解しやすい動画に仕上げています。
株式会社メディックス(事業紹介動画)
事業紹介、組織の風土、社員インタビューが1本の動画でわかりやすくまとまっている採用動画です。
社員インタビューの間に、日常の仕事の様子を映すことで、親近感を感じやすい動画になっています。
また事業紹介のシーンでは、事業の内容が理解しやすいように、サービスが図解されているのもポイントです。
株式会社東京チェンソーズ(事業紹介動画)
株式会社東京チェンソーズは、林業を中心とした事業を展開する会社です。
本事例では、インタビューを通じて会社の事業を紹介する動画構成になっています。
林業の魅力や迫力を伝えるためにドローンを活用して、山全体を撮影し、事業スケールの大きさを演出しています。
ヨコウン株式会社(事業紹介動画)
ヨコウン株式会社の創業の歴史から伝えることで、会社の実績や権威性をアピールできる事業紹介動画です。
後半の事業概要を伝えるパートでは、アニメーションフォーマットを採用しており、図解を用いて事業内容が伝わりやすい映像に仕上げています。
また採用活動の効果を高めるために、動画視聴後のエンゲージメント向上にも目を向けた動画になっています。
オフィス・会社(企業)紹介動画の参考事例
富士通Japan株式会社(オフィス紹介動画事例)
オフィス紹介と事業紹介を組み合わせたかっこいい採用動画です。
オフィスの内装だけでなく、ビルの外観の様子なども映しており、働いた際のイメージが持ちやすいです。
スタッフが談笑している様子などもあり、雰囲気の良い会社であることが伝わる採用動画になっています。
日本テトラパック(オフィス紹介動画事例)
オフィスの工事から完成までの様子も含めたオフィス紹介動画です。
オフィス内のあらゆるスポットを紹介する構成になっており、各スポットの魅力が伝わります。
スタンディングデスクや、カフェスペース、卓球スペースの映像もあり、ほどよいカジュアルさがあるバランスの良い動画です。
サニーサイドアップグループ(オフィス紹介動画事例)
印象的なBGMとともに新しいオフィスの設備を紹介するオフィス紹介動画です。
30秒という短い尺の中でオフィスの見所を凝縮しているため、非常に見やすい動画になっています。
また会社における重要なキーワードを大きなテロップで表現しており、会社の文化も伝わりやすいです。
SCSK株式会社(オフィス紹介動画事例)
各フロアの特徴をわかりやすく伝えているオフィス紹介動画です。
エリア名を表示するだけでなく、実際の利用シーンとともにエリアを紹介しているため、入社した際のイメージを持ってもらいやすい内容になっています。
また一貫してクリーンなトンマナで映像を表現しており、会社の雰囲気が伝わりやすい点も特徴です。
兼松エレクトロニクス株式会社(オフィス紹介動画事例)
ドローン撮影を用いたオフィス紹介動画です。
最寄駅からのアクセス情報についても空中からの撮影になっており、そのままスムーズにオフィス紹介に移っています。
働いているスタッフが笑顔で手を振る動画になっており、社内の明るい雰囲気が伝わる動画になっています。
会社紹介動画に関する詳しい解説は以下の記事をご覧ください。
面白い・かっこいい採用コンセプト動画の参考事例
株式会社トクミツ建築企画(面白い採用コンセプト動画)
企業の面接官と求職者の立場が入れ替わっている面白い採用コンセプト動画です。
面白い動画でありながら、会社の強みや求めている人物像などについても知ることができるため、会社に対する興味を持ってもらいやすい動画構成になっています。
建築業界に対して馴染みがない場合でも、会社の認知度を高められる動画内容になっており、効果的な採用動画といえます。
株式会社START IT UP(面白い採用コンセプト動画)
4人の独特なキャラクターが登場する面白い採用コンセプト動画です。
4人の就活生のエピソードが1つの動画になっていて、それぞれのエピソードが面白くつい最後まで見てしまう動画になっています。
一貫して「MORE UP」というコンセプトを伝える内容になっているため、面白い動画でありながら会社が大事にしている文化を伝えられる採用コンセプト動画です。
