本記事では、BtoB企業のYouTubeチャンネル活用方法について解説をしています。
BtoB企業がYouTubeを活用するメリットや、BtoB企業のYouTubeチャンネル成功事例、YouTube活用を成功させるためのポイントなど、BtoB企業がYouTubeチャンネルを始める上で知っておきたい情報をまとめました。
ぜひ参考にしていただければ幸いです。
目次
BtoB企業がYouTubeを活用するメリット
BtoB企業がYouTubeを活用するメリットは以下の5点です。
- 多くのユーザーに視聴してもらえる
- 説明が複雑になりやすいBtoB商材でもわかりやすく伝えられる
- 実施のハードルが低い
- ストック資産になり継続的にアクセスを集められる
- 動画広告を配信できる
それぞれのメリットについて詳しく解説します。
多くのユーザーに視聴してもらえる
BtoB企業がYouTubeを活用する1つ目のメリットは「多くのユーザーに視聴してもらえる」点です。
Googleが運営する「Think with Google」に公開されたデータによると、2024年5月時点で18歳以上のYouTubeユーザー数は7,370万人を超えます。
参考:好きと出会える YouTube は、深掘り、行動につながる場所へ —— ショート動画とテレビ視聴が成長を牽引
当然のことながら、ユーザー数が多ければ多いほど、多数の見込み顧客にリーチすることが可能です。
またYouTubeでは、関連動画や検索などさまざまな方法で動画を視聴してもらえる機会があります。
ユーザー数が多いプラットフォームにコンテンツを投稿することで、効率的に多くのユーザーに動画を届けることが可能です。
説明が複雑になりやすいBtoB商材でもわかりやすく伝えられる
BtoB企業がYouTubeを活用する2つ目のメリットは「説明が複雑になりやすいBtoB商材でもわかりやすく伝えられる」点です。
一般的にBtoB商材はBtoC商材と比較すると、内容が専門的で説明がわかりにくいことが多いです。
実際、多くのBtoB企業が、テキストや画像のみで自社サービスを伝えることに課題を感じています。
そこで、動画を活用することで、テキストや画像では表現しきれない情報をわかりやすくスムーズに伝えることができます。
アメリカの調査会社Forrester ResearchのJames L. McQuivey博士が発表した研究結果によると、1分間の動画で伝えられる情報量は一般的なWebページに換算すると、約3,600ページ分であることが発表されています。
参考:How Video Will Take Over The World
説明が複雑になりやすいBtoB商材だからこそ、動画を活用することで、効率的な情報伝達を実現することが可能です。
また、ハウツー動画を制作して使用方法や注意点などを解説すれば、実際の利用シーンをイメージさせやすく、相手の記憶にも残りやすくなります。
実施のハードルが低い
BtoB企業がYouTubeを活用する3つ目のメリットは「実施のハードルが低い」点です。
YouTubeはGoogleアカウントさえ用意すれば、無料で簡単にチャンネルを開設できます。
また近年ではスマホカメラの性能も非常に高いため、専門的なスキルがなくとも、スマホで簡単に動画の撮影が可能です。
動画編集ソフトも初心者向けの無料で高機能なものもあるため、手軽に編集もできます。
参考:動画制作・動画編集で使えるおすすめの素材サイト10選!無料・商用利用可能なサイトを紹介
動画制作の工数を削減したり、さらにクオリティの高い動画を制作したりしたい場合には、専門の動画制作会社に依頼することをおすすめします。
ストック資産になり継続的にアクセスを集められる
BtoB企業がYouTubeを活用する4つ目のメリットは「ストック資産になり継続的にアクセスを集められる」点です。
一度YouTubeにアップロードした動画は、削除されない限り、半永久的にアクセスを集め続けます。
今日アップロードした動画は、2年や3年はもちろんのこと、10年以上にわたって視聴され続ける可能性もあります。
YouTubeに動画コンテンツを継続してアップロードし続けることで、会社にとってアクセスを集める重要な「資産」を作っていくことが可能です。
動画広告を配信できる
BtoB企業がYouTubeを活用する5つ目のメリットは「動画広告を配信できる」点です。
自社のYouTubeチャンネルの認知度を高めたい場合に、「広告」を配信することで、短期間で効率的に認知度を高めることができます。
YouTube広告にはさまざまなフォーマットがあり、目的に応じて最適な広告を選択することが可能です。
広告の種類 | 内容 |
スキップ可能なインストリーム広告 | 動画の前後や途中で再生されるスキップが可能な広告 |
スキップ不可のインストリーム広告 | 動画の前後や途中で再生されるスキップできないな広告 |
インフィード動画広告 | YouTubeの関連動画、検索結果などに表示される広告 |
バンパー広告 | 動画の再生前、再生中、再生後に再生されるスキップできない6秒以内の広告 |
マストヘッド広告 | YouTubeのホームフィード上部で再生される広告 |
YouTubeショートの広告 | YouTubeショート内で再生される広告 |
