世界初ミリ単位の計測が可能な現調ツール「Scanat」

最先端技術により住宅関連産業の課題を解決するnat株式会社。

同社の「Scanat」はiPhone・iPadのLiDARセンサーを活用したAI測量アプリで、ミリ単位の精度で計測を行うことが可能です。

今回のインタビューでは、マーケティング部・部長である若狭僚介様に「Scanat」の魅力について伺いました。

インタビュイー
若狭 僚介
nat株式会社
マーケティング部 部長

大学卒業後、調査会社に勤務。2022年1月nat株式会社に参画。3D計測アプリ「Scanat」のマーケティングに従事。サービスの認知拡大を目的としてセミナー・展示会・メディアプランニングなどを推進。

目次

現地調査、設計、施工管理までを行える現調ツール「Scanat」

Lumii

本日はよろしくお願いします。まずは、若狭さんの自己紹介からお願いできますでしょうか?

若狭様

nat株式会社の若狭と申します。

社内ではマーケティングをメインで担当していて、各業界向けのセミナー開催、展示会への出展、Web経由のリード獲得などを行い、サービスの認知拡大に携わっています。

Lumii

御社のScanatとはどのようなサービスなのでしょうか?

若狭様

Scanatは、iPhone・iPadのLiDARセンサーを活用した技術で、現地調査、設計、施工管理までを行える現調ツールです。

一般的にリフォームを提供している企業では、「現地調査」と「見積り作成」のプロセスが発生します。

このプロセスでは、営業の方や現場で距離を測る方、設計の方など多くの人手が必要です。

また見積もりを出すためには、何度か測り直しが発生することもあり、一般的には見積り作成に必要な人件費が1件あたり5万円、見積り提示までには平均2週間かかります。

しかも、あくまでも見積もり段階なので、ここまでコストを投じても結果的に失注となる場合もあります。

そのようなリフォーム業界における「現地調査」と「見積り作成」の工数を大幅に下げられるのが、我々のScanatです。

Lumii

リフォーム業務における効率化ができるということですね。そこまで多くのコストが発生してしまっているとは知りませんでした。実際にどのように利用するイメージなのでしょうか?

若狭様

このように、iPhone・iPadで現場を撮影していただくと、3Dモデルがその場で生成されます。

画像をタップすると距離がわかったり、内側の面積が出せるような機能になっています。

実測と比較してもほぼ誤差なく、測ることができます。

Lumii

すごいですね。Scanatならではの特徴はどのような点なのでしょうか?

若狭様

ScanatはLiDARセンサーを活用した技術なのですが、実はミリ単位で計測できるのは世界初なんです。

ですので、計測の精度は非常に優れています。

また空間を3D化するサービスは他にもあるのですが、ScanatはCADなどの図面にまで変換が可能です。

設計の際には図面を土台にしてプランニングをしていくので、より実務で活用できる機能が備わっています。

Lumii

今ご説明いただいたようにScanatはリフォームの現場などで使われることが多いのでしょうか?

若狭様

はい。

リフォーム・リノベーションの現場で使われることが多いですね。

あとは引越しの現場などでも実は使われています。

これまでは、営業担当の方がトラックに積み込む荷物を直接確認していましたが、Scanatでスキャンしていただければすぐに積み込む荷物の量や必要なトラック数が把握できます。

その他には、土木工事やトンネル工事などの空間計測が必要な場面でご活用いただいていますね。

家具を購入する際に感じた不便さが開発のきっかけに

Lumii

Scanatはどのようなきっかけからスタートされたのでしょうか?

若狭様

代表の劉と私が学生時代にリノベーションの会社でインターンをしていまして、当時から不動産やリノベーション業界に興味があったんです。

その後は、それぞれ全く関係ない業界で働いていたのですが、家を買う時期などがたまたま近くて、そのときに部屋の大きさを測って家具を買うのがとても不便だなと思ったんです。

部屋を簡単にモデリングできて、家具を設置するシミュレーションなどができたらいいなと思っていました。

そのようなきっかけから、最初はtoC向けの部屋のモデリングサービスを検討するところからスタートしたんです。

Lumii

そうだったのですね!今はtoB向けのサービスかと思うのですが、途中で方向転換されたのでしょうか?