株式会社リクルート(かっこいい採用コンセプト動画)
「PLAY」をコンセプトにして、社員それぞれが会社をどのように「PLAY」しているのかをインタビューするコンセプトムービーです。
数多くのスタッフが出演し、オフィス内やオフィス外でテンポ良く動画が進んでいくので、飽きにくい動画構成になっています。
それぞれのスタッフの夢やビジョンについても語られており、求職者の感情に訴えかけているのがポイントです。
株式会社トヨタシステムズ(かっこいい採用コンセプト動画)
「2050年の未来」をコンセプトに、企業の持つ技術がどのように人々の未来を変えていくのかを伝える動画です。
未来のテクノロジーを感じさせる映像やBGMによってコンセプトが統一されています。
カット割が早く、テンポが良いので、最後まで見てもらいやすい動画になっています。
三菱地所株式会社(かっこいい採用コンセプト動画)
「NANIMONO」をキーワードにしたコンセプトムービーです。
「総合デベロッパー」「まちづくり」の企業イメージが強いですが、それだけではない、会社の未来をイメージさせる内容になっています。
多くのスタッフが出演し、それぞれがメッセージを伝えることで、会社の多様性もアピールしています。
会社(企業)説明会動画の参考事例
フューチャー株式会社(企業説明会・会社説明会動画)
フューチャー株式会社の会社(企業)説明会動画です。
会社の特長や強みについてスライドを用いながらわかりやすく解説しています。
会社(企業)の説明会動画を制作することで、会社説明会に参加してもらうことなく、会社の詳細について伝えることができます。
また一度制作することで何度でも利用することができるため、採用活動の工数削減にもつながります。
日本エンジニアリング株式会社(企業説明会・会社説明会動画)
日本エンジニアリング株式会社の会社(企業)説明会動画です。
スライドを用いた説明に加えて、実写の映像も組み合わせながら、会社の事業についてわかりやすく説明した動画になっています。
また社員のインタビュー映像も含まれており、1本の動画で会社のあらゆる情報が伝わる構成で作られています。
【2026年最新】かっこいい採用動画の最新トレンド8選
ここでは、2026年最新版のかっこいい採用動画の最新トレンドについて解説します。
解説する動画は以下の2種類です。
- 社員の1日密着動画
- インタラクティブ動画
社員の1日密着動画の参考事例
LINEヤフー株式会社
LINEヤフー株式会社の入社2年目社員の方の1日密着動画です。
1日の仕事の様子を撮影しながら、インタビュー映像を挟み、志望動機や入社して良かったことなどを知れる動画になっています。
また「LINEヤフーあるある」という社員のあるあるも紹介されており、会社のリアルな様子をより知ることができます。
トゥモローゲート株式会社
トゥモローゲート株式会社の東京支社長の方の1日密着動画です。
仕事をしている様子だけでなく、チームメンバーに対するフィードバックのポイントなど、仕事で意識している内容などについても触れられていることが特徴です。
密着している社員の人柄を深く知れる動画になっているため、求職者の入社モチベーションを高める効果が期待できる動画です。
株式会社ノースサンド
株式会社ノースサンドの人事部社員の方の1日密着動画です。
自己紹介から始まり、1日の仕事の様子を映しています。
雑談コーナーでは社員のプライベートについても知ることができ、職場以外での様子も伝わる動画になっています。
株式会社ネオキャリア
株式会社ネオキャリアの入社1年目営業職社員の方の1日密着動画です。
新入社員研修で1位を獲得している方の密着動画になっており、社内ミーティングやテレアポ、商談のリアルな様子を見れます。
また動画の後半では、上司から見た印象についてのインタビューもあり、さまざまな視点から社員の方の人柄を理解できる動画になっています。
株式会社日本M&Aセンター
株式会社日本M&Aセンターの部長の方の1日密着動画です。
