多くの経営者、管理職を悩ませる「マネジメント」。
マネジメントにおける課題を解決する独自の理論を提唱するのが、株式会社識学です。同社のマネジメント理論「識学」を実践することで、組織に発生するムダが排除され、組織の継続的な成長が実現されます。
今回のインタビューでは、株式会社識学の小林和司様に、識学の具体的な内容や、マネジメントの課題についてお話しを伺いました。
インタビュイー
小林 和司
株式会社識学
セールスプロモーション部 マーケティング・コミュニケーション係
識学総研編集長。自社のオウンドメディア戦略/SEO戦略/広報の数字を担う。主な役割は自社サービスの認知拡大とコンバージョン数の拡大。
独自のマネジメント理論で経営課題を解決する株式会社識学
御社の事業内容について教えてください。
当社は主にマネジメントコンサルティングおよび経営コンサルティングを提供している企業です。
「識学」と呼ばれる独自のメソッドをもとに、経営上の課題解決を支援しています。
小林さんはどのようなことをご担当されていますか?
私はマーケティング分野におけるオウンドメディアと広報を担当しています。
「識学」とは継続的な成長に特化した理論
識学とはどのようなサービスなのでしょうか?
識学は、「意識構造学」から派生した造語で、継続的な成長に特化した理論です。
意識構造学は20年以上前に提唱された組織運営の理論です。この理論を体系化し、当社の基幹理論として整理したものを識学と呼んでいます。
経営やスポーツなど、2人以上の人が集まる組織で、生産性向上のための支援を行っています。
20年以上も歴史がある理論なのですね。
はい、理論自体は20年以上前に提唱されていまして、当社の代表が組織マネジメントに応用して、現在の識学になりました。
どのようなきっかけからスタートされたサービスなのでしょうか?
サービスを開始したきっかけは主に2つあります。
1つは当社の代表が全ての組織に識学の考え方が必要だと強く思っており、この理念を広めるためです。
もう1つは、管理職が辛い役割だと思われていることが多い中で、そのような誤解をなくしていくためです。
経営者が常に活用できる実践的な理論を広めていきたいと思っています。
マネジメントにおける誤解・錯覚が溢れる日本企業
日本企業のマネジメントにはどのような課題があるのでしょうか?
多くの日本企業では、マネジメントにおける誤解や錯覚が溢れていることが大きな課題となっています。
たとえば、「部下のモチベーションを高めよう」と考える上司の方は多いと思うのですが、他人のモチベーションを変えるのは、非常に難しいことだと当社は考えています。
またビジョンやパーパスを社員に浸透させることを重視する企業も多いですが、これも非常に難易度が高いです。
結果的に、管理職の方の負担が増え、組織全体が疲弊してしまっているケースが往々にしてあります。
当社の考えでは、そもそも働く上でモチベーションは必要ありません。たとえば、大昔の人々はマンモスを狩る際にモチベーションとは関係なく、生存するために行動し、肉という報酬を仲間と分けていたはずです。
このプロセスは会社も同様で、会社で働く人々は顧客へのサービス提供を通じて報酬を得て、それを給与という形で分け合っています。
ところが、現代の組織では、従業員が給与を受け取ることが前提となってしまっており、「モチベーションが必要だ」という誤解や錯覚を生んでしまっています。
識学では、このようなマネジメントにおける誤解や錯覚を解消し、組織が適切に運営されるように支援を行っています。
サービスを導入された企業ではどのような効果が生まれていますか?
識学の導入にはさまざまな効果がありますが、代表的な効果としては、評価制度を変更したことによる生産性の向上です。
株式会社プラスディー様は、これまで定性的な評価をしていたことから、長時間働いている社員が「頑張っている」と評価されていました。
識学を導入してからは定量的な結果で評価するようになり、社員の方がいかに短い時間で高い価値を提供するかを進んで考えるようになったというお声をいただいています。
その他、社長と社員のコミュニケーションが変わったことで、離職率の低下に成功する企業様もいらっしゃいます。
株式会社アークス様は、「何となく」だった指示の出し方を結果を明確にした指示の出し方に変えたことで、社員の方が仕事を進めやすい環境を作ることができるようになりました。
その結果、会社全体の見るべき方向が定まって、離職率の低下につながりました。一度退職したものの、戻ってきた社員の方もいらっしゃるほど、大きく改善することに成功しました。
識学はどのような課題を持つ企業におすすめのサービスでしょうか?
当社のサービスをおすすめする企業様は2パターンあります。
1つ目のパターンは、事業承継を行った企業様です。これは、2代目の社長に引き継ぐ際に、先代の社長とのギャップから、マネジメントの課題が発生しやすいためです。
当社のサービスを取り入れることで、社長の意見がしっかりと伝わり、組織運営が効率化されます。
2つ目のパターンは、大手の企業様です。大企業ほど、属人的なマネジメントが発生してしまい、課題を抱えられているケースが多いです。
当社のサービスを導入することで、マネジメントを均一化し、組織全体を最適化することが可能です。
さらなる成長を求める人のための「識学転職」
今後の展望についてお伺いできますでしょうか?
当社は、識学の理論を採用分野で活用していくことを目的に、「識学転職」という新たなサービスの提供を開始しました。
これは識学を取り入れている企業と、そのような企業で働きたいと考えている求職者をマッチングさせるサービスです。
さらなる成長を望む求職者が最適な企業に転職することで、日本全体の企業成長に貢献していきたいと考えています。
最後になりますが、読者の方に一言メッセージがあればお願いいたします。
私たちは「マネジメントは意外と難しくない」というメッセージをお伝えしたいと思います。
多くの経営者や管理職の方々が、マネジメントを複雑なものだと捉えてしまっているのですが、ロジックに落とし込むと、実はやるべきことはシンプルです。
たとえば、仕事のプロセスを評価する企業も多いかと思いますが、当社は結果だけを見て判断するアプローチを採用しています。
識学を導入していただき、組織の定量化や仕組み化が進めば、「マネジメントはこんなにも楽なんだ」ということを実感していただけるかと思います。
識学にご興味がありましたら、ぜひお問い合わせいただけると嬉しいです。