株式会社リアリゼイションは「世界一優しい行政手続きに」を経営方針に掲げ、補助金申請のマッチングプラットフォーム「みんなの補助金コンシェルジュ」を運営しています。
今回のインタビューでは、同社の取締役CSOである三宅啓太様にサービス内容や今後の展望について伺いました。
インタビュイー
三宅 啓太
株式会社リアリゼイション
取締役CSO
株式会社リアリゼイションにて、補助金・助成金活用のコンサルタントとして従事。延べ300社を超える補助金・助成金申請のサポートを行い、多くの受給実績を持つ。
補助金・助成金申請において直面する「申請方法がわからない」「申請作業が複雑で面倒」「そもそもどんな補助金や助成金が受給できるかわからない」など多様な悩みをヒアリング、最適解を一緒に考えることで多くの事業者の補助金・助成金受給を成功させてきた。
現在、より多くの事業者が補助金・助成金を活用することで、継続的課題解決・さらなる価値の提供を実現する未来の創造に向け、受給検討者と補助金業務対応可能な士業とをつなぐプラットフォーム「みんなの補助金コンシェルジュ」を展開中。
経営方針は「世界一優しい行政手続きに」
御社の事業内容からご紹介いただけますでしょうか？
当社は「世界一優しい行政手続きに」を経営方針として掲げています。
事業内容は、大きく分けて3つあります。
1つ目は「ラクリア」という行政手続き支援システムの開発運営をしています。
補助金や助成金、法人手続きでの登記変更や法人設立など、細かい業務もオンラインで申請できるようなシステムを運営しています。
2つ目が「みんなの補助金コンシェルジュ」というサービスで、補助金に関するプラットフォームを運営しています。
3つ目は補助金の申請サポート事業です。
社内ではどのようなことを主にご担当されていますか？
主に営業部門の管掌役員として、インサイドセールスから契約後のカスタマーサポートまで全体的な顧客管理を担当しています。
具体的には自社でさまざまなマーケティング施策に取り組んでおり、お客様に対してリードナーチャリングから商談、補助金の調査・解説からご契約、ご契約後の申請業務のサポートなど、カスタマーサポート全般の全ての業務を担当しています。
補助金申請のマッチングプラットフォーム「みんなの補助金コンシェルジュ」
「みんなの補助金コンシェルジュ」とはどのようなサービスなのでしょうか？
一言で端的に申し上げると、補助金申請のマッチングプラットフォームです。
「補助金を申請したい申請事業者様」と「補助金申請をサポートされている専門家様」をマッチングするサイトです。
補助金申請に関するさまざまな機能の開発や、最新のニュース記事配信などを行っています。
「みんなの補助金コンシェルジュ」はどのようなきっかけからスタートされたサービスなのでしょうか？
まず、我々自身がこれまで申請者としての目線と補助金申請の支援会社としての目線、両方の視点から補助金に携わってきました。
補助金の領域は多岐にわたり、制度の数が膨大であるため、申請者目線では何が対象になるのかわからなかったり、申請の仕方が複雑でわからなかったりします。
一方で、支援会社や専門家は制度に詳しくノウハウも豊富ですが、それらをうまく申請者に伝えるのが難しく、またコロナ以来、競合他社も増加傾向にあるため新規での案件獲得が難しいといった課題があります。
そこで、これらの悩みを解決するために、単なる情報サイトではなく、マッチングプラットフォームとしてリリースしました。
サービスを利用されている専門家や支援企業からはどのような声をいただいていますか？
専門家のネットワークが既に構築されており、補助金情報の登録がされていることや、診断機能があるため、対象となる補助金が絞れた状態での問い合わせが発生しています。
その結果、成約率が高く、専門家にとっては効果的な案件獲得チャネルの一つになっているというお声をいただいています。
補助金を利用したい企業からはどのような声をいただいていますか？
補助金を申請したい企業からは、診断機能が大変好評です。調べなければいけないことが絞られるため、使い勝手が良いと評価されています。
ただし、診断機能を活用しても、対象となる補助金が何件もヒットしてしまうことがあります。そのような場合には、当社が個別でフォローし、具体的な内容をヒアリングしてサポートしています。
補助金活用を前提に事業を展開することが重要
補助金の存在は知りつつも、実際には補助金を活用できていない企業が多いかと思っています。効果的に補助金を活用していくためのアドバイスがあれば教えてください。
補助金は資金調達の一手として常に頭に置いておき、各アクションに応じた補助金を選んでいくことが大切です。
補助金を使えるタイミングで探すのではなく、補助金活用を前提に事業を展開していただくことで、効果的に補助金を活用できます。
また、補助金ごとに細かい手続きやルールなどがあるため、早い段階から専門家に相談し始めて準備を進めることが重要です。
今後の「みんなの補助金コンシェルジュ」の展望についてお伺いできますでしょうか？
これは長期的な計画になりますが、最終的には補助金や助成金申請の領域で、全ての申請者と専門家の双方にとって課題解決に繋がるなくてはならないサービスに育てていきたいという思いを持っています。
昨年度の令和4年の補助金関連予算は約3.4兆円ほどあり、全国で約20万人の専門家が存在します。
一方で、申請者となりうる中小企業や個人事業主、創業予定の個人を含めると、約550万人ほどいます。
このように非常に大きな市場規模があるのですが、うまく補助金を活用できない企業が多く、大きな機会損失が生まれてしまっています。
これらの課題を解決するサービスを提供し、補助金活用の価値を広めていきたいと考えています。
現在の計画では、まず専門家のネットワークを構築し、その次に専門家の業務を簡略化できるような機能を続々とリリースしていきます。
契約書や請求書などのバックオフィス機能や申請書作成のアシスト機能も予定しています。
最終的にはエンドユーザーが自身で補助金を申請できるような仕組みを整え、エンドユーザーの視点にも焦点を当てて、機能の拡張を進めていく予定です。
最後になりますが、読者の方に一言メッセージがあればお願いいたします。
補助金を活用して事業運営に役立てていただけるようなサポートを提供し、補助金の価値を広めていきたいと思っているので、より効果的な補助金活用をお考えの企業様はぜひご相談ください。
また専門家の方々にも、新たな営業チャネルとして「みんなの補助金コンシェルジュ」をぜひご利用してみていただけると嬉しいです。