マネージャー目線で1日を通してどのような仕事をしているのかを知ることができます。
また合宿の会議や、食事会の様子などもあり、オフィス以外での仕事の様子を知れるのも見所です。
インタラクティブ動画の参考事例
PHC株式会社
https://mil.movie/case/587.html/
PHC株式会社の採用向けインタラクティブ動画です。
オフィス紹介も兼ねたインタラクティブ動画になっており、社員の名前をクリックすると、プロフィール詳細が見れる作りになっています。
また「先輩にアドバイスをもらう」などの選択肢を選ぶこともでき、求職者のニーズに応じて、さまざまな情報を得られます。
株式会社エムフロ
https://mil.movie/case/229.html
株式会社エムフロのインタラクティブ動画です。
社員や役員が登場した場面でクリックすると、各自のインタビューを見ることができます。
また選択によって、社内でちょっとしたトラブルが発生してしまうなど、思わずクスッと笑ってしまう演出もあり、飽きずに最後まで見てもらえるインタラクティブ動画になっています。
株式会社フォーイット
https://blog.mil.movie/gallery/3348.html#i-2
株式会社フォーイットの採用向けインタラクティブ動画では、仕事に不慣れな新入社員の方が周りの人に支えられながら成長していくストーリーが描かれています。
仕事に悩んでいるシーンで、「先輩に相談する」「家族に相談する」「同僚に相談する」の3つの選択肢を選ぶことでき、選択肢によってその後のストーリーが変化します。
いずれのストーリーでも、社内の風通しの良さがアピールされていて、雰囲気の良い会社であることが伝わります。
採用動画の必要性と市場の状況(株式会社Lumiiの独自アンケート調査)
弊社、株式会社Lumiiでは、採用動画の必要性を調査するために、独自に317名の就職活動経験者にアンケート調査を行いました。
アンケート結果をもとに採用動画の必要性について見ていきましょう。

「採用動画視聴後の志望度の変化について教えてください。」というアンケート調査を行ったところ、採用動画の視聴によって、6割以上の就職活動経験者の志望度が上昇したことが判明しました。

また「採用動画があった方がいいと思いますか?」という質問に対しては、8割以上の就職活動経験者が「採用動画はあった方がいい」と回答しています。
これらの結果からもわかるように、企業の採用活動において、採用動画の必要性は非常に高いと言えます。
さらに本調査では、採用動画に関する見逃せない「ズレ」も見つかっています。
採用動画を実際に視聴した場所は「個別企業説明会」が71.9%で最多だった一方、視聴したいと思うタイミングは「企業説明会への参加前」が61.8%で最多でした。


つまり、企業は説明会で動画を流すものの、求職者は説明会の前に動画を見たいのです。
私たちが採用動画の活用をご提案する際は、このズレを踏まえて、説明会用に制作した動画であっても会社ホームページやYouTubeに事前公開し、説明会前の情報収集ができる状態を作るようにお伝えしています。
動画は流す場所を増やしても追加費用がほとんどかからないため、公開範囲を広げるだけで費用対効果が上がります。
今や就職・転職活動を行う際に、GoogleやSNSなどで企業の情報収集をしない人の方が珍しいでしょう。
そのような採用市場においては、採用動画は企業にとって有効なツールとなります。
採用動画の必要性を踏まえた上で、次は採用動画の効果・メリットについて見ていきましょう。
採用動画の効果・メリット
採用動画の効果・メリットは以下です。
- 求職者の志望度が高まる
- 求職者の安心感につながる
- 企業知名度の向上
- 企業のイメージアップ
- 入社後のミスマッチを防止
- 採用活動のコスト削減とクオリティの均一化
それぞれ解説していきます。
求職者の志望度が高まる
採用動画の大きなメリットは求職者の志望度が高まることです。
