株式会社PitPaはポッドキャストを中心としたプロデュース支援を行う企業です。
今回のインタビューでは、同社のポッドキャスト番組制作サービスや、ポッドキャストならではのメリットについて取締役の富山真明様にお話を伺いました。
インタビュイー
富山 真明
株式会社PitPa
取締役
慶応義塾大学卒業後、大手自動車メーカー経営企画領域で経験後、インターネットのビジネスに興味を持ち、2004年サイバーエージェントに転職。その後インターネットのメディアやコンテンツビジネスを展開する企業の役員や自らが代表を務める会社の創業・売却などを経て、2018年に株式会社PitPaを共同創業。音声によるメディアの可能性を追求し、現在は企業のポッドキャスト番組制作やマーケティング支援を行う事業を展開。
ポッドキャストを中心としたプロデュース事業を展開する株式会社PitPa
御社の事業内容について教えてください。
弊社はポッドキャスト番組の制作支援やマーケティングを含め、ポッドキャストを中心とした総合的なプロデュース事業を行っています。
富山さんのご経歴について教えてください。
私のキャリアは、新卒で製造業の会社に就職したことから始まりました。
その後、インターネット関連企業へ転職し、2004年頃からインターネットメディアの開発やビジネス開発などに携わってきました。
インターネットを介した新しいメディアの創出やビジネス開発に長年従事してきた経験があります。
また過去には2社創業したこともありますが、2018年からは株式会社PitPaの共同創業者として事業に取り組んでいます。
ブランド強化の一環としてポッドキャスト番組を制作する
御社の企業様向けのポッドキャスト制作支援とはどのようなサービスなのでしょうか?
ポッドキャストは2000年代半ばから存在するサービスですが、最近ではスマートフォンやワイヤレスイヤホンの普及により、街中でポッドキャストを楽しむ人が増えています。
このような背景のもと、企業が自社ブランド強化の一環として、オウンドメディアとしてポッドキャスト番組を制作するニーズが高まっています。
私たちのサービスは、このようなニーズに応えるためのものです。企画作りや、出演者のキャスティングを含め、質の高い番組を制作するための支援を提供しています。
どのようなきっかけからスタートされたサービスなのでしょうか?
弊社はもともと音声関連のビジネスを展開するために設立されました。最初は音声系のアプリの開発や、オリジナルのポッドキャスト番組を多数制作していました。
その当時は、オリジナル番組から広告収益を得られないかと考えていたのですが、私たちが作った番組の人気が出てくると、それを見た企業様から「自社でもポッドキャスト番組を作りたい」という依頼が増えていきました。
そういった背景から、サービスの焦点を企業様向けのポッドキャスト制作支援にシフトすることにしました。
ポッドキャストなら毎週20分〜30分ユーザーに情報提供できる
ポッドキャストならではの良さについて教えてください。
ポッドキャストの魅力は、何か別の作業をしながらでも番組を聴ける「ながら聴き」が可能である点です。
現在流行っているショートコンテンツとは対照的に、ポッドキャストは20分から30分の長尺のコンテンツが一般的です。また弊社で作る番組のほとんどは7割〜8割のリスナーが最後まで完聴するというデータもあります。
通勤、通学、家事、仕事など、耳が空いている時間に情報収集したい人にとって、途切れることなく長時間情報を提供できるのは、ポッドキャストならではの良さと言えます。
リスナーに対して、しっかりとした情報を届けることが可能であるため、非常に効果的なコミュニケーションツールとなっています。
サービス導入による効果について教えてください。
普段ラジオなどを聴いているとイメージしやすいかと思うのですが、毎週20分から30分、同じホストの声を聞き続けると、リスナーは自然とホストに対して親近感が湧いてきます。
ホストの人柄や企業のブランドイメージがリスナーにダイレクトに伝わり、非常に効果的なエンゲージメントの構築が可能になります。
具体的な効果としては、ポッドキャストを聞いているリスナーとそうでない人との間で、退会率の低下、イベント参加率の向上、商品購入率の増加など、明確な違いが見られます。
ポッドキャスト番組では、社内の方が実際に話されるのでしょうか?それとも外部のキャストを起用するのでしょうか?
ほとんどの場合、社内の方が話されます。これは、企業が自分たちの思いや伝えたいメッセージを共有する場としてポッドキャストを活用しているためです。
対談形式のウェビナーと同じようなイメージで、ポッドキャストをご活用いただいている企業様が多いですね。
今後はシステムを強化し、コストやリソースが足りない企業様にもポッドキャストを活用できるように
今後の展望についてお伺いできますでしょうか?
現在ポッドキャストのリスナーが増加傾向にあり、それに伴い企業様からの番組制作に関する要望も非常に増えてきています。
しかし、コストやリソースなど、企業様が抱える様々な課題により、番組制作が実現できないケースも多々あります。
弊社では、このような企業様がポッドキャスト番組を制作できるように、今後システムを強化して、より多くの企業様がポッドキャストを通じて価値を提供できるようにしていきたいと思っています。
読者の方に向けて一言メッセージがあればお願いいたします。
まだポッドキャストを聴いたことがないという場合には、ぜひ興味がある分野の番組を一度聴いてみてほしいです。
自分に合った番組が見つかると、いかにポッドキャストが面白いかを実感できると思います。
そのような番組を聴いていく中で、自社でも情報を発信していきたいと思われた場合には、ぜひお気軽にご相談ください。