またYouTubeチャンネルの認知度を高める目的のほか、自社商品の販売促進やブランディングなどの目的でYouTube広告を活用することもできます。
国内のユーザー数が7,000万人を超えるYouTubeだからこそ、幅広い層に効率的にリーチすることが可能です。
BtoB企業のYouTubeチャンネル成功事例5選
BtoB企業のYouTubeチャンネルの成功事例として以下の5チャンネルを紹介します。
- TerraSkyTV with 厚切りジェイソン
- セールスフォース・ジャパン
- freee(フリー)【公式】
- WebマーケティングTV【StockSun株式会社】
- SEOならミエルカチャンネル
BtoB企業でYouTubeチャンネルを活用される際にはぜひ参考にしてみてください。
TerraSkyTV with 厚切りジェイソン
チャンネル名 | TerraSkyTV with 厚切りジェイソン |
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チャンネル登録者数 | 1.21万人※2025年3月時点 |
運営企業 | 株式会社テラスカイ |
「TerraSkyTV with 厚切りジェイソン」は、クラウドビジネスのリーディングカンパニーである株式会社テラスカイが運営しています。
同社の執行役員であり人気タレントでもある厚切りジェイソン氏がMCを務め、最先端テクノロジーからキャリア論まで幅広いビジネスコンテンツを発信しています。
「TerraSkyTV with 厚切りジェイソン」は、弊社にてYouTubeチャンネルの成長を支援させていただいています。
同社のインタビュー記事もよろしければご覧ください。
参考:企業YouTubeチャンネルの頼れるパートナーです。登録者数も1.2万人を突破しました。
セールスフォース・ジャパン
チャンネル名 | セールスフォース・ジャパン |
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チャンネル登録者数 | 1.52万人※2025年3月時点 |
運営企業 | 株式会社セールスフォース・ジャパン |
株式会社セールスフォース・ジャパンは、グローバルでも有名なCRMツールを提供する企業です。
同社の公式YouTubeチャンネルでは、同社が提供するCRMツールの紹介コンテンツやビジネスに役立つコンテンツを発信しています。
またお客様事例として、顧客のインタビュー動画なども配信しています。
YouTubeアカウントが開設されたのは2008年。
一時的な取り組みではなく、長期的なマーケティング施策としてYouTubeを活用していることがわかります。
freee(フリー)【公式】
チャンネル名 | freee(フリー)【公式】 |
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チャンネル登録者数 | 4万人※2025年3月時点 |
運営企業 | freee株式会社 |
freee株式会社は、シェアNo.1のクラウド会計ソフトを提供する企業です。
freee株式会社の公式YouTubeチャンネルでは、起業を目指す方向けの動画コンテンツや、確定申告・バックオフィスの基礎知識、個人事業主・中小企業の経営者インタビュー動画などを発信しています。
投稿頻度も高く、10万回以上再生されている動画も少なくありません。
会計分野のコンテンツを中心に、ターゲットにうまく訴求できるような動画を作ることで、チャンネル登録者数を着実に増やしています。
WebマーケティングTV【StockSun株式会社】
チャンネル名 | WebマーケティングTV【StockSun株式会社】 |
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チャンネル登録者数 | 5.27万人※2025年3月時点 |
運営企業 | StockSun株式会社 |
StockSun株式会社は、上位1%のWebのプロに業務を発注できるサービスを提供するWebコンサルティング会社です。
YouTubeチャンネルでは、SEO、広告運用、SNS運用などWebマーケティングに関する情報を発信しています。
解説系コンテンツや、社内会議の様子、顧客インタビューなどあらゆる企画のコンテンツが投稿されており、実践的で役立つ情報が豊富です。
YouTubeチャンネルの登録者数も5万人を超えており、多くのファンの獲得に成功しています。
SEOならミエルカチャンネル
チャンネル名 | SEOならミエルカチャンネル |
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チャンネル登録者数 | 1.32万人※2025年3月時点 |
運営企業 | 株式会社Faber Company |
「SEOならミエルカチャンネル」を運営する株式会社Faber Companyは主にSEO支援サービスを提供する起業です。
同チャンネルでは、SEOに取り組む人を対象に、SEOの具体的な手法や、海外カンファレンスのイベントレポート、Googleアルゴリズムの解説などのコンテンツを発信しています。
SEOに特化した専門性の高い情報を発信しており、SEOに関心のあるユーザーの獲得に成功しています。