先ほども解説したように、弊社の独自アンケートでは、採用動画を視聴したことで、6割以上の就職活動経験者の志望度が上昇していることがわかります。
実際に弊社が採用動画の制作を担当したコスモ石油株式会社様では、動画を見た学生から「実際の仕事の様子が想像しやすかった」というポジティブな感想が数多く寄せられたというお声をいただいています。
企業の採用活動において、求職者の志望度を高め、母集団を形成することは最重要課題の1つだと言えるでしょう。
その課題の解決手段として、採用動画が効果的に機能します。
求職者の安心感につながる
就職や転職活動は、本人の人生において非常に重要なイベントです。
そのため、多くの求職者は「この会社に入って大丈夫なのか」という不安を抱えています。
採用動画を制作することで、テキストや画像だけでは伝わらない職場の雰囲気や、事業の内容を求職者に伝えられるようになります。
結果として、求職者の不安を払拭し、安心してエントリーしてもらうことにつなげられます。
企業知名度の向上
インパクトのある採用動画を制作することで、企業知名度を向上させることができます。
多くの中小企業では露出の場面が少なく、どうしても企業の知名度が低いことが採用上の課題になってしまうことがあります。
そのような場面では、印象的な採用動画を視聴してもらうことで、企業名を覚えてもらいやすくすることが可能です。
企業のイメージアップ
採用動画は企業の魅力を伝える動画であるため、企業のイメージアップにつながります。
テキストのみの説明だと堅すぎる印象を与えてしまう可能性もありますが、動画にすることで適度なカジュアル感が生まれ、親近感を作り出すことが可能です。
企業そのもののイメージが良くなることで、自然と応募者も増え、採用強化につながります。
入社後のミスマッチを防止
採用動画は、企業のリアルな一面も見せることができるため、入社後のミスマッチ防止にも効果的です。
たとえば先ほどのコスモ石油株式会社様の例では、安全上の制約から学生がインターンや見学会で実際の装置に触れられず、入社後に「こんなに体を動かす仕事だとは思わなかった」という声が出ていました。
そこで採用動画で高所作業や計器操作のリアルな様子を映像化し、学生の入社後ギャップの解消につなげています。
求職者が思っていた会社のイメージと、会社の実情がずれないようにするためには、可能な限り会社のリアルな姿を求職者に見てもらう必要があります。
採用動画では、実際に働いている社員の様子なども見てもらうことができるので、テキストや画像と比較して、より鮮明に会社の雰囲気などを感じてもらうことができます。
採用のミスマッチを減らすことで、余計な採用コストや教育コストを抑えることができるので、採用動画を活用して会社のリアルな姿を求職者に見てもらえるようにしましょう。
採用活動のコスト削減とクオリティの均一化
採用活動中は、事業内容や業務内容など、同じ内容を何度も伝える機会があります。
このようなあらかじめ決まった内容は採用動画を制作しておくことで、説明工数をなくし、採用コストの削減が可能です。
また業務に慣れていない担当者の場合には、企業説明のクオリティが下がってしまう可能性がありますが、採用動画であればクオリティを均一化することもできます。
採用動画の作り方のコツ・成功ポイント
続いて、採用動画の作り方のコツ・成功ポイントについて解説します。
解説するコツ・成功ポイントは以下の7点です。
- 採用動画を制作する目的を明確にする
- ターゲットを詳細まで設定する
- ターゲットにとって魅力的な自社ならではの強みを把握する
- 動画の制作前に採用動画を使用する場面・シーンを決めておく
- 求職者が知りたい情報を中心に動画を構成する
- 動画の長さは「10分以内」を基準にする
- リアルな部分も見せてミスマッチを防止する
それぞれのコツ・成功ポイントについて詳しく解説します。
採用動画を制作する目的を明確にする
効果的な採用動画を制作するためには、最初に目的を明確にすることが欠かせません。
同じ採用動画であっても、母集団形成をしたいのか、内定辞退率を下げたいのかなどによって最適な動画の内容は異なります。
