学校跡地をキャンプ場として再生!株式会社運動会屋の「地域共創事業」とは?

株式会社運動会屋は、運動会の企画・運営や、運動会用道具のレンタル、キャンプ場の運営などを手がける企業です。

今回のインタビューでは、同社の地域共創事業部で部長を務める飯田健史様に、地域共創事業の詳細や、キャンプ場の「CAMPiece(キャンピース)」、今後の展望などについてお伺いしました。

インタビュイー
飯田 健史
株式会社運動会屋
地域共創事業部 部長

2017年に運動会屋入社。座右の銘は“三度の飯より運動会が好き”。運動会の企画・制作から当日の設営・運営・審判長・撤去までオールマイティーにこなす。2020年地域共創事業部の創設メンバーとして抜擢され、関東近郊にある4つの廃校キャンプ場CAMPiece(キャンピース)を統括。施設運営、研修サービスの営業など、東京、神奈川、千葉、茨城を駆け巡る日々を送っている。

目次

運動会のようにワクワクする世の中をつくる

Lumii

御社の事業内容からご紹介をお願いいたします。

飯田様

当社は、「運動会のようにワクワクする世の中をつくる」という理念で事業を展開しています。

年齢性別、国籍宗教、障がいのあるなしに関わらず、チームで協力して同じゴールを目指す運動会は、「皆が助け合い共に生きる社会」そのものと考えています。

これまで、企業や学校、地域の運動会の企画・運営を年間200件以上、海外ではアメリカやインド、アフリカなど7か国で運動会を開催してきました。

また、運動会の道具のレンタルサービスも行なっています。

地域の運動会をお手伝いすることがあるのですが、高齢化や少子化が進み、地方の運動会が廃れつつある現実を見てきました。

そうした地域を活性化させるために何かできないかと考えたのが、学校跡地や有休施設を利活用した地域共創事業です。

地域を盛り上げる「地域共創事業」とは?

Lumii

飯田さんはどのようなことをご担当されていますか?また「地域共創事業」とは、どのような事業なのかについても教えてください。

飯田様

私は地域共創事業の統括を担当しています。

地域共創事業は、地域の方々と手を取り合って、その地域を楽しく盛り上げていく活動です。

主に、学校跡地をキャンプ場として再生、またイベント会場や企業研修の場として利活用し、地域の賑わいづくり、雇用を創出するなど、地域活性化に貢献しています。

「共創」という字の通り、我々だけで何かをするのではなく、地域の方とともに創り上げていくことを大切にしている事業です。

Lumii

どのようなきっかけから地域共創事業を始められたのですか?

飯田様

私たちは運動会が素敵なものだと信じて、これまであらゆる運動会の企画運営をしてきました。

しかし、外出が自粛されたことにより、対面でのイベントができなくなってしまいました。

そのとき、改めて社会を楽しくするための事業を考え直し、地域の大きな課題の1つである「廃校」に着目しました。

廃校のように使われていない施設を利活用することで、イベント運営者は簡単に会場の確保ができ、地域の活性化にもつながると考え、地域共創事業を開始しました。

Lumii

地域共創事業により、どのような効果を期待できますか?

飯田様

現在、「廃校」を利活用したキャンプ場CAMPiece(キャンピース)を関東近郊に4ヶ所オープンいたしました。

廃校という、どこか懐かしい非日常空間と、自然豊かな開放的な雰囲気は、利用者の方に心地よさと安心感をもたらしてくれると思います。

時々、利用者の方に集まってもらい、ミニ運動会を開催しますが、玉入れや綱引き、リレーなど、初めましての皆さんでも盛り上がります。

運動会を通して自然と仲良くなり、その後、お互いのテントを訪ねてお酒を酌み交わしたりすることも。

また、定期的にマルシェを開催していますが、地元のお店や作家さんたちが出展し、地域の皆さんが遊びに来て交流が生まれます。

持続可能な街づくりという観点からも大いに効果が期待できると思います。

Lumii

CAMPieceの反響はいかがでしょうか?

飯田様

我々にとってもキャンプ場の運営は初めてのことでしたが、空前の第二次キャンプブームも後押しとなって、オープン当初から多くのお客様にご来場いただきました。

リピーターの方も多く、キャンプ場で知り合った家族同士の交流も始まっています。

コロナ下で中止になっていた地域の卓球大会を復活させ、コロナ以前よりも多くの方が参加するなど、賑わいも出てきました。

さらに、地元の農家さんや食肉店との連携が進み、CAMPieceの売店での販売やバーベキューの食材のご提供、また地元のアーティストの展覧会やクラフト教室、コンサートにもご利用いただいています。

地域の方々と協力してサービス提供することで、当社だけでは表現しきれない地域の魅力を伝えられるサービスになりました。

今後も利用者の方のみならず、地域の方々にとってもメリットがあるように事業を続けていきたいと思っています。

サービスを拡大し、全国各地の地域で力になりたい

Lumii

地域共創事業の今後のビジョンについて教えてください。

飯田様

まずは現在運営している4ヶ所のキャンプ場を改善していきたいと思っています。

最近では、各拠点の色を出せるようになってきており、各地域の特性をより深く出していくことに挑戦中です。

昨年スタートした外国人観光客向けのサービス「日本の田舎の学校体験」も徐々に認知度が上がり、オーストラリアのお客様は「日本への留学の夢が叶って嬉しい」と喜んでいらっしゃいました。

海外からのお客様も増やしていき、日本文化の素晴らしさを知っていただけたらと思います。

また現在でも、年間450校もの学校が廃校になっていると言われています。

今後は、我々の活動が地域の活力になっている事例をアピールしながら、全国各地の地域で力になりたいと考えています。

Lumii

読者の方に向けて一言メッセージをお願いします。

飯田様

「廃校」という地域における大きな課題を解決していくことで、多くの方々に喜んでいただけることを我々は実感しています。

ぜひCAMPieceに遊びに来ていただき、地域の魅力を存分に味わってください。

そして、より多くの地域を盛り上げていくためにも、地域の課題に我々と一緒に立ち向かってくれる仲間が増えたら嬉しいです。

今回のインタビューをご覧になって、当社の事業にご興味をお持ちいただけましたら、ぜひお気軽にご連絡ください。

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この記事を書いた人

Lumii Discoverの運営チームです。企業・サービスの魅力をインタビューを通じて発見し、多くの人々が新たな可能性に気づくきっかけ作りを支援します。

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