世界唯一の特許技術「超音波複合振動接合技術」ではんだレス革命を起こす株式会社LINK-US

世界唯一の接合技術である「超音波複合振動接合技術」を有する株式会社LINK-US。

同社は「超音波複合振動接合技術」の特許を取得しており、LIB、パワーデバイス、電気自動車産業に大きな貢献をもたらしています。

今回のインタビューでは、株式会社LINK-USの代表取締役である光行潤様に同社の接合技術や今後の展望について伺いました。

インタビュイー
光行 潤
株式会社LINK-US
代表取締役

製造業に20年以上携わり、そのキャリア、ノウハウと人脈で、超音波複合振動接合機の製品化、協力企業の開拓及び販売網を構築。産業機械、金属加工、溶接、品質保証の分野に精通しており、当社創業後、超音波複合振動による金属接合装置を商品化することに成功。

目次

「超音波複合振動」を応用して金属接合を行う株式会社LINK-US

Lumii

本日はよろしくお願いします。まずは御社の事業内容からご紹介いただけますでしょうか?

光行様

弊社、株式会社LINK-USは「超音波複合振動」と呼ばれる技術を応用して、金属接合をする接合機メーカーです。

この超音波複合振動技術は世界唯一の特許技術です。

主なお客様は、日本国内を始め、韓国、中国、アメリカ、ヨーロッパのバッテリーメーカー様。

また最近では、パワーデバイスメーカー様からの引き合いも増えてきています。

Lumii

特許を取得されている「超音波複合振動技術」とはどのような技術なのでしょうか?

光行様

「超音波複合振動技術」はハンダなどの介在物を必要とせず、融解させずに金属接合を可能にする技術です。

従来の技術で課題となっている「金属間化合物の生成」や「拡散組織の生成」が起きず、「機械的・電気的特性」を変化させないという特徴があります。

超音波複合振動接合では、直線運動にねじりを加えることで、円形・楕円形の振動を発生させます。

円形・楕円形の振動にすることで、直線運動と比較して、小エネルギー・小ダメージの接合を実現しています。

「超音波複合振動技術」であれば、ホーンの交換作業時間がわずか1〜2分程度に

Lumii

「超音波複合振動技術」にはどのようなメリットがあるのでしょうか?

光行様

先ほどお伝えしたメリットの他には、ホーンの交換時間を大幅に短縮できるというメリットがあります。

通常、交換には2〜3時間かかりますが、弊社が採用している先端チップ式であれば1〜2分の時間で済むようになります。

これも超音波複合振動技術だからこそ実現できていることで、通常の直線運動をする接合機だと負荷が大きすぎて、先端チップでは耐えられないのです。

Lumii

それは非常に大きな差ですね。次に超音波複合振動接合の用途例について教えてもらえると嬉しいです。

光行様

用途例としては、まず円筒型リチウム電池やラミネート型リチウム電池があります。

従来の溶接だと、スパッタが発生して異物混入してしまうことがあり、これが発火の最たる原因となってしまっています。

超音波複合振動接合であれば、スパッタが発生しないので、従来と比較して発火リスクを下げることが可能です。

その他には、パワーデバイス、フレキシブルプリント基板、コネクターなどにも使われていますね。

超音波複合振動接合は金属を溶かさずに接合するので、材料の特性を変化させないのです。

そうすることで、経年劣化しにくくなったり、導通性が変化しなくなったりするなど、さまざまなメリットがあります。

将来的には宇宙産業にも進出していきたい

Lumii

今後の御社の展望についてお伺いできますでしょうか?

光行様

世界的にEV化が進んでおり、世界各国で電池工場が建設中、もしくは建設予定となっています。

弊社の技術は電池の接合に非常に大きな貢献ができる技術となっているので、まずは電池の分野で事業を伸ばしていきたいと思っています。

また現在は「接合」をメインにしていますが、超音波技術は「切断」も得意です。

医療用のメスとして使われたり、シリコンなどの切りにくい材料を切断したりできます。

このような切断を必要とする業界にも弊社の技術を応用していきたいですね。

将来的には宇宙産業にも進出したいと考えています。

宇宙空間では、ハンダを使えない場所があるなど、まだ接合における課題が残っているので、そのような課題を弊社の技術で解決していきたいです。

Lumii

最後になりますが、読者の方に一言メッセージがあればお願いいたします。

光行様

私はこれまで20年以上、製造業一本で仕事をしてきました。

まだまだこれからではありますが、これまでも多くのお客様に貢献をしてこられたと思っています。

海外のお客様からも非常に大きな反響がありまして、これからも日本のモノづくりをさらに盛り上げていきたいと思っているところです。

ご興味がありましたら、ぜひ弊社サイトを見ていただけたらと思います。

本日はありがとうございました。

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この記事を書いた人

Lumii Discoverの運営チームです。企業・サービスの魅力をインタビューを通じて発見し、多くの人々が新たな可能性に気づくきっかけ作りを支援します。

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