「何のために採用動画を作るのか?」をまずは明確にしましょう。
Lumiiが採用担当者向けセミナーで紹介しているフレームでは、「ペルソナ(求職者の企業選びの軸・スキルセット・マインドセット)」と「自社の魅力(ビジョン・事業・社風など)」を軸に、現状のコンテンツでどの程度伝わっているかを棚卸しすることを推奨しています。

※弊社セミナー資料より抜粋
この整理を行うことで、採用動画で補うべき情報が可視化され、目的のぶれない制作につながります。
また、目的と向いているフォーマットについては、以下の表を参考にしてください。
| 目的 | 向いているフォーマット |
| ビジョンへの共感を作りたい | ビジョン・パーパス系、コンセプトムービー |
| 仕事内容への期待感を高めたい | ドラマ・ストーリー系、事業紹介 |
| 会社の概要を理解してほしい | 会社紹介、会社説明会動画 |
| 仕事内容を具体的に理解してほしい | 1日密着、事業紹介 |
| 働く人の魅力を伝えたい | 1日密着、社員インタビュー |
ターゲットを詳細まで設定する
次に採用したいターゲットを詳細まで設定するようにしましょう。
年齢や性格、就職・転職の理由、求職者が気になっていることなど、可能な限り細かくターゲットの詳細を設定します。
ターゲットの解像度を高めることができると、動画内で伝えるべきメッセージがより明確になり、効果的な採用動画を制作できます。
Lumiiが採用動画の支援で実践しているアプローチでは、インタビュー動画を多用すると他社と同質化しやすいという課題を踏まえ、ターゲットのペインや企業選びの軸を深掘りしてからフォーマットを選定しています。
「どのような求職者に、何を感じてほしいか」を先に固めることで、動画の内容が自社ならではのものになります。
ターゲット設定を動画の企画に変換するときにおすすめなのは、「求職者が応募前に確かめたいこと」をそのまま動画テーマにする方法です。
| 求職者の不安 | 動画テーマの例 |
| 評価制度が不透明で不安 | 評価面談の中身を解説する動画 |
| 職場の雰囲気や上司との距離感が見えない | 1日密着・会議のリアルな空気を映す動画 |
| 入社後に成長できるか想像できない | 若手社員の成長ストーリー |
企業が言いたいことからではなく、求職者が応募前に確かめたいことから企画を始めると、自然と「見られる動画」を作ることができます。
ターゲットにとって魅力的な自社ならではの強みを把握する
続いて、ターゲットにとって、魅力的だと感じられる自社ならではの強みを把握します。
勢いのあるベンチャー企業であれば、成長環境を強みとして訴求できるでしょう。
また誰もが知っている大手企業であれば、ネームバリューや安心感、充実した福利厚生などを訴求できるかもしれません。
採用したいターゲットにとって、会社のどのような面を強調するのが良さそうかを検討します。
動画制作前に採用動画を使用する場面・シーンを決めておく
動画制作前に採用動画を使用する場面・シーンを決めておくことも重要です。
なぜなら、採用動画が視聴される場面・シーンによっても、求職者のニーズが異なるためです。
たとえば企業説明会であれば、長尺の動画になったとしても、事業内容が詳細まで伝わる動画の方が望ましいでしょう。
一方、企業のSNSなどでは、社員インタビューや1日の業務の流れなど、会社のよりリアルな情報を求めている人が多いです。
事前に採用動画を使用する場面やシーンを決めて、求職者のニーズに合わせた動画を制作しましょう。
求職者が知りたい情報を中心に採用動画を構成する
求職者の知りたい情報を中心に採用動画を構成することも重要なポイントです。
弊社が独自に調査したアンケート結果では、就職活動経験者が視聴したいと思う採用動画コンテンツの1位は「社員の1日の流れ」(59%)、2位は「事業説明」(48.3%)、3位は「社員インタビュー」(40.4%)でした。

企業側の目線で伝えたい内容を動画に盛り込むのではなく、求職者が求めている情報を中心とした採用動画作成を心がけましょう。