サムネイル画像や動画構成などもわかりやすく、クオリティの高い動画が数多くアップロードされています。
BtoB企業がYouTube活用を成功させるためのポイント
BtoB企業がYouTube活用を成功させるためのポイントは以下の5点です。
- YouTubeチャンネルの運用目的を明確にする
- YouTubeチャンネルのターゲットを明確にする
- 音質・映像の質が低くならないようにする
- 動画内容をキャッチーに伝えるサムネイルを用意する
- YouTubeアナリティクスで分析しながら継続的な改善を行う
それぞれのポイントについて詳しく解説します。
YouTubeチャンネルの運用目的を明確にする
まず大切なのは、「YouTubeチャンネルの運用目的を明確にする」ことです。
同じYouTubeチャンネルの運営といっても、各企業によって目的はさまざまです。
商品・サービスの販売促進を目的としている場合もあれば、採用活動の強化を目的としている場合もあります。
目的が定まっていないと、発信するコンテンツの一貫性がなくなり、成果が出ないまま運営を続けてしまうことになりかねません。
YouTubeチャンネルを立ち上げる際には、運用目的を明確にし、チーム全体で目的をしっかりと共有しましょう。
YouTubeチャンネルのターゲットを明確にする
YouTubeチャンネルの運用目的が決まったら、次に重要なのは「YouTubeチャンネルのターゲットを明確にする」ことです。
たとえばマーケティングに関するコンテンツを発信する場合でも、メインターゲットを初心者にする場合と上級者にする場合で、作るべき企画内容は変わります。
動画を視聴してもらいたいターゲット像を具体的にすればするほど、そのターゲットの興味を引きやすいコンテンツを作れるようになります。
動画を実際に制作し始める前に、ターゲット像とそのターゲットのニーズを洗い出してから、動画の企画作りをしましょう。
音質・映像の質が低くならないようにする
動画コンテンツという性質上、「音質や映像の質」も重要です。
動画の内容が素晴らしいものであっても、音質や映像の質が悪かった場合、視聴維持率が極端に下がってしまうためです。
特に初めて動画制作をする場合、以下のようなミスを起こしがちです。
- ノイズが入っている
- 声が聞き取りにくい
- BGMの音量が大きすぎる
- 画質が低い
- 映像が暗い
騒音が入らない環境で撮影したり、高スペックのマイク・カメラ・照明などを揃えたりして、動画のクオリティを高める工夫をしましょう。
動画内容をキャッチーに伝えるサムネイルを用意する
YouTubeのチャンネルを運営する上で「サムネイル」は非常に重要です。
どれだけ動画内容が良いものであっても、そもそもサムネイルをクリックしてもらえなければユーザーに視聴してもらえません。
ユーザーの興味を引くサムネイルを作成するためには以下のポイントを意識してみましょう。
- 視聴者に伝えたいキーワードを大きくして目立たせる
- 色を使いすぎず、視認性を高める
- 記号や数字を適度に使用して目を留まらせる
「BtoB企業のYouTubeチャンネル成功事例5選」で紹介したサムネイルなども参考にしながら、クリック率が高まるようなサムネイルを作成しましょう。
YouTubeアナリティクスで分析しながら継続的な改善を行う
BtoB企業がYouTube活用を成功させるためには、「YouTubeアナリティクスで分析しながら継続的な改善を行う」ことも重要です。
YouTubeアナリティクスとは、YouTubeが公式に提供しているYouTube専用の分析ツールです。
YouTubeアナリティクスでは、以下のようなデータを無料で取得し、分析できます。
- インプレッション数
- クリック率
- 視聴維持率
- 視聴者属性(年齢・性別・地域など)
- トラフィックソース(流入経路)
- 動画が見られた時間帯
成果が出ている動画とそうでない動画を比較することで、成果の出やすい動画の傾向を掴むことができます。
分析した結果を次の動画制作時に活かすことで、より効果的にYouTubeチャンネルを運用していくことができます。
YouTubeチャンネルの良いところは、このようにPDCAサイクルを回していくことで、着実に成果に繋げていくことができる点です。
YouTubeアナリティクスは無料で利用できるツールですので、YouTubeチャンネルを運用する際には、ぜひ利用しましょう。
BtoB企業こそYouTubeの活用がおすすめ
本記事では、BtoB企業がYouTubeを活用するメリットや、BtoB企業のYouTubeチャンネル成功事例、YouTube活用を成功させるためのポイントについて解説しました。
今回解説した通り、BtoB企業にとってYouTubeは非常に効果的な媒体です。
最初は動画を制作することにハードルを感じかもしれませんが、無料の分析ツールなども用意されているため、継続して改善することで大きな成果に繋げていくことができます。
「どのような動画を作ったら良いかわからない。」
「作りたい動画はあるものの、動画制作のノウハウがない。」
このようなお悩みがありましたら、ぜひ弊社にご相談ください。
弊社では数多くのBtoB企業様のYouTubeチャンネルを成長させてきた実績があります。
ご相談は無料ですので、YouTubeチャンネルの活用をご検討されている場合には、お気軽にご相談ください。