若狭様

はい。

いろいろな方にヒアリングをしていく中で、建設業界やリフォーム業界も同じような課題を持っていることがわかってきました。

自分たちのアイデアについて話をすると「そういったサービスがあったらありがたい!」というお声も多くいただいたので、まずはプロの方に使っていただくことからスタートすることにしました。

2〜3人必要な作業はたった1人で、5時間かかる作業はわずか20分で済むように

Lumii

Scanatを導入された企業ではどのような効果が生まれていますか?

若狭様

一般的には現調と図面作成に必要な人数は2〜3人程度と言われているのですが、Scanatを使うことで、1人で対応できるようになります。

また従来であれば5時間程度は作業に時間がかかってしまうところを20分で完了できるようになります。

空いた時間でよりお客さんとコミュニケーションが取れたり、周囲の家庭への営業活動に時間が使えたりするなど、これまで以上に生産性を高めることが可能です。

Scanatを導入いただくことで、導入前と比べて大幅に費用を削減できます。

Lumii

コストを削減できると、事業へのインパクトは非常に大きいですね。

若狭様

はい。

実際のお客様の事例ですと、松井工務店様は、寸法確認の時間が1/4程度に短縮されました。

また現場に行く回数も4回から2回になり、結果的にScanatの導入によって工数がこれまでの半分になりました。

芳垣建設様では、3Dモデルを共有できることで、お客様とのコミュニケーションがよりスムーズになったというお声をいただいています。

また道路の幅員を測れることで、事前に資材搬入の計画が立てやすくなったことにもメリットを感じていただけています。

Lumii

Scanat導入後にはどのようなサポートがあるのでしょうか?

若狭様

毎週、撮影講習会を開催して、基本的な操作方法についてレクチャーしています。

また建設業界ではご高齢の方も多いので、そもそもiPadを使ったことがない方の場合には、iPadの手続きからサポートするケースもあります。

あとは、直接講習会に参加できない方向けに、モデルの品質診断サービスも提供しています。

撮影したモデルをアップロードしていただくと、弊社からフィードバックがメールで届くというサービスです。

Lumii

サポートも充実しているので、しっかりと使いこなせそうですね。

若狭様

はい。

iPadなどで撮影いただくだけのシンプルな操作なので、一度慣れてしまえば、何も難しいことはないですね。

住環境におけるプラットフォームを作っていきたい

Lumii

御社の展望について伺えますでしょうか?

若狭様

現在はtoB向けのサービスとなっていますが、今後はtoC向けにもサービスを展開していきたいですね。

誰でもご自身のスマホで家の空間をスキャンして3Dモデルを作って、共有できるようにしたいと考えています。

弊社のアプリを利用することで、購入したい家具を部屋に置いたらどのようなイメージになるのかなどを事前に確認できるようになります。

ゲーム感覚でお部屋をアレンジしていただき、そのまま家具の購買ができるようになると非常に便利かなと思っています。

その他にも、リノベーションなどの工事依頼もアプリからできるようにしていく予定です。

Lumii

それは便利ですね!私も引越しを考えているので、サービスがローンチされたら、ぜひ使わせていただきたいです(笑)

若狭様

はい、ぜひお願いします(笑)

ゆくゆくは住環境におけるプラットフォームにしていきたいと思い、サービスローンチの準備を進めています。

Lumii

最後になりますが、読者の方に一言メッセージがあればお願いします。

若狭様

今、建設業界では働き方改革が推進されており、DX化が非常に注目されています。

我々は「働き方改革は、測り方改革から。」というキーワードを掲げていまして、「計測」という側面からDX化に貢献していきたいと思っています。

ぜひDX化に取り組まれている建設業界の皆様には、一度サービスを使ってみていただきたいですね。

月6,000円から利用できるサービスなので、これからDX化を進めていこうと思われている企業様にとっても始めやすいと思います。

また今後は新築よりもリフォームが増えていく傾向にあるので、「住環境の変化」というのは多くの人にとっての関心事の一つになっていくと思います。

アプリを通して住環境の変化に携わっていきたいという方がいらっしゃいましたら、ぜひ弊社で一緒に働きましょう。

ご応募お待ちしています。

関連情報

住宅・建設業界向け3Dスキャンアプリ「Scanat(スキャナット)」、RoomPlan APIを活用した間取りスキャン機能をリリース
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000011.000046540.html

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