動画の長さは「10分以内」を基準にする
弊社の調査では、視聴したいと思える採用動画の長さは「10分未満」までの合計が8割超でした(1分未満2.5%・3分未満13.2%・5分未満28.7%・10分未満36.3%)。
5分未満までの合計だけでも44%を占めます。

この結果を踏まえ、私たちがご提案する際は、1本あたり長くても10分以内に収めることを基準にしています。
説明会でじっくり見せる長尺(〜10分)と、説明会前の情報収集やSNS向けの短尺(1〜3分)を分けて設計すると、同じ素材で幅広い接点をカバーできます。
会社のリアルな部分も見せてミスマッチを防止する
最後のポイントは、会社のリアルな部分も見せてミスマッチを防止することです。
Lumiiが採用動画制作を支援する際には、会社の良い面ばかりを伝えるのではなく、人によってはデメリットになり得る情報も伝えることを提案しています。
一見するとデメリットを伝えることは良くないと思われてしまいますが、自社に合わない人を採用してしまうと、その分育成コストや対応コストが膨らんでしまいます。
ミスマッチになり得る人を採用しないようにすることも、採用動画において重要なポイントになります。
実際、コスモ石油株式会社様では、学生に「仕事のリアル」が伝わるような動画内容にしたことで採用課題となっていた「入社後のギャップ解消」に貢献できる動画を制作することに成功しました。
採用においては応募数を増やすことももちろん重要ですが、その後のミスマッチを減らすことが非常に重要であるため、そのような観点からもよりリアルな会社の様子を見せるようにしましょう。
採用動画を動画制作会社に依頼する場合の費用相場
弊社に寄せられる採用動画のご相談で最も多いのが、採用動画の費用に関するものです。
採用動画の制作費用相場は、動画の種類や演出方法によって異なります。
採用動画の種類ごとの制作費用相場は以下を参考にしてください。
| インタビュー動画 | 30万円〜50万円程度 |
|---|---|
| 事業紹介動画 | 50万円〜80万円程度 |
| オフィス・会社(企業)紹介動画 | 30万円〜80万円程度 |
| コンセプトムービー | 100万円〜150万円程度 |
| 会社(企業)説明会動画 | 30万円〜50万円程度 |
なお、弊社が直近2年間に受注した新卒・中途採用系の動画制作案件の実測データでは、制作費は中央値で約75万円でした。
また、動画を1本ずつ作るのではなく、採用YouTubeチャンネルとして継続的に制作・運用する場合は月60万円〜100万円(月4本制作)が相場です。
採用動画の予算を抑える方法
採用動画の予算を可能な限り抑えたいと考える企業も多くあると思います。
採用動画の予算を抑えたい場合には、以下の3つの方法があります。
- 動画の尺を短くする
- キャストではなく、自社スタッフを起用する
- 制作工程の一部を内製化する
- 複数本をまとめて発注する
- AIを活用できる制作会社を選ぶ
動画の尺を短くする
比較的実現しやすい方法は、動画の尺を短くすることです。
一概には言えませんが、一般的に動画の制作費用は動画の尺が長くなるほど、高くなる傾向があります。
採用動画で伝えたいメッセージが冗長的になってしまっていないかなど確認し、不要な場面は極力削るようにしましょう。
前述の通り、求職者の8割は「10分未満」の動画を望んでいるため、尺を短くすることは費用面だけでなく視聴のされやすさの面でも効果的です。
キャストではなく、自社スタッフを起用する
弊社が支援している企業様では、キャストではなく、自社スタッフを動画の演者として起用するパターンが非常に多いです。
ただし、コストを抑えられる一方で、動画の内容によっては一定の演技力が求められたり、スタッフの方と事前に権利について契約を締結しておく必要があったりするなど、事前に注意をしておくべきこともあります。
実際に弊社へも、「出演していた社員の事情で、人物が前面に出ない構成へ動画を再編集したい」というご相談が寄せられることがあります。
作り直しになれば、当然追加の費用が発生してしまいます。
自社スタッフを起用する場合は、退職後の動画利用の可否や肖像権の扱いを事前に取り決めておくことや、将来の差し替えに備えて特定の人物に依存しすぎない構成にしておくことのがおすすめです。
弊社ではこれまで多くの企業様の採用動画で自社スタッフの起用をお手伝いしていますので、不安な点があれば、お気軽にご相談ください。
制作工程の一部を内製化する
採用動画の制作工程のうち、撮影や編集など、一部分を内製化することでも、予算を抑えることが可能です。
採用動画の制作ノウハウがある場合には、このように部分的に外注することで、必要最低限のコストで採用動画を制作できます。
ただし、動画制作ノウハウがあまりないと感じる場合には、無理に内製化してしまうと、かえって社内のコストが膨らんだり、動画のクオリティが下がったりしてしまうこともあります。
どこまでの範囲を内製化するべきなのかについても、制作会社に相談をして、慎重に決めることをおすすめします。
複数本をまとめて発注する
動画制作費の構造上、撮影費は「日数」で決まります。
会社紹介動画と社員インタビュー動画を別々の時期に発注すると撮影2日分の費用がかかりますが、同じ撮影日に複数本分の素材を「相乗り」で撮影すれば、増えるのは編集費だけです。
弊社でも複数本の同時制作をご依頼いただくことで、1本あたりの単価を大幅に下げることができます。
採用サイト用・説明会用・SNS用と複数の動画が必要になることが多い採用動画は、この方法が特に効きやすいです。
年間の採用スケジュールを見据えて、企画段階でまとめて相談することをおすすめします。
AIを活用できる動画制作会社を選ぶ
2026年現在、制作工程でのAI活用は、採用動画でも費用を抑える効果的な手段になっています。
実際に弊社の事例では、AI活用によって通常の価格から50%割引した価格で動画制作サービスを提供しています。
もちろんどのような形でAIを活用するかによってコストカットできる金額は上下しますが、通常通りの方法で動画制作をするのと比べて、大幅にコストを抑えることが可能です。
採用動画の予算を抑える方法をご検討中の場合には、AIを活用した動画制作ができる会社なのかも事前に確認をして問い合わせをしましょう。
採用動画に関するよくあるご質問
実際に弊社によくいただくご質問にお答えします。
採用動画の制作費用はいくらくらいかかりますか?
種類別の相場は30万円〜150万円程度で、当社が実際に受注した採用系案件の実測では中央値が75万円程度です。
詳しくは「採用動画を動画制作会社に依頼する場合の費用相場」をご覧ください。
どの種類の採用動画を作ればいいですか?
「目的×フォーマット」で選びます。
母集団形成なら認知が広がりやすいコンセプト系や縦型ショート、仕事理解なら1日密着や事業紹介が向いています。
迷ったら、求職者が最も見たいと回答した「社員の1日の流れ」(当社調査で59%・1位)から検討するのがおすすめです。
社員を出演させる場合の注意点はありますか?
退職後の動画利用可否と肖像権の扱いを、撮影前に本人と取り決めておくことが重要です。
実際に「出演者の事情で人物が前面に出ない構成に作り直したい」というご相談は珍しくありません。
採用動画の長さはどれくらいがいいですか?
弊社の調査では「10分未満」を望む回答が8割超でした。
説明会用は10分以内、Web・SNSでの事前公開用は1〜3分を目安に、用途別に設計するのがおすすめです。
効果的な採用動画を制作して採用活動を強化しよう
本記事では、かっこいい採用動画の事例や、採用動画の必要性、メリット、作り方のコツ、制作費用などについて解説をしました。
採用動画は、求職者の志望度を高めるなど、採用活動において非常に効果的なツールです。
魅力的な採用動画を制作したいとお考えの場合には、ぜひ本記事をお役に立てていただけると嬉しく思います。
また弊社では、高クオリティな採用動画を従来の1/3以下の費用で制作することが可能です。
コストを抑えながらも、効果的な採用動画を制作できますので、ぜひお気軽にご相談ください。


